スタディングだけで2025年中小企業診断士一次試験に挑戦|僕が落ちた理由とこれからの話

こんにちは、こっぺです。

2025年度の中小企業診断士一次試験を受験してきました。
結論からお伝えすると、今年は一次試験を通過することはできませんでした。

勉強方法としては、オンライン講座「スタディング」のみを使い、半年かけて準備してきました。
通勤時間や隙間時間を使って効率よく学習できるのが魅力で、個人的には「分かりやすい」「続けやすい」と感じていた講座です。

ただ、自己採点をしてみた結果は以下の通りです。

目次

【2025年一次試験 自己採点結果】

科目得点備考
経済学・経済政策76点
財務・会計免除前年度合格
企業経営理論免除前年度合格
運営管理21/44配点が分からないので正答率
経営法務52点
経営情報システム44点
中小企業経営・政策24/44点配点が分からないので正答率

各科目にそれぞれ手応えはあったものの、総合的には残念ながら合格基準には届かず。

正直、悔しさはありますが、今回の経験は無駄ではなかったとも感じています。

この記事では、スタディングでの学習を通じて感じた「良かった点」と「足りなかった点」、そして、なぜ自分が不合格になったのかを振り返りながら、これから診断士試験を目指す方へのヒントになればと思い、まとめてみたいと思います。

【スタディングを選んだ理由】

今回の一次試験に向けた勉強方法は、オンライン講座の「スタディング」一本でした。
いくつかの選択肢がある中で、僕がスタディングを選んだ理由は大きく4つあります。

1. 分かりやすいと評判だったから

中小企業診断士の勉強を始めるにあたって、まず情報収集をしたのですが、SNSやブログ、口コミなどで「スタディングは分かりやすい」という声を多く見かけました。
特に、難解な用語や制度が多い「経済学」「経営法務」なども、図解や動画で直感的に理解できるというレビューが多く、それが大きな決め手になりました。

2. 他の通信講座と比べて安かったから

診断士試験の対策講座は、TACやLECのような通学型・大手通信講座だと10万円以上かかることも珍しくありません。
それに比べて、スタディングは圧倒的にコストパフォーマンスが良く、数万円台で必要な教材がすべて揃う点も魅力でした。

正直、「まずは一次試験だけならこれで十分じゃないか」と思わせてくれる価格でした。

3. ココスタ仲間のおすすめが後押しに

僕が参加している診断士受験生のコミュニティ「ココスタ」では、合格者や受験経験者の先輩方が「一次試験はスタディングで十分」とよく話していました。
実際にスタディングだけで合格したという人も多く、その言葉に安心感を得たのも事実です。

「迷ったらスタディングにしておけば間違いないよ」という言葉に背中を押されました。

4. スキマ時間でも勉強できそうだったから

仕事や家庭との両立をしながら勉強する上で、スマホだけで学習が完結するというのは大きなポイントでした。
通勤中や昼休み、ちょっとした空き時間でも動画講義をサクッと見られるのは、忙しい社会人にとってかなり助かる環境です。

もちろん、これらの理由は今でも「スタディングを選んで良かった」と思える部分ではあります。
ただし、それでも一次試験に通過できなかったのは事実です。
次の章では、実際の学習内容と試験の手応えを振り返ってみたいと思います。

【実際の学習内容と進捗】

2025年の一次試験に向けて、僕は1月から本格的にスタディングを開始しました。
試験本番の8月3日までの215日間で、合計154時間10分40秒の学習時間を記録しています(1日あたり約43分)。
主な学習内容は以下の通りです。

🔍 学習時間の内訳(科目別)

科目学習時間レッスン終了回数
経済学・経済政策43時間6分40秒55回
運営管理41時間29分40秒37回
経営情報システム32時間39分25秒48回
中小企業経営・政策19時間43分20秒32回
経営法務15時間14分20秒32回
企業経営理論(未分類含む)1時間36分5秒4回
財務・会計4分00秒2回

📈 学習スタイルとペース

勉強はほとんどがスマホで、通勤や昼休みなどのスキマ時間を中心に進めていました

1月〜3月は仕事が非常に忙しく、思うように学習時間が確保できませんでした

まとまった学習時間が取れ始めたのは4月以降です。

4月〜5月にかけて学習時間が大きく伸び、6月以降は問題演習や復習に力を入れるようにしていました。

ただし、後半に向けて学習がやや偏りがちになり、「経営情報システム」や「中小企業経営・政策」のインプット不足が不合格に響いたかもしれません

💡所感

全体として、スタディングは視覚的にも内容的にもとても分かりやすく、学習のハードルを大きく下げてくれたと思います。
ただ、「一発合格」を狙うには、量と深さの両面でまだ足りなかったというのが、今振り返っての正直な印象です。

【スタディングのメリット・デメリット】

実際にスタディングだけで一次試験に挑んでみて、良い点も、物足りなさを感じた点もありました。
ここでは、使ってみて実感した“リアルな感想”として、メリットとデメリットを率直にまとめてみます。

✅ スタディングのメリット

1. 説明が簡潔で非常に分かりやすい

これは本当に驚きでした。

難解なテーマでも、短く整理された文章と図解で「スッと頭に入る」構成になっていて、何度も「うまいな」と感じさせられました。

特に経済学や経営法務のような抽象度の高い科目で、簡潔さが強みとして光っていたと思います。

2. スマート問題集や過去問がスマホでサクサク解ける

通勤中やちょっとした待ち時間など、スマホ一台で問題演習ができるのは本当にありがたかったです。
しかも、その解説も丁寧で分かりやすく、すぐに理解→定着につながる構造になっていました。

