こんにちわ、こっぺです。
この記事は前回の記事の続きになります。
まだ読んでないよという人は、下のリンクからどうぞ。
前日でシカゴの店舗視察が終了し、この日はアイオワ州にあるデモインという都市に向かいます。
デモインまではシカゴからバスでハイウェイを通って4時間半、メチャメチャ遠かった????
そのデモインでの店舗視察について書きたいと思います。
デモインでの店舗視察テーマ「ジェネレーション X,Y,Z」「競争」
デモインではシカゴとは違うテーマの下で店舗視察をしました。
そのテーマとは「ジェネレーション X,Y,Z」「競争」です。
「ジェネレーション X,Y,Z」は下のような意味です。
Generation X(X 世代) = 1965 – 80 年ごろの生まれ
引用:X 世代(Generation X)や Y 世代、Z 世代とは誰のこと?
Generation Y(Y 世代) = 1980 – 95 年ごろの生まれ
Generation Z(Z 世代) = 1995 年以降の生まれ
小売業で働いている人、特にスーパーで働いている人には顕著に感じられることだと思いますが、今まで売れ続けていた商品がここ近年、売上を下げていることってありませんか?
価格とか流行りとかも関係していると思いますが、要因の一つに「世代間での商品の買い方の違い」も挙げられるんですよね。
日本のスーパーでイメージしやすいのが「水産部門の売上低迷」「惣菜部門の売上増加」ではないでしょうか?
昔の人は魚をよく食べていたのですが、「調理に手間がかかる」「生臭いのが嫌」という理由から若い世代の魚離れが進行して水産部門の売上が下がっている。
逆に共働きの多い若い世代には「調理に手間がかからない」「食卓にすぐ出せる」という理由から惣菜部門が利用されるようになり、売上が上がっている。
そんな状況になっていますよね。
実はアメリカでもそういう現象が起きていて、人口ボリュームが多く、これから人口における比率が高くなってくる「ジェネレーションY,Z」に対応した店舗・品揃えをしていかないと衰退する、と考えられているんですよね。
そこで、アメリカのスーパーマーケットが行っている「ジェネレーションY,Z」対策を見ようという趣旨でした。
そして、この後僕たちは、スーパーマーケットの「競争」というものを思い知らされます。
顧客のニーズを踏まえた店舗・品揃え展開、競合店との差別化ができていなかった企業がどういう姿になるのか、後ほど紹介します。
Hyvee(ハイビー) fast & fresh
この日初めに訪問したのは、これから行く「デモイン」に本部を置く「ハイビー」というスーパー。
そのハイビーの新しい形の店舗である「ファスト&フレッシュ」というお店。
このお店は田舎道の道端にある店舗で、品揃えは普通のスーパーとは違いました。
スターバックス、(画像には見えないけど)ガソリンスタンドが併設されていて、道の駅みたいなお店。
もっと極端にいうと、一面、畑しか見えないところにポツンと建っているお店。
店内を覗いてみると
と、移動途中のお客様や、スーパーに行くまでには遠い地域住民をターゲットにした商品をメインに置いていた。
ベジ・シーフードは極小、ミート・デリはパックで、デイリー・ドライ商品は最低限の品揃えになっていた。
このハイビー、田舎を商圏に捉え、新しい取り組みを実験的店舗を作って検証する企業なんです。
このファスト&フレッシュも、その実験的な店舗だと聞きました。
普通、同企業であればチェーン展開をし、同一フォーマットの店舗を建てがちなのですが、このお店のように、客のニーズを把握し、店舗フォーマット・品揃えを変える方法は柔軟でとても感心しました。
ハイビー
こちらはデモインにある、通常通りのスーパーマーケット店舗。
ベジ・シーフード・ミート・デリ・デイリー・ドライコーナーは、シカゴで見た各企業の品揃えに劣らなかった。
因みに、このハイビー周辺には競合店が少ないので、ここまで品揃えがあれば地域1番になりそう。
そんな中、目を引いた売場がこの2つ
そして、僕がハイビーを視察していて感じたいいところが2つ。
- ミート売場で店内試食販売をしていた。
- レジの接客がめちゃくちゃ良かった
この日、このハイビーに着いたのが現地時間の午後3時。
このお店では、時間を分けて従業員による試食販売を行うらしく、僕たちがお店に着いた時に行っていた。
他のスーパーで、試食販売を見ることが無かったので、「この企業は頑張っているなあ」と感じました。
それから、レジの接客がメチャメチャ良かった。
終始、笑顔で読み上げスキャン(商品の値段を読み上げながらスキャンすること)を行い、精算終了後には「Have a nice day♪」と声をかけてくれる。
僕はこの時からハイビーというスーパーのファンになりました。
ウォルマート・スーパーセンター
