【販売士1級記述式対策】「マーチャンダイジング」の記述式問題過去問まとめ

過去問
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この記事で分かること

令和2年

第5問(記述)

物流ABCによるコスト算定のメリット4点をそれぞれ1行で答えなさい

①物流を改善し、物流コストを下げる
②現場の無駄を発見する
③物流サービスのコストを計算し、小売業別に採算を分析する
④共同物流施設の利用料金を公平に設定する

第6問(記述)

スケマティックプラノグラム(プラノグラム)について、①その概念、②開発のポイント、を所定の回答欄にそれぞれ2〜3行で説明しなさい。

①ある商品カテゴリーにおける単品の効果的な位置によって、それぞれの売上を予測し、その商品カテゴリー全体の売上と利益を最大限に引き上げるための需要予測型棚割システムとして機能する。
②商品と商品の組合せが顧客に分かりやすいものとなるよう、括りに工夫を凝らすことが重要であることと、商品回転率に応じてスペース配分や棚の位置を決めることがポイントとなる。

平成31年

第5問 (記述)

月初適正在庫高の算定方法のうち、①基準在庫法、②在庫・販売比率法について、所定の解答欄にそれぞれの方法の内容を2行程度で記述しなさい。(25点)

①基準在庫法
各月の売上高予算に安全在庫としての基準在庫(年平均在庫高(売価)から平均月売上を引いたもの)を加えて算定する方法。一年の商品回転率が6回を超えない商品に適用される。
②在庫・販売比率法
該当する月の実績月初在庫高を実績売上高で割って比率を求め、当月売上高予算に掛ける。

第6問 (計算)

下図は、貢献度分析における交差比率貢献度分析の一部である。商品カテゴリーA~Eに関し、売上高、売上総利益(粗利益)、商品回転率の数値が与えられた時、表中のア~オを求めなさい。求める際は、表中に与えられた単位に気を付けて答えること。(25点)

引用:https://jyukenya.com/hanbaishi/grade1/kako_83_md02.html
ア:25 イ:25 ウ:75 エ:33 オ:6.6

平成30年

第5問 (記述)

販売計画の策定における季節指数の算出方法のうち、①特定年基準法、②月別平均法(基準平均法)について、所定の解答欄にそれぞれの方法の内容を2~3行程度で記述しなさい。(25点)

①特定年基準法
実績値の中から最も標準と見られる年度を選んで季節指数を求める方法。各年度の季節変動に大きな相違が見られる時にこの方法を使う
②月別平均法
過去、数年間の月別売上高を月毎に合計して平均値を出し、その平均を12ヶ月合計して平均したものを100として各月の季節指数を算出する方法。年々の季節変動が似ており、不規則変動が少ない場合にこの方法を使う

第6問 (計算)

GMROIに関する下記の問に答えなさい。(25点)

(1)次のケースにおける、GMROIそ算出しなさい。
純売上高=200,000千円
商品回転率(売価)=10回転
売価値入率=40%
粗利益率=30%

(2)GMROIを活用する際の、前提条件について1~2行程度で簡潔に2つ記述しなさい

⑴10÷(1ー0.4)×30%=500%
⑵①小売業は総額での利益を生み出していることが絶対条件、②欠品率を正しく把握し、判断時において考慮すること 

平成29年

第5問 (記述)

粗利利益貢献度分析と交差比率貢献度分析について、それぞれの意味を相違がわかるように所定欄に3行程度で記述しなさい。(25点)

【粗利益貢献度分析】
商品カテゴリー別の売上構成比に粗利益率を掛け合わせた積数を百分率で示したもの。商品回転率が高く、在庫負担の比較的少ない業種で利用される。
【交差比率貢献度分析】
商品カテゴリー別の売上構成比に交差比率(粗利益率×商品回転率)を掛け合わせた積数を百分率で示したもの。買回品を主体に扱う小売業のように、商品回転率が低く、在庫資金の負担が重い業種でよく用いられる。

第6問 (計算)

