こんにちわ、こっぺです。
「行政書士試験勉強で判例集を買おうかどうか迷っている」
という人いませんか?
そんな人に、実際に判例集って必要なのか、判例集を買うメリットってなんなんだ、と言うことを個人的意見ではありますがお伝えしたいと思います。
行政書士試験の勉強で判例集は必要か?
個人的な意見を言うと、必要ではありません。
というか、無くても試験に合格できます。
なぜなら、試験に頻出される判例は、ほとんどテキストに載っているからです。
憲法で言えば「百里基地訴訟」とか「マクリーン事件」とか。
行政法で言えば「伊方原発訴訟」とか「所得税の更正処分」とか。
テキストに載っている判例をキチンと覚えておけば、択一式問題では選択肢を絞ることもできるし、多肢選択式問題での判例問題を解くことはできます。
だから、判例集は合格には必要ないです。
判例集を購入するメリット
そうは言っても、ちょっと判例集が気になる人のために購入するメリットを書いておきます。
試験前の不安要素が消える
判例集を購入することで、不安要素が消えます。
判例集を購入しようかどうか迷っている人は、判例集が気になっている人ですよね。
試験前の勉強で「判例集があった方が良さそうな気がする」とか「判例集があったら苦手なところが覚えられそう」と思っていたとします。
「でも買って読まなくなりそうだから買わない方がいいかな」と思って、買わなければ後で不安要素になってしまい、100%の気持ちで試験に臨めなくなります。
それに、試験終わってから「あー、買っておけば良かったな〜」とか言っても後の祭り。
僕は令和2年の行政書士試験が終わった後に
「判例集買っておけば記述式問題で点数稼げたかもな〜」と悔やんだことを覚えています(その問題は後程)。
判例集なんて数千円の買い物で、それをケチって受験前に不安を抱えるなら、買って安心したほうがいいですよ。読まなくなったらメルカリで売ってしまえばいいんだし。
判例集が気になってしまったら、試験前の不安を消すために買うことをお勧めします。
多肢選択式問題・記述式問題の対策になる
多肢選択式問題では毎年、判例問題が1問〜2問出題されますので、判例集を購入して重要判例を読んでおくことで、多肢選択式問題対策をすることができます。
それから記述式問題の対策にもなります。
「判例を読んでいれば点数が取れる」問題が記述式問題で出題されることがあります。
例えば、忘れもしない令和2年の記述式問題第46問
[設例] A所有の甲不動産をBが買い受けたが登記未了であったところ、その事実を知ったCが日頃Bに対して抱いていた怨恨(えんこん)の情を晴らすため、AをそそのかしてもっぱらBを害する目的で甲不動産を二重にCに売却させ、Cは、登記を了した後、これをDに転売して移転登記を完了した。Bは、Dに対して甲不動産の取得を主張することができるか。
[判例の解説] 上記[設例]におけるCはいわゆる背信的悪意者に該当するが、判例はかかる背信的悪意者からの転得者Dについて、無権利者からの譲受人ではなくD自身が背信的悪意者と評価されるのでない限り、甲不動産の取得をもってBに対抗しうるとしている。
上記の[設例]について、上記の[判例の解説]の説明は、どのような理由に基づくものか。「背信的悪意者は」に続けて、背信的悪意者の意義をふまえつつ、Dへの譲渡人Cが無権利者でない理由を、40字程度で記述しなさい。
引用:https://www.pro.goukakudojyo.com/worksheet2/w_mainnendo.php?queID=1496
物権では有名な判例ですけど、僕が読んでいたテキストにはこの判例の判旨が載っていなかったため、この問題が解らず、白紙で提出しました。
民法の重要判例を判例集で読んでおくことで、僕みたいな悔しい思いをしなくて済みます。
イメージが湧いて暗記しやすくなる。
判例集を読むことで、イメージが湧いて暗記しやすくなります。
例えば、行政事件訴訟法の「処分性の有無」で頻出される「2項道路の一括指定」。
「2項道路の一括指定が処分に当たる」とテキストに書いてあれば、そのまま暗記すれば良いのですが、めんどくさい僕は
2項道路って何?
それの指定がどうして処分に当たるの?
と、気になってしまったんですね。
その気になった事件を判例集で読んだのですが、事件の内容・争点・判決文を読むことで、スッと腑に落ちて理解・暗記することができました。
他にも、テキストに載っている民法の重要判例(よく名称や判旨、判決日だけが載っていますよね)を判例集で深読みしておくと、理解が深まって暗記しやすくなり、択一式や多肢選択問題を解く際に助けられます。
判例集はこんな人にオススメ
判例集は、行政書士試験を早くから始めている人、リベンジ受験をする人にオススメです。
行政書士試験の勉強を早くから始めている人は、試験までの時間に余裕があり、判例集を見て理解を深めたり暗記できる時間を持てるからです。
リベンジ受験をする人にとっては、重要判例の再確認ができ、点数を伸ばせる可能性が高くなります。
逆に、短期(例えば3ヶ月で合格のような)で行政書士試験に挑む人にはオススメしません。
短期で受験するなら、テキストに書いてあることを理解・暗記するために時間を使ったほうが有用だからです。
オススメの判例集
オススメするのは、「みんなが欲しかった行政書士試験判例集」です。
僕は昨年の判例集を買いましたが、「憲法」「行政法」「民法」「商法・会社法」の重要判例と類似判例がこの1冊に詰まっていて、辞書のような感じで使えました。
判例数はもちろん多いし、判例ごとに事件内容・争点・結論・判旨と分けて掲載されているのでとても分かりやすいです。
判例集を買おうと思った時に、本屋さんで伊藤塾さんの「伊藤塾 1分マスター行政書士 重要用語・重要判例」をチェックしてみたのですが、ちょっと判例数が少なくて不安になったので、僕には合わないと判断しました。
行政書士試験対策に判例集を買うなら、「みんなが欲しかった行政書士 判例集」が一番オススメです。
まとめ
行政書士試験の勉強をする際に、判例集は必要ではありませんが、気になったのであればメリットもついてくるので買った方がいいです。
もし、あなたが判例集を気になっているのであれば、迷わずに買うことをオススメします。