【ココスタ勉強会2022用】令和3年度二次試験「事例Ⅰ」解答(再現答案ではありません)

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こんにちわ、こっぺです。

この記事では、僕がココスタ勉強会2022に参加するにあたり、令和3年度二次試験「事例Ⅰ」の解答とその解答プロセスを備忘録として書いています。

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合格者の再現答案ではありませんのでご注意ください!

記事の最後に同士(診断士受験生)の方にお願いがありますので、よろしかったらご協力お願いいたします。

この記事で分かること

令和3年度二次試験「事例Ⅰ」解答

第1問

2 代目経営者は、なぜ印刷工場を持たないファブレス化を行ったと考えられるか、100 字以内で述べよ。

【答】
理由は美術印刷分野に選択・集中し、専門特化企業のサプライチェーンと自社のディレクション業務で顧客の細やかなニーズに対応しながら高精度の美術印刷物を提供して顧客を獲得し、低価格競争を回避しようとしたから

第1問でのコメント

問1で問われたのは「ファブレス化」をした理由です。

事例1では印刷物業界が技術革新によって価格競争が激化している中で、このままではマズイと思ったA社がファブレス化して、次の事業に経営資源を投資したいと考えていた訳ですよね。

ここで「ファブレス化して、新たな事業に注力したのはいつ頃か?」って迷いませんでした?

第3段落で1970年代から技術革新により業界内で価格競争が激化していること、第4段落に2000年からの業界でデジタル化が進んだことが書かれています。

この後第5段落に2代目社長が印刷機器を売却し、ファブレス化を進めたことが書いてあります。

ここで、文章の流れを汲むと2代目社長がファブレス化を進めたのが2,000年とも捉えられるんですよね。

でも、第1段落には2代目社長が1,990年に就任し、第5段落には「2代目が社長に就任すると〜」と書いてあるんですよね。

ここで気付いたのは、この問題には時制があるということでした。

整理すると、

印刷物業界とA社のタイムライン
  • 【印刷業界】1970年代にオフセット印刷機が普及。安価で大量の印刷が可能に。
  • 【A社】1,990年、2代目社長就任。既存事業のファブレス化を進める
  • 【A社】高精度の美術印刷分野に特化、顧客を獲得、ディレクション業務に特化
  • 【印刷業界】2000年代、デジタル化が加速。
  • 【A社】2000年代、デザインと印刷コンテンツのデジタル化に資本集中
  • 【A社】3代目が入社

というタイムラインになっていると捉えたので、ファブレス化をした理由は2000年代のデジタル化を進めた方ではなく、高精度の美術印刷分野に特化する方を書きました。

そして、時系列から価格競争を避けたいからファブレス化を進めて高精度印刷物分野の拡大を図ったことから、最後に「価格競争を回避するため」という明確な理由を書きました。

第2問

2 代目経営者は、なぜ A 社での経験のなかった 3 代目にデザイン部門の統括を任せたと考えられるか、100 字以内で述べよ。

【答】
理由は、①デザイン・印刷コンテンツのデジタル化拡大とプロジェクトチーム業務において3代目の人脈と経験を活かせるから②統括を任せることでリーダーとしての経験を積ませ、事業承継をスムーズにしたいから

第2問のコメント

第2問では、第7段落で「A社がデジタルコンテンツ事業に注力していること」「プロジェクト方式で業務を行なっていること」が書かれているので、3代目が持つ経験と人脈が活用できると捉えました。

そして、3代目として事業承継をしてもらうために、統括という責任感のあるポジションを任せることでリーダーとしての経験を積ませる目的もあったのかなと捉えました。

第3問

A 社は、現経営者である 3 代目が、印刷業から広告制作業へと事業ドメインを拡大させていった。これは、同社にどのような利点と欠点をもたらしたと考えられるか、100 字以内で述べよ。

【答】
利点は、人材の変化によって紙媒体に依存しない分野に参入することで経営リスクの分散ができた。欠点は厳しい競争環境と新規需要創造・新市場開拓ができないため案件を獲得できず、経営資源が分散されている。

第3問のコメント

第3問ではA社において多角化したことで生まれたメリット・デメリットを問われていると解釈。

ウェブ・広告業界に参入したことで、印刷分野での収益が下がっても他分野で収益を得られる「経営リスクの分散」ができたことを利点として挙げました。

欠点としては、第8段落後半に書いてある「参入したものの上手くいってない状況」。もっと簡単に言ってしまうと人手をかけているけど成果を得られていない状況から、「経営資本の分散」を挙げました。

問4

2 代目経営者は、プロジェクトごとに社内と外部の協力企業とが連携する形で事業を展開してきたが、3代目は、2代目が構築してきた外部企業との関係をいかに発展させていくことが求められるか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

