【第44回】販売士1級過去問 ストアオペレーション(平成29年2月15日) 

過去問
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第1問 チェーンストアにおける店舗のオペレーションと物流の関係(文章穴埋め問題)

次の文章は、チェーンストアにおける店舗のオペレーションと物流の関係について述べている。文中のア~オの部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

 コンビニエンスストアを中心として普及した〔ア〕によって、比較的小規模な小売店舗でも〔イ〕の品ぞろえを維持し、管理することが可能となった。〔ア〕は、小売店での〔ウ〕を極力抑え、経営効率を上げることを目的としている。
 一方、一般的に〔エ〕や納品の回数が多いほど小売店舗での〔オ〕が増加する。

【語群】
ア 1.センター物流システム 2.多頻度小口納品システム 3.ディシジョン・サポートシステム 4.サードパーティー・ロジスティクス
イ 1.単品大量 2.SKU 3.多品種 4.PB商品
ウ 1.発注頻度 2.返品 3.在庫 4.検収作業
エ 1.発注 2.安全在庫量 3.波及効果 4.販売力指数
オ 1.不動産分配額 2.販売促進費 3.粗利益 4.作業量

ア:2 イ:3 ウ:3 エ:1 オ:4

第2問 POSシステムの活用(正誤問題)

次のア~オは、POSシステムの活用について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)

ア POSシステムを活用することによって、欠品や非取扱商品が原因となる販売機会損失がどれだけ発生したかを把握できる。

イ POSシステムを活用することによって、SKUごとの販売情報のほか、品目別や商品カテゴリー別の販売情報を把握できる。

ウ ファッション商品の販売でPOSシステムを活用した場合、同一品目のなかでどんな色柄・サイズの商品が売れ筋または死に筋かを把握できる。

エ POSシステムと会員カードを導入した顧客管理システムを連動させることによって、SKUごとの在庫管理が可能となる。

オ 販売員が立てた品ぞろえなどに関する仮説に対して、POSシステムは、発注などの意思決定をするとともに仮説を検証する機能を果たす。

ア:2 イ:1 ウ:1 エ:2 オ:2
【解説】
ア:非取扱商品の販売機会損失額までは把握できないので、問題文は誤り
エ:POSシステムと会員カードを導入した顧客管理システムを連動させても、SKU事の在庫管理は可能にならないので誤り
オ:POSシステムは発注の意思決定はしてくれないので、誤り

第3問 インストアマーチャンダイジング(ISM)(文章穴埋め問題)

次の文章は、インストアマーチャンダイジング(ISM)について述べている。文中のア~オの部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(15点)

 ISMは、チェーンストアを中心とした多くの小売業において〔ア〕を担っており、その中心的テーマは次の諸点にある。
①〔イ〕の売場の生産性を従前よりも向上させる棚割の企画・検討
②〔ウ〕やプロモーションスペースの生産性を高めるテーマ設定やディスプレイ手法
③店内の各売場への〔エ〕の向上を図るフロアマネジメントの推進
 そして、ISMの構成要素は、中期的な視点から売場の生産性を向上させる〔オ〕と、短期的な効果を期待するインストアプロモーション(ISP)からなっている。

【語群】
ア 1.物流機能 2.需給調整機能 3.受発注機能 4.購買促進機能
イ 1.補完商品 2.成熟商品 3.定番商品 4.新商品
ウ 1.エンドスペース 2.チラシ 3.パブリシティ 4.対面販売
エ 1.従業員動線 2.立寄率 3.フェイスアウト 4.ショルダーアウト
オ 1.スペースマネジメント 2.ストック・トゥ・オーダーシステム 3.セルフチェックアウトシステム 4.ワークスケジューリング

ア:4 イ:3 ウ:1 エ:2 オ:1

第4問 小売業のローコストオペレーション(正誤問題)

次のア~オは、小売業のローコストオペレーションについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア ローコストオペレーションは、売上高販売管理費比率を低く抑えることによって、損益分岐点比率を高める運営方法である。

イ 売場面積1坪当たりの粗利益を一定水準で維持するために最低限必要な人時は、固定人時と変動人時の和である。

ウ 標準化とは、業務の種類や営業時間帯などによって作業量の変動が大きい場合に、作業内容をバラして均等化し、一定の時間帯に作業が集中しないよう分散化することをいう。

エ 小売業における従業員の生産性は、労働時間当たりの付加価値額を示すものであり、一般的には従業員1人当たり粗利益高や人時当たり粗利益高などが指標として用いられる。

オ スーパーマーケットチェーンのプロセスセンターは、各店舗に分散された生鮮食品の加工作業などを集約化し、ローコストオペレーションに貢献する機能を果たしている。

ア:2 イ:1 ウ:2 エ:1 オ:1
【解説】
ア:売上高販管費率を低く抑えることによって、損益分岐点比率も低くなる。よって、問題文は誤り
ウ:標準化は作業方法や管理方法など、一定の基準に合致させ、全ての店舗で実施することである。よって、問題文は誤り

第5問 (記述)

A店に関する特定期間の営業状況は下記のとおりである。当該期間におけるA店の売上高を求める計算式を明示し、計算過程とともに所定の解答欄に記載しなさい。(25点)

当該機関の総営業時間70時間
1日当たり平均利用客数2,500人
利用客の来店1回当たり平均買上点数12点
利用客1人当たり平均来店頻度2.5回
利用客の1品当たり平均購買単価380円
1品当たり平均設定売価395円
平均商品回転日数4.5日

当該期間におけるA店の売上高=2,500×2.5×12×380=28,500,000円

第6問 (記述)

生鮮食料品のロス管理のステップとして、下記の3段階がある。
①第1段階:発注段階でロスを抑える
②第2段階:加工段階でロスを抑える
③第3段階:店頭在庫段階でロスを抑える
上記段階ごとのロスを抑えるために改善すべき事項を、所定の解答欄に箇条書きで2つずつ記述しなさい。(25点)

①・発注精度を上げる
 ・販売計画との連動を図る
②・販売に応じたこまめな加工を行う
 ・コストのかからない作業システムを作る
③・売り切り、廃棄をしない
 ・見切り開始時間を設定する

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