第1問 (正誤問題)
次のア~オは、OJT、Off-JT、自己啓発のメリットとデメリットについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)
ア 自己啓発には、自分のペースや能力レベルに合わせた学習ができるというメリットがあり、OJTよりも業務の改善に直接つながる。
イ OJTには、仕事を離れて学習に集中できるというメリットがあり、社内のコミュニケーションや信頼関係の醸成がはかられる。
ウ Off-JTには、個々の能力レベルに合わせた人材育成ができるというメリットがあり、業務に密着した指導育成ができる。
エ OJTには、上司の意識の度合いや指導技術の水準によって研修効果が左右されるというデメリットがあり、指導が場当たり的になりやすい。
オ Off-JTは、OJTに比べて研修効果の把握が難しいというデメリットがある。
ア:2 イ:2 ウ:2 エ:1 オ:1
【解説】
ア:OJTよりも業務の改善に繋がるとは言いにくいので誤り
イ:問題文は「OFF-JT」に関する記述なので誤り
ウ:問題文は「OJT」に関する記述なので誤り
第2問 (文章穴埋め問題)
次の文章は、インストアプロモーション(ISP)について述べている。文中のア~オの部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(15点)
ISPとは、店内において季節のイベントや〔ア〕などを行うことによって顧客の商品への〔イ〕を高め、一定期間〔ウ〕の向上をはかる販売促進策である。
ISPは、特定の売場への〔エ〕、購買予定商品の想起の助成、〔オ〕の促進などを狙いとしており、多面的な販売促進の仕掛けが必要とされる。
【語群】
ア 1.実演販売 2.棚割 3.フェイシング 4.フロアレイアウト
イ 1.ロイヤルティ 2.エクイティ 3.反復購買 4.関心度
ウ 1.ROE 2.人時生産性 3.ROA 4.売上高
エ 1.顧客誘引 2.ビジュアルプレゼンテーション 3.ワンウェイコントロール 4.顧客維持
オ 1.ショートタイムショッピング 2.衝動買い 3.計画購買 4.マーチャンダイジングサイクル
ア:1 イ:4 ウ:4 エ:2 オ:2
第3問 (正誤問題)
次のア~オは、LSPシステムについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)
ア LSPシステムの導入効果の1つは、粗利益率の向上に寄与するということである。
イ 一般的なLSPシステム導入のステップは、①現状分析、②導入目的の設定、③現場への導入説明と実施指導、④試行運用、⑤評価の順である。
ウ LSPシステムの実施にあたっては、最初に、店舗の作業に従業員を割り当て、次に店舗における1日の時間帯別必要作業を確定させる。
エ LSPシステムの作業効率化のステップは、①業務項目の洗い出し、②必要時間の測定(変動作業/固定作業)、③作業名称の統一、業務手順の標準化、業務の分類・整理、④マスター登録と妥当性の検証の順である。
オ LSPシステムの最終的な導入効果には、人時生産性の向上、総労働時間の短縮、無駄な人件費の削減などがある。
ア:2 イ:2 ウ:2 エ:2 オ:1
【解説】
ア:粗利益率の向上への寄与は、LSPの導入効果に含まれないので誤り
イ:LSPシステム導入のステップは、②→①→③→④→⑤の順番である。②と①が逆なので誤り
ウ:LSPの実施に当たっては、初めに店舗における1日の時間帯別必要作業を確定させてから従業員を割り当てる。記述が逆なので誤り
エ:LSPの作業効率化のステップは①→③→②→④である。③と②が逆なので誤り
第4問 (文章穴埋め問題)
次の文章は、総合品ぞろえスーパーにおける商品特性別発注方式について述べている。文中のア~オの部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)
商品特性別発注方式には補充発注と予測発注の2つがある。補充発注は、〔ア〕の規格化された陳列量を補充する発注方式であり、〔イ〕が対象になる。そのため、週1回程度の〔ウ〕が一般的である。
一方、販売数量を予測して発注する予測発注は、〔エ〕が激しい商品が対象であり、〔ウ〕は〔オ〕である。
【語群】
ア 1.特売コーナー 2.ゴールデンゾーン 3.定番コーナー 4.フロアスペース
イ 1.嗜好品 2.生活必需品 3.流行品 4.専門品
ウ 1.発注サイクル 2.発注点 3.発注費用 4.発注リードタイム
エ 1.鮮度劣化 2.計画的陳腐化 3.成熟度 4.誤配
オ 1.週3回 2.毎日 3.週2回 4.毎月
ア:3 イ:2 ウ:1 エ:1 オ:2
第5問 (記述)
品ぞろえによる売上向上戦略について、専門店とスーパーマーケットの違いを4行程度で説明しなさい。(25点)
専門店は品揃えの深さから商圏拡大による客数増加をはかり、商品単価を引き上げることで客単価を増大させることが戦略になる。スーパーマーケットは、来店頻度の向上から客数増加を狙い、買上げ個数の増加によって客単価を引き上げることが戦略になる。
第6問 (記述)
商品管理に活用される数量PI値について、(1)PI値の意味、(2)PI値を求める計算、(3)PI値を活用する目的は何か、をそれぞれ解答用紙の所定欄に簡潔に記述しなさい。(25点)
⑴レジ通過客1000人あたりの当該品目の販売指標
⑵PI値=ある品目の販売数量÷客数×1,000
⑶売りたい品目がどれだけ売れるはず、という基準がわかるので、基準と現実との乖離を分析することで販売促進策や陳列方法に役立てる目的。