【答】
関係性を強化することが求められている。理由は、①関係性強化で営業の協力など、新規事業の拡大に繋がるから②オープンイノベーションにより、新規顧客に提供する価値を生み出せるから

第4問コメント

正直言うと、ここはほぼお手上げでしたw

関係性の強化と書いたのは第9段落に書いてあった「必要に応じて協力企業と連携していた」という部分から、都合のいい時に利用しているイメージを持ったんですよね。
それを、もっと仲良くしておくことで、これから書く「営業」や「オープンイノベーション」が生まれると捉えました。

考えられるのは、これまでのタイムラインから「ウェブ・広告制作分野に新規需要が求められていること」「3代目には2代目にない人脈がある」ということから、掛け合わせれば新しい価値が生まれるんじゃない?と捉え、それをオープンイノベーションとして書きました。

もう1点は、第10段落で3代目が営業をしていないと書いてあったので、ウェブ・広告制作分野や印刷分野を協力企業ともっと仲良くなって広めて貰えば良いじゃん、と思い、新規事業の営業に協力してもらえるから、と書きました。

問5

新規事業であるデザイン部門を担う3代目が、印刷業を含めた全社の経営を引き継ぎ、これから事業を存続させていく上での長期的な課題とその解決策について100 字以内で述べよ。

【答】
課題は、営業力の強化と新規顧客・売上の獲得である。解決策はウェブサイトやSNSを利用して、高精度の美術印刷物や広告制作を訴求することで営業を強化でき、既存よりも広い市場から顧客と売上を獲得できる

第5問のコメント

そもそもA社が抱えている悩みは明確で、第10段落に書いてあった「売上の回復」なんですよね。

この「売上の回復」を叶えるための課題が、「営業力の強化」「新規顧客・売上の獲得」だと捉えました。

でも、ここで迷うのが「営業力の強化」の解決策なんですけど、普通であれば「営業部門を作って、営業を育てる」みたいなことを書くんですけど、第8段落に「営業に資本を投入するのも難しい」って書いてあるんですよね。

ウェブ・広告制作でいっぱいいっぱいの状態で、営業を育てろっていうのも、酷だし再現性も低いのではないか?と考えて、省きました。

それに、営業を育てたとしても、担当できる市場が限られてしまう。

人手をかけずに広い市場で営業をする = WEBやろ!

と考えました。

ウェブ・広告制作事業をやっているんだけど、「自社のウェブサイトを持っている」という記述はどこにもないし、ウェブならA社の得意分野だし、人手をかけずに済むし、対象市場を広げることができるし、商品・サービスの価値を伝えることもできるので、経営者にとって再現性が高いです。

それに、設問文でも「人事面で助言しなさい」みたいな制約が無いので、売上を上げるためにどうすればいい?という相談に対して、素直に売上獲得策を書きました。

ということで、「営業を育てる」じゃなくて「ウェブサイトとSNSを立ち上げて営業」という方向性で書きました。

補足

第5問の答えを書き終わった後、メチャメチャ不安になりましたw

事例Ⅰは本来、組織・人的資源をテーマに問われるので、僕の第5問の解答はテーマに反した答えになっていると分かっていたからです。

なので、答えを書き終わった後、「まとめシート流ちゃんねる」「AASさんの模範解答」をチェックしてみました(ごめんなさい????)

まとめシート流ちゃんねるでは、野網さんが僕のような答えを書くのはリスキーだとおっしゃっていましたが、AASさんの模範解答では、僕と同じような答えが書かれていました

よく、2次試験は「聞かれたことに答える」「答えに一貫性がある」「経営者でも分かりやすい解答文を作ること」「再現性の高い方法を提案すること」が点数をとるために必要な要素と言われています。

この第5問の答えは賛否両論となりますが、この答えで点数が取れるかどうかは、今年の「ふぞろい」が出てから確認したいと思います、ある意味楽しみですw

まとめとお願い

まだ1度も2次試験を受けたことがない私、こっぺが1次試験と並行しながら2次試験対策をするために、ココスタ勉強会へ参加するにあたって、令和3年の事例Ⅰを解きながら、解答プロセスも一緒に書いてみました。

ここで同士の方にお願いがあります。

中小企業診断士試験受験生の方で、解答プロセス、解答に指摘事項がありましたら、コメント欄に書いていただくとありがたいです。

2次試験は答えのない試験なので、他にも解答プロセスを導く視点があると思いますし、お互いに勉強になると思いますので、よろしくお願いいたします。

あ、誹謗中傷はおやめ下さいw
痛い記事を複数書いているのは認識していますが、指摘事項はあくまでこの「事例Ⅰに関すること」でお願いします。

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