【第37回】販売士1級 過去問 小売業の類型(平成22年2月17日)

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第1問 (文章穴埋め問題)

第1問 次の文章は、小売業の国際化について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

 

欧米諸国では、小売市場が成熟化し、〔ア〕がアジア各国に進出している。小売業の国際化の背景には、市場環境、法的規制、〔イ〕におけるプッシュ要因とプル要因が各々あげられる。法的規制のプッシュ要因としては高い税率、プル要因としては〔ウ〕などがあり、市場環境のプッシュ要因としては小売市場の成熟化、プル要因としては〔ウ〕などがあり、市場環境のプッシュ要因としては小売市場の成熟化、プル要因としては〔エ〕の未発達などがあげられる。〔イ〕のプッシュ要因としては、国際化の重要性の認識等があげられる。実際には、小売業の国際化は、店舗投資というリスクを回避するため、業務提携による市場参入から〔オ〕へといった段階的参入が検討されることになる。

【語群】
1.マルチフォーマット
2.競争
3.規制強化
4.グローバルリテーラー
5.経営戦略
6.取引費用
7.インフラ
8.資本の自由化
9.商品輸出
10.資本提携

ア:4 イ:5 ウ:8 エ:2 オ:10

第2問 (組み合わせ問題)

次のア~オは、ショッピングセンターに関する事項である。最も関係の深い文章を、下側から選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

 

ア フェスティブSC
イ 集積の経済
ウ コンビニエンスセンター
エ プロパティーマネジメント
オ MCIモデル

 

1.清掃、修繕といった建物の維持管理だけではなく、賃料の改定交渉や賃貸借契約の更新、テナント募集といったテナント管理を含む業務である。

2.立地条件の格差から生じる利益の多少を評価する場合に基準とされる売上高や地代などの諸項目を意味する。

3.デイリーユースに対応可能な集客力のある概ね20店以上がCSCを取りか組むようにオープンモールで配置されているSCである。

4.何らかのテーマ性や祝祭性をもった非日常時間対応の特化型SCである。

5.SCの立地に際して、都市計画、人口動態、交通などの商業的側面と、法的規制や敷地の広さ・形状などの店舗的側面との両面から検討を行う。

6.商圏把握などの際に活用される分析手法の一つで、複数の商業集積は消費者に対して魅力度をもち、消費者がある商業集積を選択する確立は、その商業集積の中に出店する店舗はマイナスの影響を受ける反面、顧客吸引力をより高めるなどのメリットがあり、メリットがデメリットを上回る効果があることを意味する。

7.知名度の高いブランドメーカーの訳あり商品を正規価格よりも割安で販売するアウトレットストアを集めたSCである。

8.複数の小売店舗が特定地域に集中して立地することは、競争が激化することによって商業集積の中に出店する店舗はマイナスの影響を受ける反面、顧客吸引力をより高めるなどのメリットがあり、メリットがデメリットを上回る効果があることを意味する。

ア:4 イ:8 ウ:3 エ:1 オ:6

 

第3問 (正誤問題)

次のア~オは、フランチャイズ・システムのロイヤルティの方式について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

 

ア 商品供給代替方式は、本部が供給する商品、サービス、原材料などの本部の売上収入がロイヤルティの代わりとなっている。

イ 営業規模比例方式は、算定基準として店舗面積などに基づいて、ロイヤルティを算出する。

ウ 定額方式は、フランチャイジーの最低限の収益を保障しようとする考え方をその背低論拠に置いている。

エ 定額方式は、フランチャイジーの業績への関心が薄れてしまい、フランチャイジーへの経営指導がおろそかになる傾向を有している。

オ 粗利益分配方式は、「フランチャイジーへの指導コストは規模に比例する」という考え方をその設定論拠にしており、多くの飲食業で採用されている。

ア:1 イ:1 ウ:2 エ:1 オ:2 

第4問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、スーパーセンター(Suc)について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

 

スーパーセンターは、〔ア〕によって1980年台後半に開発され、その後、急速に発展し、いまや同社では主力の店舗フォーマットに位置づけられている。スーパーセンターは、以下のような特徴を有した店舗フォーマットである。

・〔イ〕に立地し、平野ワンフロア構造で、〔ウ〕平方メートル超の売場面積を有したの店舗フォーマットである。

・品ぞろえは、日常生活必需品の衣食住フルラインで、それにより、日常生活に必要な商品を低価格で、ワンストップショッピングできることをねらいとしている。

・宣伝広告費の抑制、ベンダー中心の在庫管理といった〔オ〕による低価格を実現している。

【語群】
1.近隣商圏密着型
2.10,000
3.カルフール社
4.広域商圏創造型
5.ウォルマート・ストアーズ社
6.過疎地
7.都市部
8.ホスピタリティ・ビジネス
9.エブリデー・ローコスト
10.6,000

ア:5 イ:6 ウ:2 エ:4 オ:9 

第5問 (正誤問題)

次のア~オは、ホームセンターについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

 

ア ホームインプルーブメントの概念とは、日常生活を送るうえで必要な空間の飾り付けを意味するもので、ベッドや寝具などがある。

イ ホームデコレーションの概念とは、必需性の高い義務的メンテナンスの部分を指すものであり、住居を機能面で維持するために必要な日常生活パターンを含んだ意味を持つもので、水道用品、園芸用品などがある。

ウ ホームセンターへの主要な来店目的は、「日用雑貨品」、「園芸用品」、「教養・娯楽」の購入である。

エ 日本において、ホームセンターは、日本で未成熟であったドラッグストアやディスカウントストアなどの代替業態として機能してきたが、現在では、他業種との品ぞろえの重複が生じ始めている。

オ 平成19年の商業統計調査によれば、DIYの市場規模は、総売上高が7兆円を超えるにいたっている。

ア:2 イ:2 ウ:2 エ:1 オ:2
【解説】
ア:ホームインプルーブメントは「住居を機能面で維持していくために必要な全ての日常生活パターンを包み込んだ意味」であり、問題文は「ホームデコレーション」の意味なので間違い。
イ:ホームデコレーションは「日常生活を送る上での必要な空間の飾りつけ」であり、問題文は「ホームインプルーブメント」の意味なので間違い
ウ:「教養・娯楽」ではなく、「日曜大工品」の誤り
オ:?

第6問 (記述)

循環型社会における循環型流通チャネルの形成が求められる中で、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)におけるメーカー、小売業、消費者のそれぞれの役割について、答案用紙に簡潔に記入しなさい。(25点)

メーカー:再商品化(リサイクル等)の義務付け
小売業:排出者からの引き取りとメーカーへの引き渡し
消費者:家庭4品目を廃棄する際、収集運搬料金とリサイクル料金を支払うこと

 第7問 (記述)

次の表は、平成18年に改正された中心市街地活性化法の主な改正点である。形成後の内容を答案用紙に簡潔に記入しなさい。(25点)

改正前 改正後
商業振興と市街地の整備改善が支援対象
市町村の方針に沿ってTMOが構想を策定
経済産業大臣が支援するTMO計画を認定
商業振興と市街地の整備改善が支援対象→商業活性化の他、都市福利施設の整備やまちなか居住の整備なども支援
市町村の方針に沿ってTMOが構想を策定→地元商工会議所・商工会・都市整備の公的機関・地権者・商業者などからなる「中心市街地活性化協議会」の意見を聴きながら市町村が基本計画を策定
経済産業大臣が支援するTMO計画を認定→内閣に中心市街地活性化本部が設置され、本部長である内閣総理大臣が認定

 

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