A店の営業状況は、以下の通りであった。(1)純売上高、(2)売上原価、(3)当期純仕入高について計算式と計算結果をそれぞれ所定欄に記入しなさい。(25点)

総売上高4,000万円
売上戻り100万円
値下250万円
値引50万円
売価値入率25%
期首在庫(原価表示)500万円
期末在庫(原価表示)300万円
減耗高20万円
純売上高
4,000−100−250−50=3,600万円
売上原価
3600×(1ー0.25(売価値入率))=2,700万円
純仕入高(純仕入高をXに置き換える)
500+X−300+20=2700
X=2,700−500+300+20
=2520

平成28年

第5問 (記述)

物流ABC(活動基準原価計算)によるコスト算定を行うことで、企業の経営にとってどのようなメリットがあるか3つあげ、それぞれ1行程度で答案用紙の所定欄に記述しなさい。(25点)

①物流を改善し、物流コストを下げる
どの作業にコストがかかっているのか明確になるため、コスト低減効果の高い取組を発見できる。
②現場の無駄を発見する
作業に関わる問題点がコストによって明らかになるので、無駄の発見・改善につながる。
③物流サービスのコストを計算し、小売業別に採算を分析する
クライアント別の採算分析が可能になる

第6問 (計算)

ある店では、A、B、C、D、Eの5つの商品カテゴリーを扱っています。それぞれのカテゴリーの売上高、売上構成比、粗利益率、商品回転率が次のように与えられている時、以下の、〔ア〕~〔オ〕を求めなさい。(25点)

商品カテゴリー売上高
(万円)
売上高
構成比
(%)
粗利益率
(%)
商品
回転率
(回)
交差比率
(単位なし)
積数
(%)
交差比率
貢献度
(%)
A12030254〔ア〕  
B10025203 〔ウ〕 
C8020302〔イ〕  
D60151512 〔エ〕 
E4010208  〔オ〕
ア:25×4=100
イ:30×2=60
ウ:20×3×0.25=15
エ:15×12×0.15=27
オ:16
因みに、問題文の空欄の数字を全て埋めると以下のようになる
平成28年販売士1級マーチャンダイジング第6問答え

平成27年

第6問 (記述)

次のA店のデータにもとづいてGMROIを計算し、計算式と答えを答案用紙の所定欄に記入しなさい。(25点)

A店の月間の営業成績は次のとおりである。
・純売上高 :6,000千円
・粗利益率 :20%
・売上高営業利益率:18%
・売価値入率:25%
・商品回転率(売価):6回転

①原価ベースでの商品回転率を求める。
商品回転率(原価)=純売上高÷在庫投資額(原価)
=純売上高÷(6,000千円÷6×0.75)
=6000千円÷750千円
=8回転
②商品投下資本粗利益率を求める
GMROI=20%×8=160%

第7問 (記述)

商品の販売価格を決定する方法のうち、コストプラス方式と損益分岐点分析による方式についてそれぞれの概要を簡単に答案用紙の所定欄に記述しなさい。
あわせてそれぞれの方式について、どのような特性を持つ商品に適しているか答案用紙の所定欄に記述しなさい。(25点)

①コストプラス方式
製造原価(または仕入原価)に利益を加えて価格を決定する方法です。
この方法では、売り手となる企業側にコストダウンが意識されにくいという問題があります。したがって、この方法は需要に対して供給が不足する「売り手市場」の場合か、市場における競争が激しくない場合に限って有効な方法です。
②損益分岐点方式
? 

