【ココスタ勉強会2022用】令和3年度二次試験「事例Ⅲ」解答(再現答案ではありません)

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こんにちわ、こっぺです。

この記事に書いてあること
  • 令和3年度 二次試験「事例Ⅲ」解答
  • 解答プロセス
  • ココスタ勉強会での参加者の指摘事項(第2問・第4問)
  • ココスタ運営の方からのアドバイス(第2問・第4問)
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合格者の再現答案ではありませんのでご注意ください!

記事の最後に同士(診断士受験生)の方にお願いがありますので、よろしかったらご協力お願いいたします。

この記事で分かること

令和3年度 二次試験「事例Ⅲ」解答

ここからココスタ勉強会用で使用した僕の解答と解答プロセスを書いていきます。

もし、2次試験勉強のために問題文も併せてこの記事を読みたい方は、下のリンクから問題用紙をダウンロードできます。
令和3年度二次試験事例Ⅲ問題用紙

第1問

革製バッグ業界における C 社の⒜強みと⒝弱みを、それぞれ 40 字以内で述べよ。

【答】
(a)強みは①熟練職人の技術力②オンライン販売を行なっている③雑誌で紹介された知名度
(b)弱みは①低価格品の取引多い②新商品企画・開発担当の経験不足④若手職人の技量不足

第1問コメント

第1問はC社の革製バッグ業界における強みと弱みを書く問題でした。
ここで挙げるべき強みと弱みは、第5段落にある経営者の意図である「直営店を開設して、自社ブランド製品の販売を拡大しようと検討している」に絡めたもの、と捉えました。

他の方の解答の多くに「一貫受託生産体制」と書いてあったのですが、自社ブランド製品の販売拡大と繋がりにくいと感じて省きました。

その代わり、自社ブランドの知名度やチャネルといったことを挙げました。

第2問

バッグメーカーからの受託生産品の製造工程について、効率化を進める上で必要な⒜課題 2 つを 20 字以内で挙げ、それぞれの⒝対応策を 80 字以内で助言せよ

【答】
(a)生産計画の見直しによる効率化と在庫適正化
(b)対応策は①過去の月別取引データを参照、取引量の把握、それに基づき資材発注②生産計画作成・生産会議を週1回に変更し、精度向上③ロットサイズの適正化を行い在庫削減
(a)縫製工程・仕上げ工程の分業化で効率向上
(b)対応策は、①受託生産、自社ブランド、仕上げ工程別に熟練職人と若手職人を割当て分業し、②若手職人のOJTとジョブローテーションを行ない、多能工化して効率化する

第2問コメント

第2問では受託生産時の製造工程について問われた問題でした。

C社の生産面での問題点と特徴は、

C社の生産面での問題点と特徴
  • 第6段落の「生産計画は月1回作成」「計画立案後の受注内容の変動や特急品の割込みによって月内でもその都度変更される」
  • 第7段落の「受注量よりも多いロットサイズで生産を計画し、納品量以外は在庫保有している」
  • 第10段落の「発注から納品までの期間が1ヶ月を超える資材もあり、資材欠品が生じた場合、生産計画の変更が必要となる」
  • 第11段落の「(熟練職人6名が配置されている)縫製工程は(自社ブランド製品の修理作業も担当しており)、C社製造工程中最も負荷が大きく時間を要する工程となっている」
  • 第12段落の「仕上げ工程は(中略)縫製工程同様手作業が多く、熟練を要する」
  • 第13段落の「(若手職人の)バッグを1人で製品化するために必要な製造全体の技術習得が進んでいない」

と捉えました。

イメージしてみると、月に1回、大雑把に生産計画を立ててやっているけど、実際は割込みや特急品の注文が入るから見込み生産で在庫を持って対応している。
そのせいで資材不足になる場合があった。

縫製工程では高齢の熟年職人が頑張っているけど、若手職人が熟年職人の域まで達していないから、簡単な作業しか行っていなくて、生産性が悪いような感じでしょうか?

そして、第11段落で「自社ブランド品の生産が計画されると、熟練職人は受託製品の作業から自社ブランド製品の作業へ移る」と書いてあります。
これって、受託製品と自社ブランド製品、並行して生産できていないのではないか?

以上を踏まえると、今までの取引データから資材発注をしつつ、生産計画を分けて作るようにすれば、在庫を持たなくて済むんじゃない?

