二次試験「事例Ⅳ」の勉強に「イケカコ」は使うべきか?という話題

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こんにちわ、こっぺです。

  • 事例Ⅳの勉強にイケカコは使うべきなの?
  • イケカコってどんな内容?

と思っている方いらっしゃいませんか?

先日ココスタの勉強会で、運営のイッセイさんと勉強会に参加した方と僕とで「事例Ⅳの勉強にイケカコは使うべきか?」と議論になったんですね。

そこで、この記事では「イケカコの内容」と「事例Ⅳの勉強にイケカコは使うべきか?」に対する結論を、今年2月からイケカコを解き始めた僕が書きたいと思います。

この記事で分かること

「事例Ⅳ」の勉強で使われる「イケカコ」について

この記事に辿り着いた人の中で、「イケカコ」っていうものが何なのか知らない人もいると思うので紹介しておきます。

「イケカコ」っていうのは「意思決定会計講義ノート」の略称です。
因みに、イケカコってこんな本です。

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この本は元々、公認会計士受験生のために書かれたテキストで平成13年に初めて出版された本なんですけど、中小企業診断士二次試験のバイブルといわれてきたテキスト&問題集で、過去に多くの受験生を合格に導いた今でも人気のある本なんです。

イケカコの内容ってどんな本?

イケカコは次の内容で構成されています。

イケカコの内容
  • 全部原価計算と直接原価計算ー固定費調整ー
  • CVP分析(基礎)ー固変分解・損益分岐点売上
  • CVP分析(応用編)ー多品種製品のCVP分析、セールスミックス
  • 事業部の業績評価
  • 在庫管理
  • 業務的意思決定会計
  • 活動基準原価計算(ABC)
  • 戦略的意思決定会計(1)
  • 戦略的意思決定会計(2)
  • 戦略的意思決定会計(3)
  • 原価計算の新領域ーライフサイクルコスティングと品質原価計算
  • 不確実性と情報
  • 解答・解説

内容を見てみるとちょっと想像つかないかもしれないですけど、事例Ⅳで問われる知識を網羅している内容になっているんですよね。

さらに、過去の試験問題では、このイケカコで掲載されている内容がそのまま試験問題になっている例もあるんです。

ただ、イケカコって難しい

そんなスゴいテキストであるイケカコなんですけど、内容的にはメチャメチャ難しいんです。

各レクチャーでは
【1限目】要点整理、【2限目】例題、【3限目】応用問題
と構成されています。

1限目で知識を学習し、2限目で例題を解いて知識の定着を図り、3限目でさらに難易度の高い問題を解いて、実力を上げるという流れですね。

例題は比較的簡単なんですけど、応用問題が難しい

例を挙げると、こんな感じの問題が掲載されています。

【問題1】
熊本株式会社では、製品Xを製造・販売している。以下の条件に基づいて問に答えなさい。

(1)製品Xの1個当たりのデータ
販売価格 30,500円
標準直接材料費 10,000円
標準加工費 7,500円(うち4,500円は変動費)
変動販売費 3,000円

当社では、原価を変動費と固定費に分解しており、固定加工費は年間の正常生産量10,000個に基づいて製品に配賦している。

(2)製造加工費以外の固定費年間予算
固定販売費 25,000,000円
一般管理費 (全額が固定費) 10,000,000円
(3)営業外収益・費用年間発生予想額(固定費に対する修正項目として使う)
営業外収益 2,500,000円
営業外費用 6,000,000円
(4)年間平均総使用資本 36,000,000円
(5)法人税等の所得に課せられる税の税率 40%
(6)期首、期末の仕掛品及び製品有高はそれぞれ同量・同額であるものとする。

問1(イ)固定費加工予算総額及び(ロ)営業利益の段階で考えた場合の製品Xの損益分岐点販売量を求めなさい。また、(ハ)9,000個を次期に販売するとした場合の損益分岐点比率を求めなさい。なお、解答に当たっては、1%未満の端数は第3位を四捨五入すること。

問2 9,000個を次期に販売するとした場合の、(イ)経営レバレッジ係数を計算しなさい。また(ロ)9,000個販売時の売上高から7%売上高が増加したとすると(販売価格は不変と仮定)、営業利益率は何%増加することになるかを(イ)で解答した経営レバレッジ係数を使用して答えなさい。

問3 目標使用総資本税引後経常利益率を20%とした場合、この目標を達成するには製品Xを何個販売すれば良いか。

問4 目標営業利益を64,000,000円とし、これを達成するために製品1個当たり標準直接材料費を15%削減するとともに固定販売費を1,500,000円増額するとした場合、この目標営業利益を達成するには、製品Xの売上高はいくらでなければならないか。

(第125回全経簿記類題)

意思決定会計講義ノート 「lecture3 CVP分析(基礎)」より引用

難しくないですか?w
昨年の1次試験から財務会計が少し理解できて、いけそうじゃんと思っていたけど、全く分からなくて正直凹みましたw

そんな問題集です。

【本題】二次試験「事例Ⅳ」の勉強にイケカコは使うべきか?

