【第85回】販売士1級過去問 小売業の類型(令和2年2月19日)

過去問リテールマーケティング1級(販売士1級)
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第1問(正誤問題)

次のア〜オは、グローバル小売競争の展開について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄に記入しなさい。

ア.グローバルリテーラーとは、複数の国にまたがり、商流や物流などの流通活動をチェーン展開している巨大資本の小売企業を指す。

イ.小売業の国際化には、プル要因としての出店規制の強化や高い税率などの法的規制の影響がある。

ウ.欧米の高級ブランド品メーカーによる日本進出では、百貨店や高級専門店への輸出を手始めに、インショップ形式から展開し、単独立地の直営店舗を出店する段階的な進展パターンが見られる。

エ.海外市場参入パターンにおける意思決定変数には、規模の経済の程度などの戦略的変数、需要状況などの環境変数、カントリーリスクなどの取引費用変数がある。

オ.1990年代の日本における小売市場の国際化では、国別では米国企業の参入が多く、そのうち店舗形態ではホームセンターの進出が目立った

ア:1 イ:2 ウ:1 エ:2 オ:2
【解説】
イ:「出店規制の強化」「高い税率」は国内から押し出される要因、プッシュ要因である。プル要因ではないので誤り。
エ:カントリーリスクは取引費用変数ではないので誤り。
オ:米国企業の参入は多いが、店舗形態はスーパーセンターが多いので誤り

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第2問(正誤問題)

次のア〜オは、チェーンストアの戦略的マネジメントについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄に記入しなさい。

ア.高度経済成長期のモノが売れた時代、日本のチェーンストアは、地域に根ざしたマーケティング活動を優先し、店舗の規格化と適正立地の確保は二次的な課題としていた。

イ.チェーンストアでは、通常、アメーバ組織を採用し、店長が縦方向に商品カテゴリーを単位として店舗損益を管理し、本部のバイヤーが横方向に部門損益を管理している。

ウ.小売業の管理職に求められるリーダーシップの4要素のうち、コーチングとは、組織のリーダーやマネージャーがチームのメンバーに対して行う動機づけであり、また作業指導を含んだ個別教育のことである。

エ.小売業のマネジメントにおける職務責任の3要素のうち、コミットメントとは、結果の説明責任のことである。

オ.コミットメントの結果、作業の実行と成果の達成という責任が生じるが、これをレスポンシビリティという

ア:2 イ:2 ウ:1 エ:2 オ:1
【解説】
ア:モノが売れた時代は、地域に根ざしたマーケティング活動をしなくてもモノが売れたので、店舗の規格化と適正立地の確保が全てだったので誤り
イ:チェーンストアでは、通常、マトリックス組織を採用しているので誤り
エ:コミットメントは、チェーンストア全体・専門部署・個人の成果目標と成果に向かう作業計画を作り、それに基づく作業の実行と成果の達成を約束することである。結果の説明責任はアカウンタビリティなので誤り。

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第3問(穴埋め問題)

次の文章は、フランチャイズ組織の運営原則について述べている。文中の[ ]の部分に、下記に示すア〜オのぞれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号を記入しなさい。

 フランチャイズ事業は、各経営体が独立して運営する一方、本部と加盟店の[ア]でもある。そのため、契約後は相互の信頼関係に基づき事業発展を目指すが、こうした組織体を秩序正しく運営するには4つの運営原則がある。

①イメージ戦略や販売活動などにおいて、すべての加盟店で乱れのない行動により、消費者からの信頼を高める[イ]がある。

②フランチャイズシステムには、本部が戦略立案機能を担当し、加盟店は実施機能を担当するという[ウ]が存在する。

③加盟店は独立経営者であるため、直営店組織のようにすべて本部の指示通りに行動することは難しい。そこで加盟店は、その成長意欲や[エ]が直営店の組織以上に事業を推進するうえでの力となるという独立経営の原則がある。