平成26年

第6問 (記述)

販売計画における予算管理の方法の1つとして、「割当予算と積上予算」がある。両者の意味について、違いがわかるように、答案用紙の所定欄に、それぞれ2行程度で簡潔に記述しなさい。(25点)

「割当予算」
利益計画に基づいて、トップマネジメントが利益目標から各部門の予算を導き出して設定し、各部門に割り当てる。
「積上予算」
各部門から予算原案を自主的に提出させて、これを尊重して総合的に調整して予算を編成する

第7問 (記述)

次のA店のデータにもとづき、各問い答えなさい。(25点)

A店の月間の営業成績は、次のとおりである。
・期首棚卸高(売価基準)  900千円
・期首棚卸高(原価基準)  450千円
・純仕入高(売価基準)  4,500千円
・純仕入高(原価基準)  3,000千円
・純売上高           3,900千円

(1)月間の商品回転率(売価基準)を計算し、計算式と答えを答案用紙の所定欄に記入しなさい。(計算結果で端数が生じた場合は、小数点以下第2位を四捨五入する)
(2)A店は、売価還元法を採用している。このとき、A店の期末棚卸高(原価基準)を計算し、計算式と答えを答案用紙の所定欄に記入しなさい。(計算過程で端数が生じた場合は、小数点以下第2位を四捨五入する)

⑴期末棚卸高を求める
900+4,500ー期末棚卸高(売価)=3900
期末棚卸高(売価)=4,500+900−3,900
=1,500
商品回転率=3,900÷((900+1,500)÷2)
=3,900÷1,200
=3.25→3.3回転
⑵まず、原価率を求める。
原価率=月首商品原価棚卸高+当月純仕入高÷当月売上高+月末商品売価棚卸高
※前者は原価、後者は売価
(450+3,000)÷(3,900+1,500)=0.63888・・・  →0.6
月末商品原価棚卸高=月末商品売価棚卸高×原価率
1,500×0.6=900         答 900千円
引用:https://jyukenya.com/hanbaishi/grade1/kako_41_02_02.html

平成25年

第6問 (記述)

最寄品の経済的発注量を算出する上で発生する発注費用と在庫費用の概要を、両者の違いがわかるように、それぞれ3行程度の文章にまとめて答案用紙に記述しなさい。(25点)

発注費用:商品の発注をめぐって発生する費用であり、人件費、通信費、交通費などが該当する。固定費のような性格で、発注数に関わりなく発生するので、発注数が増やすほどに商品1個あたりの費用が減少する。
在庫費用:商品が入庫してから顧客の手に渡るまでの在庫期間に発生する費用で、主に在庫中の保管費用・保険料、金利、陳腐化費用がある。在庫費用は発注数に比例して増加するので、発注数を増やすほど、商品1個あたりの在庫費用は増加する。

第7問 (記述)

メーカーと流通業者における商取引上のリベートとアローワンスの概要を、両者の違いがわかるように、それぞれ3行程度の文章にまとめて答案用紙に記入しなさい。(25点)

リベート:一定基準の取引高をベースにして、小売業に対して継続的販売促進を意図してメーカーが行う営業利益の分配のこと。通常、事後に支払われる。
アローワンス:メーカーが自社商品を販売してもらうための努力をしてもらう代償として、小売業に支払う販促金のこと。通常、事前に支払われる。 

平成24年

第6問 (記述)

季節指数を求める方法の1つである「月別平均法」に関する2つの問いについて、答案用紙にそれぞれ2行程度の文章で説明しなさい。(25点)

(1) 月別平均法とは何かを説明しなさい。

(2) 月別平均法はどのような時に使うのが適切かを説明しなさい。

①過去数年間の月別売上高を月毎に集計して平均を出し、その平均を12ヶ月合計して、それを平均したものを100として各月の指数を算出する方法。
②年々の季節変動パターンが概ね似ていて、しかも一時的変動などの不規則変動が少ない時に使うのが適切。

第7問 (記述)

次の専門店Aの当月資料にもとづき、2つの問いについて、答案用紙に記入しなさい。(25点)

A店資料

売上高3,000,000円
粗利益率24%
売価値入率40%
GMROI(商品投下資本粗利益率)400%

(1) 売上総利益を計算し、計算式と答えを記入しなさい。

(2) 平均在庫高(売価ベース)と計算し、計算式と答えを記入しなさい。

⑴売上総利益=3,000,000円×0.24(粗利益率)=720,000円
⑵GMROI=粗利益率×商品回転率=400%
=24%×(売上高÷平均在庫高(原価))=400%
=24%×(3,000千円÷平均在庫高(原価))=400%
平均在庫高(原価)=180千円
平均在庫高(売価)=180千円÷(1−40%)=300千円