3. 学習の継続がしやすい

スタディングはとにかく「続けやすい設計」がされていると感じました。
動画の再生スピード調整や学習管理のしやすさなど、細かいところまでユーザー目線で作られているという印象があります。

❌ スタディングのデメリット

1. 頻出論点に絞られているため、応用的な問題には弱い

最大の弱点はここだと感じました。出題頻度が低いが重要な論点や、新傾向問題には対応しきれないのが、今回の不合格の一因かもしれません。
特に「経営情報システム」はその傾向が顕著で、本番で見慣れないテーマや深掘りされた内容が出題され、対応に苦しみました
スタディングでは出題頻度の高い論点に絞られていた分、「出たら厳しい」とされる単元がそのまま弱点になってしまった印象です。

【なぜ通過できなかったのか──自分なりの反省と分析】

一次試験を終えて冷静に振り返ると、「なぜ通過できなかったのか」にはいくつかの要因があったと感じています。
ここでは、僕なりの主観も含めて、反省点を正直にまとめてみます。

1. 勉強時間の確保ができなかったこと

まず一番大きかったのは、十分な勉強時間を確保できなかったことです。
特に1月〜3月は仕事が非常に忙しく、まとまった時間が取れない日が続きました。
その結果、学習の立ち上がりが遅くなり、後半に詰め込む形になってしまったのが響いたと思います。

2. 試験の難易度に対応できなかったこと

2025年度の試験は、全体的に難易度が高く、過去問を中心とした学習だけでは通用しない問題が増えていた印象があります。
スタディングは非常に効率的に学べる一方で、応用力や応用知識への対応力が試される場面では力不足を感じました

特に「経営情報システム」は、明らかに未見のテーマや設問形式が多く、テキストベースの理解では太刀打ちできない部分もありました。

3. 得点源になるべき科目で得点できなかったこと

後から振り返って悔しかったのは、本来「得点源」にすべき科目である「経営法務」と「中小企業経営・政策」で点を伸ばせなかったことです。
スタディングの中でも比較的取り組みやすく、周囲の受験生でも得点が伸びやすいとされる科目だっただけに、ここで50点台にとどまってしまったのは致命的でした

来年の試験では、ここで挙げた3つの反省点を徹底的に潰していくつもりです。
この失敗が、きっと自分を一段階成長させてくれると信じています。

【今後の対策とまとめ】

今回の不合格を受けて、来年の一次試験に向けた対策を見直すことにしました。

結論として、次回は一次試験に強いと言われる「TAC」の講座を活用する予定です。

独学より「通信講座」が自分には合っていた

去年の記事でも触れたとおり、僕自身、独学よりも「通信講座で教わるスタイル」の方が向いていると感じています。
そして今回、スタディングを実際に使ってみて、「やっぱり自分には“誰かに教わる”形式の方が理解が深まる」という確信を持ちました。

TACはスタディングに比べて講義のボリュームも多く、教材も厚めではありますが、そのぶん「取りこぼしが少ない」という声も多く聞きます。
自分に足りなかった「応用力」「網羅性」を補うには、次はTACが良い選択肢だと判断しました。

スタディングの良さと限界を知った一年だった

スタディング自体は非常に優れた教材です。
スマホ一台でここまで効率的に学べるサービスはなかなかありませんし、スマート問題集や過去問演習は本当に役立ちました。

ただ、それだけでは一次試験の壁を超えるには届きませんでした。
特に僕のようなレベルの受験生にとっては、「スタディングだけで何とかなる」と思ってしまうのは少し危険だったというのが正直な感想です。

来年こそ、合格をつかみにいく

今年の悔しさを無駄にせず、来年の合格に向けて着実に準備を進めていきます。
これから受験を考えている方も、ぜひ「自分に合った学習スタイル」「教材の特性」をよく見極めて、後悔のない選択をしてほしいと思います。

僕自身の経験が、これから診断士を目指すどなたかの参考になれば嬉しいです。

【これから診断士試験を受ける方へのアドバイス】

僕のように、仕事をしながら診断士試験に挑戦しようと考えている方にとって、「何で学ぶか」よりも「どう向き合うか」が大事だと感じています。

ここでは、今回の受験を通して見えてきたポイントを、これから挑戦する方へ向けてまとめてみました。

1. 「効率」と「網羅性」は両立しない

スタディングのような通信講座は、本当に効率よく学べます。
でも効率を追いすぎると、どうしても「頻出論点」に偏ってしまい、試験が難化したときに対応しきれないリスクがあります。

自分の基礎力や目標得点に応じて、「効率」と「深さ」のバランスを取ることが大切です。

2. 得点源科目は“絶対に落とさない”意識を

中小企業診断士の一次試験は、科目ごとの足切りと総合得点の両方に気を配る必要があります。
その中で、比較的得点しやすい科目をしっかり押さえることが合格のカギになります。

「難しい科目で粘る」より「落とせない科目で確実に稼ぐ」戦略が重要です。

3. 自分に合った勉強スタイルを早めに見極める

独学でやるのか、通信に頼るのか、予備校に通うのか。
正解は人それぞれですが、合格者の多くは「自分に合うやり方を早めに見つけた」人たちだと感じます。

僕の場合は「誰かに教わる形式」が合っていました。

皆さんも、まずは一度、体験講義や無料教材などで試してみることをおすすめします。

診断士試験は決して簡単ではありませんが、働きながらでも十分に合格を目指せる資格です。
自分の成長を実感しながら進められる学びでもあります。

この経験が、これから挑戦する誰かの助けになれば幸いです。

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