④本部は、加盟店の繁栄を実現するために努力し、加盟店は自ら業績を向上させることで本部の機能強化をはかるという[オ]がある。

【語群】

ア 1.社会共同体   2.経営理念共同体 3.共同出資体   4.協同組合
イ 1.相互発展の原則 2.統一性の原則  3.機能分担の原則 4.クリーンハンズの原則
ウ 1.単一性の原則  2.統一性の原則  3.機能分担の原則 4.クリーンハンズの原則
エ 1.公共の精神   2.ホスピタリティの精神 3.アマチュア精神 4.企業家精神
オ 1.相互発展の精神 2.統一性の原則  3.機能分担の原則 4.クリーンハンズの原則

ア:2 イ:2 ウ:3 エ:4 オ:1

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第4問(穴埋め問題)

次の文章は、スーパーマーケットの戦略的特性について述べている。文中の[ ]の部分に、下記に示すア〜オのぞれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号を記入しなさい。

 日本にスーパーマーケットという店舗形態が導入されて以降、全国で似たような店舗が相次いで開発されてきた。スーパーマーケットの特徴は、全ての同様な店舗面積で、同様な商品構成を持つ店舗を同様な出店方式で[ア]し、運営は[イ]のチェーンオペレーションを基本とすることである。

 スーパーマーケットは、[ウ]を中心として効率化を追求してきた。一般的なスーパーマーケットは、食品部門と非食品部門の取扱構成比がおおむね[エ]の割合となっている。

 ドラッグストアやコンビニエンスストアなど、食品を扱う他の店舗形態との競争が激化する一方で、いわゆるデパ地下や持ち帰り弁当チェーンなどの中食推進形態も成長しているため、スーパーマーケット業界は[オ]の機能性と便利性を高める傾向にある。

【語群】
ア 1.テナントミックス 2.ストアブランド化 3.バリアフリー化 4.ストアアロケーション
イ 1.クッキーカッター 2.粗利益分配方式  3.委託・返品制度 4.定額方式
ウ 1.部門別MD    2.BIY      3.ベンダーアロケーション 4.デポジット制度
エ 1.1対1      2.1対3      3.3体1     4.2対1
オ 1.H・I部門(✴︎) 2.ベリシャブル部門 3.リサイクル部門 4.医薬品部門
(✴︎)ここでは、ホームインプルーブメント部門を表しています。

ア:4 イ:1 ウ:1 エ:3 オ:2

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第5問(記述)

カジュアル衣料品をめぐる専門店業界の業績を見ると、総じて独立系専門店(業種)は低迷傾向にあり、専門店チェーン(業態)は横ばいから上昇傾向にある。このような二極分化の背景にある代表的なデモグラフィック要因とライフスタイル要因をそれぞれ一つ挙げ、その内容を各2行程度で説明しなさい。

デモグラフィック要因としては、「団塊ジュニア市場の拡大化」が挙げられる。団塊ジュニア市場に積極的な専門店は比較的業績を伸ばしている。
ライフスタイル要因としては「カジュアル化の進展」が挙げられる。重苦しい服が敬遠され、ビジネスシーンでもラフな格好が目立つようになってきた。

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第6問(記述)

循環型社会を形成していくために必要な「3R」を構成する3つの要素を挙げ、それぞれ1行で説明しなさい。

「リサイクル」:事業者による製品の回収・再利用の実施
「リデュース」:製品の省資源化・長寿命化による廃棄物の発生抑制
「リユース」:回収した製品からの部品などの再使用

コメント

  1. 今日受験 より:

    問4の イ は 1 が正解じゃないですか?
    ハンドブック①のP.63参照、文脈からもおかしいように思います。
    粗利益分配方式はフランチャイズとかCVSだと思います。

    • こっぺこっぺ より:

      今日受験さん、こんにちは。
      ご指摘ありがとうございました。

      確かに、クッキーカッターが正解です。
      訂正いたします。

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