平成23年

第6問 (記述)

消費者の評価にもとづいて決定される価格の一つに、「心理的価格」がある。その心理的価格の具体的な名称を3つあげるとともに、消費者に与える効果および代表的な商品カテゴリーを答案用紙に簡潔に記入しなさい。(25点)

(1)名称:名声価格
効果:価格がステータスの高さや他者との差別性を示すという点で、消費者に満足感を与える。
商品カテゴリー:高級ブランド品(衣料品、バッグ、時計等)、高級外国車、高級化粧品など
(2)名称:慣習価格
効果:消費者が許容する価格の範囲内で価格を設定しているため、消費者からみると妥当な価格という印象を与える。
商品カテゴリー:缶入り清涼飲料水、チョコレート、ガムなど
(3)名称:端数価格
効果:あえて端数を示すことで消費者に割引やセールをsいていると感じさせ、実際以上に安い印象を与える。
商品カテゴリー:家電量販店の家電製品、スーパーマーケットの食料品や衣料品など

第7問 (記述)

コンビニエンスストア・チェーン業界が生み出した「共同配送システム」の”メリット”を2つ、答案用紙にそれぞれ2行程度の文章で記入しなさい。(25点)

・商品を温度帯、カテゴリー別に共同配送センターに集約し、一括して各店舗に配送することで、1店舗1日当たりの配送車両台数、配送人員の大幅な削減が実現でき、物流配送作業が節約できる。
・各店舗の発注数に応じた商品を共同配送センターで一括混載して配送することで、配送車両の積載効率が高まり、配送ロットが大きくなる。同時に、各店舗における検品時間が削減できる。
・各店舗の発注・販売データや在庫情報をメーカーと共有することで、需要のピークに合わせて商品を計画的に生産できる。

平成22年

第6問 (記述)

次のA点の今期資料にもとづき、下記の2つの問いに答えなさい。(25点)

A店資料
期首商品棚卸高  300万円
総仕入高      5,000万円
仕入戻し高      100万円
総売上高     6,500万円
売上戻り高       50万円
期末商品棚卸高  350万円

(1)売上総利益を求める計算式と答を答案用紙に記入しなさい。

(2)商品回転率を求める計算式と答を答案用紙に記入しなさい。なお、端数が生じた場合、小数点第2位を四捨五入して計算すること。

(1)
売上総利益=(総売上高−売上戻り)−(期首商品棚卸高+(総仕入高−仕入戻し高)−期末商品棚卸高)
=6450−300−4,900+350=1,600
(2)商品回転率=売上原価÷平均棚卸高=4,850÷((300+350)÷2)=14.9回転

第7問 (記述)

月初適正在庫高の算定方式を2つ選び、それぞれの名称と求め方を答案用紙に簡潔に記入しなさい。(25点)

(1)基準在庫法
当該月の売上高予算に安全在庫を足して求める方法。
(2)百分率変異法
各月の月初在庫高と年間平均在庫高の変動率は、各月の売上高予算と月平均売上高の半分であることを前提として月初適正在庫高を求める

平成21年

第6問 (記述)

食品や日用雑貨などの最寄品分野において、商品管理を行う上での一般的な「月間仕入枠の計算式」および「計算する際の留意点」を簡潔に記入しなさい。

第7問 (記述)

商品管理目標を数値で示す「GMROI」は、小売業の経営において重要である。次の条件でGMROIを求める計算式と計算結果を記入しなさい。

純売上高 4,000,000円
平均在庫高 500,000円
粗利益率 30%
値入率(売価) 40%

商品回転率=4,000,000÷500,000=8
GMROI=30%×8=240%
正解:240%
過去問

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