第1問 定番商品の発注と単品管理(文章穴埋め問題)
次の文章は、定番商品の発注と単品管理について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(15点)
チェーンストアの小売店舗で取り扱う品目は、年間を通じて長期に取り扱う年間定番、四季に応じて取り扱う季節定番、物流センターや同一チェーンの店舗に分散している在庫を集めて実施する〔ア〕、特価特売などに分類することができる。このうち、年間定番と季節定番については〔イ〕によって補充発注を行う。
イとは単品管理の一手法であるが、これを実施するには店舗で品目別の在庫数量と〔ウ〕を〔エ〕で集計することが不可欠であり、そのためにコンピュータを使った〔オ〕のワークフロー化も必要となる。
【語群】
ア 1.月間特売 2.集荷特売 3.週間特売 4.曜日別特売
イ 1.VMD 2.販促分配率 3.統計的基準在庫管理方式 4.ITF
ウ 1.発注数量 2.誤納率 3.欠品率 4.販売数量
エ 1.1日単位 2.週単位 3.月単位 4.リアルタイム
オ 1.CAO 2.EDI 3.PLC 4.ROI
ア:2 イ:3 ウ:4 エ:4 オ:1
【用語解説】
VMD=ヴィジュアル・マーチャンダイジング
ITF=バーコードの1種
CAO=コンピューターを使った発注数量計算のこと
第2問 PI値(正誤問題)
次のア~オは、PI値について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)
ア PI値とは、Purchase Indexの略称であり、ある商品に対する顧客の支持度を表わす。
イ 品目別の数量PI値は、次の計算式で算出する。
PI値=(当該商品の販売数量÷レジ通過客数)×1,000
ウ 品目別の数量PI値がわかれば、予測した発注数量より、客数を確定できる。
エ 目標値化されたPI値と現実との乖離を分析することで、販売促進策や陳列方法などに役立てることができる。
オ 特定品目の売上向上をはかるためには、その品目の数量PI値を高める一方、金額PI値を低下させる必要がある。
ア:1 イ:1 ウ:2 エ:1 オ:2
【解説】
ウ:PI値から客数を確定することは出来ないので誤り
オ:数量PI値と金額PI値の両方高めることで売上を向上させられる。金額PI値を低下させる必要は全くないので誤り
第3問 スペースマネジメント文章穴埋め問題)
次の文章は、スペースマネジメントについて述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(15点)
スペースマネジメントは、〔ア〕の向上を目的として売場の再配分、再配置を行うための基本戦略であり、大別すると〔イ〕と〔ウ〕に分けられる。
イは、各商品カテゴリーをどの売場にどれだけ割り当てるかという〔エ〕の分配手法であるのに対し、ウはゴンドラなどの一定スペースを単位とした〔オ〕の分配手法である。
【語群】
ア 1.労働投入量 2.DSS 3.労働分配率 4.ROI
イ 1.フロアロケーション 2.ISM 3.スケマティックプラノグラム 4.フロアレイアウト
ウ 1.スケマティックプラノグラム 2.フロアレイアウト 3.ISM 4.フロアロケーション
エ 1.人員 2.品種 3.品目 4.費用
オ 1.売上 2.部門(品番) 3.品目 4.品種
ア:4 イ:4 ウ:1 エ:2 オ:3
第4問 LSPおよび入時管理(正誤問題)
次のア~オは、LSPおよび入時管理について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)
ア LSPは、データにもとづいた効率的な人員配置と作業の専門化と分業化により、人件費を増加させずに売上や顧客サービスを向上させることを目的としている。
イ 伝統的な作業割当は、人員に対して作業を割り当てたのに対し、LSPにおいては、作業に対して人員を割り当てることで、作業および人時の無駄を省いた効率的な計画を立てることができる。
ウ パートタイマーやアルバイトなどの投入人時と人件費は比例関係にある。
エ 人時管理とは、「人時」という単位を用いて従業員の生産性をコントロールすることである。
オ すべての従業員の労働時間を合計した値を総人時といい、粗利益率を総人時で割った値が人時生産性である。
ア:2 イ:1 ウ:1 エ:1 オ:2
【解説】
ア:LSPに「専門化」は必要ないので誤り
オ:人時生産性は「粗利益額」を総人時で割った値が人時生産性
第5問 (記述)
A店の年間人時計画に関する与件は下記のとおりである。この計画を達成したときの人時生産性を、解答欄の順に沿って計算しなさい。(小数点以下は四捨五入で計算)(25点)
【与件】 売上高 粗利益率 労働分配率 パートタイマーの1人時単価 パートタイマー比率 社員の1人時単価 社員比率 | 160,000,000円 25% 30% 1,200円 80% 3,000円 20% |
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①計画人時を求める(売上×粗利益率×労働分配率÷人時単価)
160,000,000×0.25×0.3÷(1,200×0.8+3,000×0.2)
≒7,693時間
②労働分配率を求める(粗利益額÷計画人時)
40,000,000÷7,693≒5200円
労働分配率:5,200円
第6問 (記述)
A商品カテゴリーの特売計画に関する与件は下記のとおりである。特売コストを吸収するために必要な売上の増加分を、解答欄の順に沿って計算しなさい。(小数点以下は四捨五入で計算)(25点)
【与件】 販売促進費 特売作業コスト 特売商品の売上構成比 特売商品の粗利益率 平常価格商品(定番商品)の売上構成比 平常価格商品(定番商品)の粗利益率 | 50,000円 10,000円 40% 20% 60% 30% |
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①計画粗利率を求める
(特売商品の相乗積)+(定番商品の相乗積)=0.4×0.2+0.6×0.3=0.26
②特売コストを計画粗利率で割引く
60,000÷0.26≒230,769円