受託製品、自社ブランド、仕上げ工程別に熟練職人を配置して、熟練職人に若手職人を何人かつけてライン化し、OJTして育てながら、並行して生産できればいいんじゃない?と考えました。

与件文から以上のことを踏まえて、解答に至りました。

第2問のココスタでの指摘・気付き

ココスタ勉強会では、第2問をみんなでコメントし合いました。

僕の解答では、一つ目の課題については「全体的にまとまっていて分かりやすい」「月別、と具体的な期間を挙げるのは良い」「効果まで書かれているのが良い」と言っていただいたものの、2つ目の課題については「読みやすいけど、イメージしづらかった」とご指摘いただきました。

言われてみると、第2問コメントで書いた僕のイメージが伝わらないかも、と感じました。
指摘事項を整理すると「受託製品」「自社ブランド品」を細かく分けずに「縫製」と括り、熟練者の配置だけを述べ、「若手職人をOJTする」と書いておけば良かった、と反省。

さらに、最後に運営のイッセイさん(@isse_nkz)から、第14段落に書かれている「ばらつき」を加えると、もっと良くなるとのコメントをいただきました。

確かに、ばらつきが発生するのは若手職人の技量不足につながるし、解消することで負担が減るし、解消するためにOJTが必要になってくる。
班の中でばらつきを含めた解答を作っていたのは1人だけだったし、僕も見落としがあったことに気づきました、ありがとうございます!

第3問

C 社社長は、自社ブランド製品の開発強化を検討している。この計画を実現するための製品企画面と生産面の課題を 120 字以内で述べよ

【答】
製品企画面での課題は新商品の企画・開発での経験積み上げとニーズ収集。製造面での課題は、①リードタイムを考慮した資材発注②在庫の適正化と管理③生産計画の精度向上と分業、若手職人の育成による効率化で短期納品の実現④熟練職人の技術承継で品質維持

第3問コメント

自社ブランド製品の開発強化を行うなら、第1問でも解答した通り、担当の経験不足の解消が課題になるので、経験積み上げとニーズ収集を挙げました。

ニーズ収集は、自社の販売サイト・修理受付という顧客の接点があるのでそこから収集すれば良いと考えました。

製造面での課題は、第2問で挙げたものとほぼ同じです。

第4問

C 社社長は、直営店事業を展開する上で、自社ブランド製品を熟練職人の手作りで高級感を出すか、それとも若手職人も含めた分業化と標準化を進めて自社ブランド製品のアイテム数を増やすか、悩んでいる。
C 社の経営資源を有効に活用し、最大の効果を得るためには、どちらを選び、どの
ように対応するべきか、中小企業診断士として 140 字以内で助言せよ。

【答】
熟練職人の技術力を活かし、高級感を出すよう助言する。対応は、①資材発注・生産計画の精度改善と分業化で短期納品できる体制作り②若手職人のOJTを実施し、1人でのバッグ製造と品質維持を可能にする③小売店、オンライン販売、修理窓口でニーズ収集を行い、新商品の開発・企画立案へ活用する

第4問コメント

高級感を出すか、アイテム数を増やすか、という問いではもちろん、高級感を出した方がいいですよね。若手職人が技量不足なもんで、アイテム数を増やしても商品の品質を維持できなかったり、生産が追いつかなかったりしますもんね。

第4問のココスタでの指摘

ココスタ勉強会では、第4問でみんなの解答を指摘し合いました。

僕の解答はこれといった指摘は無かったのですが、同じ班の方で、解答に「理由は」と書いていた方がいらっしゃいました。

2次試験の解答は、「聞かれたことに答える」解答が大前提と聞いたことがあったので、違和感があると指摘しました。他にもう1人の方が同じ指摘をされていて、指摘された方も正直、自分でも迷ったとおっしゃっていました。

自分が思ったことを素直に話して、みんなからアドバイスをもらえるのがココスタの良いところですよね。

まとめ&お願い

まだ1度も2次試験を受けたことがない私、こっぺが1次試験と並行しながら2次試験対策をするために、ココスタ勉強会へ参加するにあたって、令和3年の事例Ⅲを解きながら、解答プロセスも一緒に書いてみました。

ここで同士の方にお願いがあります。

中小企業診断士試験受験生の方で、解答プロセス、解答に指摘事項がありましたら、コメント欄に書いていただくとありがたいです。

2次試験は答えのない試験なので、他にも解答プロセスを導く視点があると思いますし、お互いに勉強になると思いますので、よろしくお願いいたします。

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