こんにちわ、こっぺです。
合格者の再現答案ではありませんのでご注意ください!
記事の最後に同士(診断士受験生)の方にお願いがありますので、よろしかったらご協力お願いいたします。
令和2年度 二次試験「事例Ⅲ」解答
第1問
C 社の⒜強みと⒝弱みを、それぞれ 40 字以内で述べよ。
【答】
(a)強みは、①熟練技術者を有する事②一貫受注体制がある③高い溶接技術・研磨技術がある
(b)弱みは、①作業スペースが確保できていない②技術力に差がある③工数の標準化がない
第1問コメント
C社は、納期遅延解消とモニュメント製作事業の拡大を考えています。
強みと弱みは、それに関連した要素を与件文の中から書き出しました。
第2問
C 社の大きな悩みとなっている納期遅延について、以下の設問に答えよ。
(設問 1 )
C 社の営業部門で生じている⒜問題点と⒝その対応策について、それぞれ 60 字以内で述べよ。
【答】
(a)問題点は①造形物イメージの摺り合せに時間がかかる②製作前プロセスに時間を要し、製作期間が確保できず、納期遅延につながる
(b)対応策は、設計に3D CADを利用することで打合せ時間と製作前プロセスの短縮ができ、製作期間の確保でき、納期遅延解消
(設問 2 )
C 社の製造部門で生じている⒜問題点と⒝その対応策について、それぞれ 60 字以内で述べよ。
【答】
(a)問題点は①各作業チームの技術力に差があり、手直しと生産計画の修正が生じる②生産計画が月1回の作成になっている。
(b)対応策は①熟練職人のOJT実施で技術力向上、手直しと生産計画の修正を改善②生産計画を週次で作成し、納期短縮につなげる
第2問コメント
設問文に納期遅延と制約条件があるので、納期遅延の原因となっている要素を与件文から抜き出し、それに対する対応策を書きました。
ここで考えたのは、業務プロセスが
①契約→②図面作成→③顧客承認→
となっていて、イメージの摺り合わせが②図面作成と③顧客承認を遅らせていると捉えました。
イメージの摺り合わせが遅れている原因は、2次元CADを使っているからと捉え、3次元CADを使うことを対応策とし、それを行うことの効果を書いて解答を作成しました。
製造面での問題点は与件文の中からこんな感じ。
いっぱい問題点があるのですが、一番ネックになっているのが「技術力に差があること」だと捉えました。
技術力に差があるから手直しが発生し、本来なら受注順に組んでいくスケジュールも変更せざるを得なくなるから。
そして、工程順序や工数見積りも標準化できずにいる。。。
だから、最優先課題は、技術力の差の解消であると。。。
技術力の差が解消できれば、生産計画を週次で作成して、より精度の高い計画で納期短縮できると思い、解答文を作成しました。
ココスタでの指摘・気付き
ココスタ勉強会では、第2問を皆で指摘しあいました。
僕の解答に対する指摘は
設問1の(a)で、挙げている問題点①が問題点②の中に含まれていると思います。
制作前プロセスを具体的に分けて書く方がいいと思います。
設問2の問題点と対応策で「生産計画」を挙げられていますが、与件文の中に因果がないと思います。
3DCADを挙げていることは良かったのですが、「共有し」と入れるともっと良くなると思います。
と指摘いただきました。
確かに、設問①の(a)では、①に挙げた問題点が、②の問題点の中に含まれていることになり、同じことを二つ挙げていることになります。
与件文の中で、生産計画を月1で作成と書いてあるので、因果関係なしに生産計画を週次で作成と書いてしまっていました。
なるほど、共有と入れれば、3DCADを利用した効果をより具体的に挙げられることに気づきました。
ありがとうございます!
改善後の解答
【設問1】
(a)①図面承認段階で顧客とのやりとりが多発している点②図面承認後で造形物のイメージ摺合わせに時間を要する点、である。
(b)対応策は、設計に3DCADを利用し共有することでやり取り・摺り合わせ時間を短縮、製作期間の確保で、納期遅延解消につなげる
【設問2】
(a)問題点は①各作業チームの技術力に差があり、②工程数・工程見積の標準化がなく、③納期順にスケジューリングができていない
(b)対応策は①熟練職人のOJT実施で技術力向上、②工程数・工程見積の標準化を行い、納期順のスケジューリングを可能にする
因みに、設問1の(a)の解答は、同じ班の方で一番読みやすかった解答をパクらせていただきました。ありがとうございます!