ハイビー視察終了後に向かったのが、デモイン内にある「ウォルマート・スーパーセンター」です。
デモインは元々田舎町。
ルーラル(過疎地)の土地を安く買って、大きいスーパーセンターを建てるのがメイン戦略のウォルマートにとっては格好の地ですね。
このウォルマート、売場面積は1万坪ほど。
ここにこれば、食料品から衣料品・家具・工具など、不動産・車以外のものならなんでも揃っているような店舗でした、しかも安いし。
【ショックな画像】競争に負けた企業の売場画像
ハイビー、ウォルマートを見た後に連れていかれたのは、同じデモイン内にある企業の店舗でした。
この店舗、昔から地元のお客様に愛されているお店で、元々はウォルマートだけが競合店でした。
しかし、その後にハイビーが同商圏内に出店してきたことで競争が激化し、衰退の一途を辿りました。(店舗名は伏せさせていただきます)
「アメリカで競争に負けたスーパーはどうなっているのか、ショッキングだけど見てみましょう」
と、ツアーコーディネーターの二瓶さんのコメント。
入店してすぐのベジ売場ではまあま踏ん張っている感じがしましたが、シーフード売場のディスプレイを見ると、アイテム数が少なく、ディスプレイも寂しそう。
ミート、デリもアイテム数が少なく、ハイビー・ウォルマートと比べると売場がすごく寂しげ。
「こういうもんだよな〜」と思いながら店内を歩くと、もっとショッキングな売場がドライコーナーにありました。
画像のように、売場を削減していました。
品揃えをしていても、売れずにロスが発生するので、効率の悪さから商品と売場を削減したのでしょうね。
「ね、競争に負けたら、皆さんの店もこういう売場になるかもしれませんよ?」
二瓶さんがバスの中でこのコメントを言った時、バスの雰囲気が凍りついたのは言うまでもありません。
二瓶さんが移動中のバスの中でよく話していたのは
「お客さまは簡単に裏切る。お客さまが満足するように努力をしていかなければ、すぐに衰退します。」
という、言葉の意味を刻み込まれた視察でした。
まとめ
デモインでの店舗視察テーマは「ジェネレーションx,y,z」「競争」の2つでした。
この日、「ジェネレーションx,y,z」の対策をしていた店舗はありませんでした。
翌日の視察店舗で知ることになるのですが、この「ハイビー」という企業、実は別の場所で「ジェネレーションx,y,z」への対策を行っていたのです。
この日の「ハイビー」の視察は、ハイビーの柔軟な考えで店舗開発をする企業色を学ぶ目的があったと感じていました。
そして、「競争に負ける」ということを改めて実感しました。
あんな売場を見てしまったら、僕たちの現状はまだ幸せな方で、これから創意工夫をしながら、お客様のニーズのため、競合店よりも利用してもらえるような店舗の雰囲気・品揃え・アイテム作りに励まなくてはいけないと思わせられました。
おまけ
またまた散策の様子を書きたいと思います。
この記事では、シカゴでの朝食・散策、デモインまでの道中のこと、デモインでの夕食について書きます
ミレニアム・パーク
朝食を摂る前に、シカゴの有名な観光スポットであるミレニアム・パークに行ってきました。
このミレニアム・パークはとてもなく大きい公園で、有名なオブジェがあるらしく、一度は行ってみた方がいいと、日本人の方のガイド記事に書かれていました。
今日がシカゴ最後の日なので、思い出に、行けるところは行ってみようということで、ツレと一緒に。
始めは何も考えずに左の入口から入っていきました。
花壇に囲まれたエントランスを進んでいくと、そこに有名なオブジェがありました。
そんなパーク内で一際存在感を放つのが、冒頭で紹介した「ザ・ビーン」。インド出身の彫刻家アニッシュ・カプーアによって作られたオブジェで、正式名称を「クラウド・ゲート」といいます。
その設計やデザインから、制作当時は実現不可能なのではと囁かれもしたそうですが、ミレニアムパークのオープンには間に合わなかったものの、2006年に完成を遂げ、今こうして訪れる人を楽しませてくれています。168枚のステンレス板をつなぎ合わせて作られているオブジェですが、表面は充分に研磨されているため、一切継ぎ目の見えない不思議でユーモラスな渾身のアート作品です。
引用:https://www.travel.co.jp/guide/article/29087/
だそうです。
数人がオブジェの下に行っていたので、僕らも行ってみることに。
オブジェを後にして進むと、そこには大きなステージが。
ここでオペラやオーケストラが演奏されるとのことです。
朝7時にもかかわらず、何人かがステージ上でワイワイガヤガヤしてるなーと思っていたら、後ろから
「Get out,fuckers!」
と、大きな声が聞こえた。
((((;゚д゚))))アワワワワ
うわ、こえー!
