先日、「企業経営アドバイザー検定試験」を受けてきました。
企業経営アドバイザー検定試験って2017年スタートの新しい資格で、認知度が低いせいか、情報も少なく、ネットに過去問も落ちてないんですね????
そこで、企業経営アドバイザー検定試験に興味のある人に向けて、実際に受験した僕が、試験会場の雰囲気や試験問題、難易度についてお伝えしたいと思います。
「企業経営アドバイザー検定試験」を受けてみた
ここから企業経営アドバイザー検定試験の受験者の年齢層や人数、気になる試験問題についてレポしたいと思います。
企業経営アドバイザー検定試験の受験者ってどんな感じ?
企業経営アドバイザー検定試験の受験者はこんな感じ。
銀行からのススメで受験した若手の銀行員が多いなあと言う印象。
企業経営アドバイザー検定試験は2017年スタートの資格なので、認知度が低く、受験者数も少ないんですね。
企業経営アドバイザー検定試験の試験問題はどんな感じ?
企業経営アドバイザー検定試験の問題はこんな感じでした。
科目 | 形式・試験時間 | 内容 |
知識科目 | マークシート50問 (試験時間:150分) | 財務:10問 法務:10問 経営・支援:10問 生産管理:10問 事業性評価:10問 |
---|---|---|
実践科目 | マークシート20問 記述問題15問程 (試験時間:90分) | 【マークシート】 企業性評価(主に非財務情報の分析) 【記述式】 管理会計、SWOT分析、経営戦略策定に関して |
実際に受けてみた感想は?
知識科目は全体的に”優しい”問題でしたね。
中小企業診断士のように問題文での意地悪が無くて(笑)、知識があるかどうかだけを問われているような問題でした。
出題範囲・論点が同じだったので、難無く解けましたが、診断士試験では出題されない「ロカベン」が企業経営アドバイザー検定では出題されるので、そこだけちょっと戸惑いましたかね????
意外と苦戦したのが、実践科目。
試験時間90分の中で、マークシート20問と記述式問題15問程を解くのですが、マークシート20問を終えたところで時間を確認すると、すでに20分経過していました。
記述式問題を見てみると、中小企業診断士2次試験の「事例Ⅱ」「事例Ⅳ」を足したような内容????
今回の記述式問題の内容は、
飲食店を経営している会社がコロナ禍の影響で業績が下がり、来期の業績は今季と比較して下方予想である。この会社が来期、利益を獲得できる為にさあ、あなたはどう助言しますか?
っていう感じ。
与件分(事業内容・業界状況・社長のインタビュー)と貸借対照表・損益計算書が提示されていました。
計算問題ではNPVやIRRのような意思決定会計からは出題されませんでしたが、ロカベン(ローカルベンチマーク)・管理会計での計算問題が5問ほどありましたね。
それに加えてSWOT分析と助言を書けと言う問題が8問、新規事業に対しての懸念を書く問題が1問、その他の問題が2問(だったような)。
「うわ、時間足りるかな????」
と言うことで、与件文を見ながら、セカセカと解答欄を埋めていき、終了5分前に完了。
「弱みについて2つ挙げよ」と言う問題で、1つだけ空欄のまま提出してしまいました。
企業経営アドバイザー検定試験の難易度は?
企業経営アドバイザー検定試験の難易度:★★★☆☆
(※中小企業診断士試験と比較しての評価です)
「企業経営アドバイザー検定試験」こんな人にオススメ
企業経営アドバイザー検定試験はこんな人にオススメします。
特に、中小企業診断士試験受験者にはオススメです。
からです。
知識科目では診断士試験での「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」の内容が問われますし、実践科目として記述式問題(事例Ⅱ・事例Ⅳのような)があります。
現に、「合格者の声」を見てみると企業経営アドバイザー検定受験者には中小企業診断士試験受験者が多いんです。
2次試験を含めた力試しには持ってこいです。
それに、銀行の「企業・事業を評価する時のポイント」が分かります。
この「銀行側の視点」は中小企業診断士を取得してからも活用できるので、知っておいた方がいいですよね。