【第38回】販売士1級 過去問 小売業の類型(平成23年2月16日)

過去問
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第1問 (文章穴埋め問題)

第1問 次の文章は、フランチャイズ・システムについて述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

 

フランチャイズ・システムは、フランチャイザーとフランチャイジーが相互に協力し、相互の持つ〔ア〕有効に活用する仕組みである。つまり、共通理念や統一された〔イ〕などをもとにして、〔ウ〕への働きかけをするところにその意義がある。加えてフランチャイジーは、フランチャイザーが開発した経営ノウハウを活用することで、〔エ〕を軽減できる。他方で、フランチャイジーが〔オ〕を発揮して成長することによって、フランチャイザーは事業の成功確率を高めることができる。

【語群】
1.企業家精神
2.ブランド
3.安定志向
4.投資リスク
5.証券投資
6.業務用需要者
7.経営資源
8.マス・マーチャンダイジング
9.店舗平均売上高
10.消費者

ア:7 イ:2 ウ:10 エ:4 オ:1 

第2問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、まちづくり三法について述べている。文中の〔 〕の部分に、語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

2006年に改正された中心市街地活性化法では、〔ア〕を中心部に集約する考え方が提唱されている。たとえば、中心市街地への大型店出店を促進する〔イ〕を都道府県が指定できることになっている。また、大規模小売店舗立地法は〔ウ〕を重視し、審査権限は都道府県または〔エ〕が有している。
さらに、2007年に施行された改正都市計画法では、床面積が〔オ〕平方メートル超の大規模集客施設の郊外立地を規制している。

【語群】
1.特例区域
2.政令指定都市
3.経済的規制
4.30,000
5.市街化調整区域
6.10,000
7.広域調整
8.生活環境保持
9.国
10.都市機能

ア:10 イ:1 ウ:8 エ:2 オ:6

第3問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、チェーンストアについて述べている。文中の〔 〕の部分に、語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

 

チェーンストアオペレーションとは、本部に〔ア〕を一括して集中させて、多数の店舗を組織的に〔イ〕して、標準化する運営方法である。
こうしたチェーンオペレーションのもとでロジスティクスを構築する場合、個々の仕入先から〔ウ〕までの〔エ〕を追求する大量型輸送と、〔ウ〕から店舗までの個別品ぞろえ配送を効率的に結合させることが重要である。特に、後者においては、店舗までの商品の補充について、カンバン方式を適用した〔オ〕を展開できるかが鍵となる。

【語群】
1.ホスピタリティ
2.統合
3.バックヤード
4.規模の経済
5.ジャストインタイム物流
6.差別的優位性
7.範囲の経済
8.仕入機能
9.流通センター
10.消費者物流

ア:8 イ:2 ウ:9 エ:4 オ:5

第4問 (正誤問題)

次のア~オは、百貨店について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

 

ア 日本百貨店協会の調査によれば、2009年の百貨店の品目別売上高構成比を高い順にあげると、婦人服、紳士服、食料品、身回品という順序になる。

イ 日本百貨店協会の調査によれば、1991年以降、全国百貨店の売上高は、減少し続けている。

ウ 日本百貨店協会の調査によれば、全国百貨店の暦年売上高がピークであった1991年の全国百貨店の売場面積と2009年の売場面積を比較すると、減少している。

エ 百貨店との取引で、委託・返品制を維持する卸売業者やメーカーのメリットは、価格と統制できることや在庫リスクを軽減できることである。

オ 平成19年商業統計調査によれば、百貨店の年間商品販売額において販売形態を高い順にあげると、店頭販売、訪問販売、通信・カタログ販売という順序になる。

ア:2 イ:1 ウ:2 エ:2 オ:1 

第5問 (組み合わせ問題)

次のア~オについて、最も関係の深いものを、語群から選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

 

ア 会員カードなどの時系列的に蓄積したデータの中から取引データを抽出・加工する意思決定支援システムである。

イ 個別企業ごとに分断された情報をITの活用により統合し、消費者が望むモノを、望むだけ供給し、欠品や在庫を削減する企業間連携である。

ウ 購入金額の高い順に顧客を10分割し、顧客の構成比と売上高の構成比の関係などを明らかにする手法である。

エ 極小の集積回路チップに記録された多様な情報についてRFID技術を利用してやり取りするデジタルメディアである。

オ 受発注、決済、物流など、取引に必要なデータの企業間でのやり取りを電子化してコンピュータ間で行うことである。

【語群】
1.SCM
2.EOS
3.EDI
4.デシル分析
5.電子タグ
6.POS
7.テキストマイニング
8.データウエアハウス

ア:8 イ:1 ウ:4 エ:5 オ:3

第6問 (記述)

小売業における需要予測による自動補充発注の効果について、3つのポイントをあげ、その内容について答案用紙にそれぞれ2行程度の文章で記入しなさい。(25点)

(1)ポイント:欠品の最小化
売上貢献度の高い商品に対して高いレベルのサービス水準を維持し、モニタリングすることで売れ筋商品の機会損失を回避する。
(2)ポイント:不良在庫の最小化
売上貢献度の低い商品などが過剰在庫にならないようにモニタリングすることでキャッシュフローを改善させる。
(3)ポイント:店舗人件費効率の向上
発注担当者の作業時間を短縮させて、労働時間や人件費などの改善につなげる。

第7問 (記述)

チェーンストア理論における3つの標準化をあげ、その内容について答案用紙にそれぞれ2行程度の文章で記入しなさい。(25点)

(1)店舗の標準化
店舗の立地、商圏、規模、内外装と仕様、動線およびレイアウトなどを標準化することで、店舗開発と店舗運営にかかわるコストを削減するとともに迅速な多店舗の出店および運営を可能にする。
(2)品ぞろえの標準化
地域性や個々の店舗の事情を考慮に入れたうえで、各店舗の大部分の品ぞろえを標準化することで、本部一括大量仕入によるバイイングパワーを高め、各店舗への商品の効率的配分を実現する。
(3)オペレーションの標準化
店舗の運営システム、従業員の役割、具体的作業などを「マニュアル」によって標準化するとともに、スーパーバイザーの巡回指導などにより各店舗運営を画一的に稼動させる。
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