第3問
C 社社長は、納期遅延対策として社内の IT 化を考えている。C 社の IT 活用について、中小企業診断士としてどのように助言するか、120 字以内で述べよ。
【答】
IT活用は①工程順序、見積りを過去の受注からDB化、標準化し、納期短縮に繋げる②コミュニケーションツールを設け、打合せの時間を短縮し稼働率を上げる③研磨・モニュメント製作用マニュアルを作成、周知、訓練で技術力向上、手直し削減、と助言する
第3問コメント
与件文から汲み取れる、納期遅延を解消できそうな、IT化できそうな問題点は次の通りに捉えました。
C社は受注生産が主なので、受注毎に工程順序や工数見積りが変わることが多々あるけども、それの蓄積が全く無さそうなので、その都度、それをしていたのかなと捉えました。
それを標準化していないから、それをDB化して標準化することで短期短縮に繋がるかな、と。
そして、各作業チームの技術力に差があり、難易度の高い研磨・モニュメント製作マニュアルを作成して技術力を向上させることで手直し・修正が少なくなること。
そして、打ち合わせが多いことから、コミュニケーションツールを設けることで稼働率を上げられると思い、解答文を作成しました。
第4問
C 社社長は、付加価値の高いモニュメント製品事業の拡大を戦略に位置付けている。モニュメント製品事業の充実、拡大をどのように行うべきか、中小企業診断士として 120 字以内で助言せよ
【答】
①5Sを実施して作業スペースの確保とモノの移動を解消②職人の継続的な訓練で技術力を標準化し、手直しの削減と③デザイナーからの顧客紹介と営業部担当を増やし、受注量を増やしながら納期対応できる生産体制を確立し、充実と拡大を図る
第4問コメント
C社が充実と拡大を図るには、現在起きている納期遅延の問題解消と受注量を増やすことが必要と捉えました。
充実を図る上での問題点は「作業スペースが狭隘なこと」「モノの移動」「作業チームの技術力のバラつき」が問題と捉えました。
そこで、充実を図るには、モノの移動・作業スペースの狭隘を解消するために5Sの実施、技術力のバラつきには継続的な訓練で対応することが必要と考え、解答を作成しました。
拡大を図るためには新たな顧客の獲得とそれに対応する営業担当の増員が必要だと考えました。
顧客を獲得できる接点は、与件文の中で「デザイナー」と捉え、デザイナーに他のデザイナーを紹介してもらうことで顧客獲得を考えました。
ココスタでの指摘・気付き
ココスタではこの第4問を皆で指摘しあいました。
僕の解答を見た班の方達からは
解答の締め方がしっくりこなかったかなと思います。
与件文に書いてあった「機会」を含めると良かったかな、と思います。
確かに、解答の最後の締め方は下手くそだな〜と思っていたので腑に落ちましたw
なるほど、「機会」について触れてなかった。。。
「機会」について触れていたら解答が変わっていくな。。。
それから、同じ班の方が作業スペースの確保の方法で「SLP」のことを書いていて、今回の与件文からはそちらの方が適しているなあと思いました。
同じく、「充実」「拡大」と分けて書かれていた方がいらっしゃったので、解答の「型」、いただきます!
ご指摘、気付き、ありがとうございます!
改善した解答
①SLP実施で作業スペースの確保とモノの移動の解消、技術者の継続的な訓練で技術力の平準化と手直しの改善により充実化②デザイナーを介した顧客紹介で受注量を平準化、営業増員で対応強化。受注を増やしながら、納期順守の製造ができる体制を作るべき
まとめ&お願い
まだ1度も2次試験を受けたことがない私、こっぺが1次試験と並行しながら2次試験対策をするために、ココスタ勉強会へ参加するにあたって、令和2年の事例Ⅱを解きながら、解答プロセスも一緒に書いてみました。
ここで同士の方にお願いがあります。
中小企業診断士試験受験生の方で、解答プロセス、解答に指摘事項がありましたら、コメント欄に書いていただくとありがたいです。