第1問 (文章穴埋め問題)
次の文章は、次の文章は、ディスプレイの基本について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)
セルフサービス販売形式を採用する小売店で“見やすい陳列”を行うためには、原則としてここの商品のラベルを顧客側(正面)に向けてそろえたり、商品回転率や〔ア〕を考慮に入れて〔イ〕の陳列数量をコントロールする〔ウ〕技術を強化したりする必要がある。
一方、“選びやすい陳列”を行うためには、商品分類を明確にして、それを〔エ〕などで主張する。また、品ぞろえの豊富さを演出し、〔オ〕の幅を広げる為に、商品価値を高めるような補完的商品を組み合わせることも需要となる。
【語群】
1.パネル表示
2.単品
3.レンダリング
4.商品選択
5.スプリットラン・テスト
6.補充頻度
7.フェイシング
8.Zチャート
9.ストアコンパリゾン
10.ストアコンセプト
第2問 (正誤問題)
次のア~オは、店舗の生産性向上について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)
ア 小売業経営における労働生産性とは、売場に投下した資本と、その結果として得られた売上額との割合のことである。
イ 小売業経営における人時管理に必要な生産性を表す指標には、人件費率や人時売上高などがある。
ウ 人件費を削減させるには、総人時を削減する方法と、1人時単位を下げる方法がある。
エ 人時生産性を向上させるには、粗利益を上げる方法と総人時を増やす方法がある。
オ LSPシステムを導入する効果の一つに、個人別作業能力を把握できることがある。
ア:2 イ:1 ウ:1 エ:2 オ:1
【解説】
ア:「売場に投下した資本」ではなく「投下した労働力(時間or人数)」が正しいので、問題文は誤り
エ:人時生産性を向上させるには、粗利益を上げる方法と総人時を減らすかどちらか。総人時を増やすという部分が間違っているので誤り
第3問 (組み合わせ問題)
次の文章は、人事削減の対策について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)
売上低迷時における店舗運営の課題の一つに、人時の削減による収益性の改善がある。人時を削減するには、日々の〔ア〕を改善しなければならないが、具体的な対応策としては、次の諸点が指摘できる。
①一人当たりの〔イ〕を狭くしすぎない。
②一人が休暇などで欠員しても、他の従業員が対応できるようにクロス配置することで、〔ウ〕を削減する。
③複雑な作業を改善したり、〔エ〕する作業を廃止したりして、売場の作業そのものを削減する。
④間接部門の業務を中心に〔オ〕する。
【語群】
1.人件費率
2.守備範囲
3.試行運用
4.勤務評価
5.固定人時
6.人材
7.重複
8.業務プロセス
9.アウトソーシング
10.変動人時
ア:8 イ:2 ウ:5 エ:7 オ:9
第4問 (組み合わせ問題)
次のア~オは、売場における各種データ活用に関する事項である。最も関係の深い文章を、下側から選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)
ア 発注システム書
イ 欠品報告レポート
ウ 単品情報検索リスト
エ 単品別時間帯別販売履歴
オ 不要不振在庫商品一覧
1.たとえば、定番商品を対象として、1週間に販売数量が3個以下のすべての商品情報を出力し、死に筋商品の判定に役立てる。
2.自店でのカテゴリー別売れ筋商品の把握と同時に、他店舗のカテゴリー別売れ筋商品の販売状況を確認する。
3.たとえば、生鮮食料品の売価変更(値下げ)ワーストアイテムの発注計画を見直すなど、週間単位での作業に活用する。
4.たとえば、主にファッション商品を対象として、週1回、曜日を決めて出力し、カテゴリーごとに売場から廃棄すべき商品をピックアップする。
5.たとえば、成長期にあるカテゴリーの売上状況と在庫状況をチェックし、在庫量の調整に役立てる。
6.定番ゴンドラにある在庫ゼロ商品の原因追求と対策を立案し、再発を防止するために活用する。
7.たとえば、主に生鮮食料品を対象として、夕方に集中して販売数量が多くなるすべての商品情報を出力し、夕方の強化商品のプロモーションに活用する。
8.たとえば、定番商品を対象として、過去3週などの販売数量実績」を確認し、補充のための作業に役立てる。
ア:8 イ:6 ウ:1 エ:7 オ:4
第5問 (正誤問題)
次のア~オは、発注作業と商品管理について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)
ア 小売店において取扱商品が最大在庫となるのは、商品の入荷直後であり、最低在庫となるのは発注商品の入荷直前である。
イ 定期発注法にもとづく発注数量は、「(発注サイクル+リードタイム)×日販実績数量+安全在庫数量-発注時点予測数量-発注済未入荷残数」の計算式で求める。
ウ 品目ごとの日々の販売数量を決定するには、レジ通過客(通常1,000人単位)の当該品目の販売指数であるPI値などを活用する。
エ 家具や家電製品などの専門品は、一定期間に一定数量を発注する定期発注方式を採用する。
オ ファッション衣料品よりも実用衣料品のほうが発注サイクルは短く、予測発注を行う割合が高い。
ア:1 イ:2 ウ:1 エ:2 オ:2
【解説】
イ:定期発注方式の発注数量は
(発注リードタイム+発注サイクル)×日販予測数量+安全在庫量−発注時点在庫数量−発注済未入荷残数、なので、問題文は誤り
エ:家具や家電製品などの専門品は、定量発注方式を採用するので誤り
オ:?
第6問 (記述)
A店は、今期の年間売上目標を20億円、粗利益率は20%、労働分配率は35%と計画している。これにもとづき、次の3つの問いに答えなさい。(25点)
(1)この収支計画にもとづく人件費の総枠を求める計算式と答を答案用紙に記入しなさい。
(2)A店のパートタイマー比率が70%、パートタイマーの1人時単価が850円、社員の1人時単価が2,400円の場合、店舗合計の1人時単価はいくらになるかを求める計算式と答を答案用紙に記入しなさい。
(3)A店の人時生産性を求める計算式と答を答案用紙に記入しなさい。なお、便宜上、端数が生じた場合、小数点以下はすべて繰り上げて計算すること。
⑴ 2,000,000,000×0.2×0.35=140,000,000円
⑵ 2,400×0.3+850×0.7=1,395円
⑶
①年間予定労働時間を算出する
140,000,000÷1,395≒100,359時間
②人時生産性を算出する
400,000,000÷100,359≒3,986
第7問 (記述)
生鮮食料品のロスを削減するための基本的管理ステップ(3段階)を記入するとともに、各段階での具体的対策のポイントを2点ずつ答案用紙に簡潔に記入しなさい。(25点)
①発注時点でロスを抑える。
(発注精度を上げる、販売計画と連動させる)
②加工段階でロスを抑える
(販売に応じたこまめな加工作業を行う、コストのかからない作業システムを作る)
③在庫段階でロスを抑える
(売り切り・廃棄をしない、見切り開始時間を設定する)