イケカコを知らない人のためにレビューを書いてきましたが、本題に入ります。

二次試験「事例Ⅳ」の勉強にイケカコは使うべきか?
という議論なんですけど、結論としては使わなくても合格できます。

理由①:イケカコはやり過ぎ、という意見

理由の1つ目はイケカコはやり過ぎ、という意見です。

上にも書きましたけど、イケカコの問題は全経簿記、日商簿記1級、公認会計士短答式問題のレベルに近い問題が掲載されているので超難しいです。

診断士試験の二次試験「事例Ⅳ」はそこまで難しい内容は出題されないですし、イケカコの内容には事例Ⅳで出題されない論点も掲載されているので、やり過ぎという意見が多いです。

他にも理由があるんですけど、順に説明していきます。

理由②:合格者でイケカコをメインに勉強している人は少ない

理由の2つ目は、合格者でイケカコをメインに勉強している人は少ない、ということです。

昨年、僕はこんなツイートを挙げました。

合格者さんで利用率が多かった問題集は「全知全ノウ」「30日完成」の2つでした。

イケカコをメインに使って合格した人は、少数派でした。

だから、事例Ⅳの勉強にイケカコをメインに使う必要はない、ということが言えます。

理由③:ストレート生にはキツすぎる

理由の3つ目として、ストレート生にはキツすぎることが挙げられます。

ストレート生が二次試験の勉強をする期間は一次試験が終わってから二次試験までの2ヶ月と3週間しか無いんですね。

その2ヶ月と3週間の間に事例Ⅰ〜事例Ⅲの勉強もしながら、この難しいイケカコを何周も回すのは、正直言って心が折れます

それよりは、全知全ノウ30日完成を数周解いたほうが効率的に演習と知識の定着ができます。

なので、特にストレート合格を狙う人は、二次試験「事例Ⅳ」の勉強にイケカコは使わない方が良いということが言えます。

ただし、イケカコを解くメリットは2つある

イケカコをメインで使って勉強しなくても、解いてみるメリットはあるんです。

メリット①:事例Ⅳの問題にビビらなくなる

イケカコを解くメリットの1つに、事例Ⅳの問題がビビらなくなる、ことが挙げられます。

僕は一次試験もいまだに通っていない多年度生で、二次試験の勉強は少しずつ始めているけど、事例Ⅳは難しそうだし恐れ多くてほとんど手をつけていない状態でした。

今年の2月から一念発起して、一次試験の勉強と並行してイケカコをやり始めました。

イケカコをやり始めてから、ココスタの勉強会に参加するようになり、事例Ⅳを解くことになったのですが、あんなに難しそうで恐れ多かった事例Ⅳの問題を何ら抵抗なく解き始めることが出来たんです。

そりゃ、あんなに難しい問題を最初に解いているのだから、事例Ⅳの問題にビビらなくなるのは当たり前ですよねw

メリット②:試験問題の解答にそのまま使える箇所がある

メリットの2つ目として試験問題の解答にそのまま使える箇所があるんですよ。

事例で挙げれば、令和3年度の第3問(設問1)、令和2年度の第4問(設問3)、ですね。
上の問題はイケカコを解いていれば、すぐに分かる問題でした。

イッセイさん@運営
イッセイさん@運営

2021年度の問3の設問1、あれ、イケカコそのまんま出ましたよね〜。

と、運営のイッセイさんも仰っていましたね。

イケカコに掲載されている内容と同じ内容が出題されることって、過去に何度かあるみたいなんですよね。

というように、イケカコを数周解いていれば、同じような問題が出題されたときに楽に解けるというメリットがあります。

イケカコをやった方が良い人

そして、僕、勉強会に参加された方、運営のイッセイさんとの会話の中で、「イケカコをやった方がいい人」が挙げられました。

僕も「イケカコをやった方がいい人」については激しく同意なので、挙げておきます。

イケカコをやった方が良い人①多年度生

イケカコをやった方が良い人として「多年度生」が挙げられました。

ここまで記事を読んでいただいた方はお分かりかと思いますけど、イケカコって説明文も難解だし問題も難しいから、周回するのに相当時間がかかるんですよね。

だから、ストレート生にはお勧めできないけど、多年度生にはお勧めしたいんです。

多年度生の方なら、ストレート生と比べて時間にも気持ちにも余裕があるので、イケカコを解くことで事例Ⅳに対するビビリも無くなるし、実力アップできます。

イケカコをやった方が良い人②全地全ノウや30日完成をやりきった人

イケカコをやった方が良い人に「全知全ノウ」や「30日完成」を何周かやり切った人に挙がりました。

運営のイッセイさんはこのタイプで、全知全ノウと30日完成を一通りやったので、イケカコを解いてみたと仰っていました。そんなイッセイさん、もちろん事例ⅣはA評価でした。

「全知全ノウ」や「30日完成」は計算問題がメインなので、文章問題になると苦手意識が出る人って結構いるみたいなんですよね。

イケカコを解くことで、「全知全ノウ」や「30日完成」で培った計算力を活かして文章問題に慣れるので、読解力と解決力がアップします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

イケカコは昔から人気の事例Ⅳ対策本ですが、説明が難解で計算問題もムズイです。

そのため、今では「全知全ノウ」や「30日完成」をメインに勉強して合格する人が多いですが、そんなイケカコでも解いてみる大きなメリットはあるし、多年度生の方には今でもオススメのテキストです。

ストレート生よりも時間に余裕がある人で、事例Ⅳを攻略したい人に一度イケカコを解いてみることをオススメしますよ。

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