俺たちの事じゃねーよな
そんなセリフ、映画かドラマでしか聞いたことねーよ!((((;゚д゚))))アワワワワ
ツレとの間に緊張感が漂った次の瞬間、ツレが
「トイレ行きたいっす」
と。
えーーー!?
このタイミングで〜!?
(゚Å゚;)
仕方なく外でトイレを探すが見当たらず、人が去ったステージの横を通って建物内に入り、トイレを探すも見当たらない。
そこに、女性の警備員が来たので
「トイレに行きたいのですが、場所を教えていただけますか?」
と英語で聞いたら、連れて行ってくれた。
ちょっと仏頂面の警備員さんだったので、不安にはなったが優しかった。
ツレのトイレが終わった後、ステージを通り過ぎてパークの奥の方にいくことにした。
画像の横道を通ってステージ周辺をうろついていると、警備員さんが声をかけてきた。
「このパークに来るのは初めて?」
と聞かれたので、イエスと答えると
「じゃ、案内してあげるよ、おいで」
と言ってくれた。
その警備員さんは、通路の扉を開けてくれて一緒に通路を歩いてくれた。
あの怖い言葉を発していた警備員さんとはとても思えないくらい優しくて、本当に感動してしまったので、一緒に写真を取らせてもらいました。
最後に「Thank you with all my heart」と伝え、ミレニアム・パークを去ります。
シカゴ最後の朝食「パネラ・ブレッド」のゴッデス・コブサラダ
ミレニアムパークの向かい側に、パネラ・ブレッドがありました。
ツレと一緒に、ここで朝食を摂ることに。
アメリカに来てから、朝・昼・晩と野菜を足りていないことを痛感。
そして、昨日、大きなロウリーズ・プレミアムリブを食べたこともあって、この日の朝食は炭水化物抜きで「Goddess cob salad」を注文。
コブサラダが好きなので、とても堪能できました。
これとコーヒーがついて9ドルくらい。
【英会話】お先にどうぞ、って何て言う?
ハイビーのファスト&フレッシュで昼食を買うためにレジ待ちしていた時のこと。
後から並んだ女の子が、どこか急いでそうだったので
「Go ahead♪」
と、声をかけてレジの順番を譲ったら
「Really? thank you????」
と驚きと嬉しさを交えた表情で答えてくれた。
後日、普段から英語を使って仕事をしている伯父にその時のことを話したら
「うーん、それじゃちょっとラフな感じになってしまうんだよね〜。
もう少し丁寧に言うなら、after you を使うんだよ」
と、教えてもらった。
今度からそうします、勉強になりました。
ウォルマートの掲示板
ウォルマートに行った時のこと。
巨大な掲示板に、子供の写真がたくさん貼られていたので、近くにいた二瓶さんに
「この、多くの子供の写真は何ですか?」
と聞いたら、
「これは、行方不明になっている子供の写真だよ。アメリカでは誘拐事件が多くて、殺されたり、人身売買されたりで、見つからない子がこれだけいるんだよ。」
と教えていただきました。
めちゃめちゃ胸が痛みました。
【夕食】バターチキンカレー
デモイン1日目で宿泊するホテルは、山の中にあり、シカゴのようにその辺にご飯屋さんがたくさんあるような場所ではなかった。
救いとしては、近くにショッピングセンターがあって、そのテナントで何店かご飯屋さんがあった。
アメリカらしいご飯屋さんがなかったので、何も考えずに「インド料理屋さん」へ。
店に入ると、インド人しかいなくて、店員の挨拶もなく、ちょっと嫌な雰囲気。
そこで、炒め物とビールとガリバタチキンカレーを頼んだ。
味は、んー、普通w
アイオワ州の女性
アイオワ州に入って、いろんな店舗を見ましたけど、ハッキリ言ってアイオワ州の女の子は可愛いです。
「ハイビー ファスト&フレッシュ」でレジを譲った女の子、ハイビーのベーカリーで働いていた女の子、かわいかったです。
ハイビーのベーカリーで働いていた子がメガネをかけていて、垢抜けてない感じで可愛かったので、デコレートされたクッキーを買ってしまいました。
不純な動機でごめんなさいw