【第83回】販売士1級 過去問 マーケティング(平成31年2月20日)

過去問
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第1問 マーケティングと法的規制(正誤問題)

次のア~オは、マーケティングと法的規制について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)

ア 独占禁止法におけるメーカーなどのマーケティングに伴う競争阻害行為の類型には、多頻度小口配送の要請、非価格制限行為、リベートの供与、流通業者の経営に対する不当な関与などがある。

イ 独占禁止法における小売業者による優越的地位の濫用行為の類型には、押付け販売、従業員等の派遣要請、協賛金等の負担要請、再販売価格維持行為などがある。

ウ プライスリーダーシップとは、ある業界において、主導的な地位にある単一、もしくは複数の企業が価格を変更したときに、ほかの競争企業もその価格に従うことをいう。

エ 独占禁止法上の不当廉売とは、正当な理由がないのに、商品又は役務をその供給に要する費用を著しく下回る対価で継続して供給することであって、他の事業者の事業活動を困難にさせるおそれがあるものをいう。

オ カルテルとは、事業者又は業界団体の構成事業者が相互に連絡を取り合って、本来、各事業者が自主的に決めるべき商品の価格や販売・生産数量などを共同で取り決める行為をいう。

ア:2 イ:2 ウ:1 エ:1 オ:1

第2問 市場調査(正誤問題)

次のア~オは、市場調査について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア アンケート調査の結果を集計する方法のうち、2つの調査項目間の関係を分析する方法の1つとしてクロス集計がある。

イ 無作為抽出法の1つである層化抽出法とは、母集団を調査目的からみて意味のある基準によっていくつかの質のグループに分けて、そのグループごとに比例配分でアンプルを抽出する方法である。

ウ 回帰分析とは、ある従属変数(Y)の測定値の変動を別の独立変数(X)の測定値の変動によって説明するための統計手法である。

エ 分散分析とは、異なる性質のもの同士が混ざり合っている対象の中から、互いに似たものを集めて集落をつくり、対象を分類する方法である。

オ SD法とは、「明るい-暗い」などの対立する形容詞の対を用いて、商品やブランドなどのイメージを、5段階あるいは7段階などの尺度を用いて判定する方法である。

ア:1 イ:1 ウ:1 エ:2 オ:1

第3問 ロイヤルティ・マーケティング(正誤問題)

次のア~オは、ロイヤルティ・マーケティングについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア ロイヤルティ・マーケティングとは、顧客一人ひとりを識別して、階層別に分類したうえで、異なるベネフィットを購入金額などに応じて提供することで、優良顧客を創出・維持する諸活動のことである。

イ ロイヤルティ・マーケティングの実施にあたっては、新規顧客を創造したり、競争他社や他店の顧客を奪ったりすることで、自社の競争上の立場を有利にするのが基本である。

ウ ロイヤルティ・マーケティングの実行手段の1つであるFSPは、会員を募り、特典を付与することによって、継続的な来店を促す仕組みである。

エ チェリー・ピッカーとは、百貨店などのバーゲンハンターに該当し、特売品を専門に購買する顧客を意味する。

オ ロイヤルティ・マーケティングの目標は、最も重要な顧客を引きとめるだけでなく、チェリー・ピッカーも維持することである。

ア:1 イ:2 ウ:1 エ:1 オ:2
【解説】
イ:ロイヤルティ・マーケティングは既存顧客が離反しないように引き止める、または優良顧客へと変えるための活動なので、新規顧客の開拓・競合他社から顧客を奪うことは含まないので誤り。
オ:チェリー・ピッカーを維持することは含まれない

第4問 市場細分化(文章穴埋め問題)

次の文章は、市場細分化について示している。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(15点)

P.コトラーは、次のように市場細分化の前提条件を挙げている。
①〔ア〕とは、セグメントされた市場の規模と購買力を把握できることである。
②〔イ〕とは、選択したセグメントに対してマーケティング努力を集中できる可能性が高いことである。
③〔ウ〕とは、独自のマーケティング活動を特別に開発するだけの価値をセグメントが持っていることである。
④〔エ〕とは、セグメントされた市場で企業がマーケティング活動を行った結果として、市場ごとに独自の反応が示されることである。
また、市場細分化をはかる基準として、P.コトラーは地理的変数、サイコグラフ的変数、〔オ〕、人口統計学変数などをあげている。

【語群】
ア 1.維持可能性 2.接近可能性 3.実行可能性 4.測定可能性
イ 1.維持可能性 2.接近可能性 3.実行可能性 4.測定可能性
ウ 1.維持可能性 2.接近可能性 3.実行可能性 4.測定可能性
エ 1.維持可能性 2.接近可能性 3.実行可能性 4.測定可能性
オ 1.行動変数 2.説明変数 3.代理変数 4.従属変数

ア:4 イ:2 ウ:1 エ:3 オ:1

第5問 (記述)

CVSの革新的マーケティングシステムの体系は概ね次のとおりである。①~③に当てはまる施策例について所定の解答欄に簡単に記述しなさい。(25点)

①POSデータに基づく発注と売れ筋中心の少量多品種の品揃え
②多頻度少量計画的配送、発注リードタイムの短縮化、製版共同の商品開発
③FC方式による徹底指導

第6問 (記述)

イベントベース・マーケティングと実施する上でのポイントは、一般に次の4つである。①と②の項目とその内容について、所定の解答欄に記述しなさい。(25点)

①(        )
②(        )
③顧客情報の一元管理
顧客の購買行動やアクセス履歴などに関する情報を一元管理し、効率的なマーケティングを実行する。
④結果の分析と再実行
マーケティングの基本であるPDSサイクルのスピードアップをはかり、リアルタイムで対応する。

①イベントの最大活用
顧客の属性や購入金額に加え、顧客が示すニーズの発生や変化を見逃さず、最大限に発揮する。
②プロセスの自動化
多様化する顧客ニーズに対応し、数百にも及ぶイベントと対応する適切な提案を定義し、実行するためのプロセスを自動化する
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