【第36回】販売士1級過去問 マーケティング(平成21年2月18日)

過去問
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この記事で分かること

第1問(組み合わせ問題)

[問題]

次のア~オについて、最も関連の深いものを選べ。

ア 市場細分化のために利用される社会階層、ライフスタイル、パーソナリティなどの変数

イ 広告効果の測定における、未知、知名、理解、確信、行動の5段階のコミュニケーション・プロセス

ウ CRMの実施において、最新購買日、購買頻度、累計購買金額の3つの観点から顧客のランク付けを行う分析方法

エ 市場細分化のために利用される購買状況、追求されるベネフィット、ロイヤリティ・タイプなどの変数

オ グループインタビューにおいて、同様の質問を繰り返すことで商品やブランドのもつ具体的な属性、抽象的な結果、その内容などを明らかにする分析方法。

[語群]
1 ベイズの定理
2 サイコグラフ的変数
3 ラダリング法
4 行動変数
5 人口統計学変数
6 RFM分析
7 ダグマー理論
8 バスケット分析

ア:2 イ:7 ウ:6 エ:4 オ:3

第2問(正誤問題)

[問題]

次の設問文において、正しいものには1、謝っているものには2をつけなさい。

ア 一般に、商品の価格弾力性が小であるときは高価格政策をとっても売上高に影響は少なく、価格弾力性が大のときは低価格政策が効果的である

イ 生涯顧客価値は、顧客一人当たりの粗利益額から、一人当たりの販売諸経費を引き、それに生涯の来店回数を掛けて算出する

ウ 市場細分化における市場標的の接近可能性とは、購買者の特徴に関する情報が存在し、しかも入手できる可能性が高いということを指す

エ ロイヤルティ・マーケティングとは、多頻度来店顧客を選別し、それらを階層別に分類したうえで、異なる特典を提供することで優良顧客を囲い込む活動をいう

オ エクスターナル・マーケティングは、従業員満足度を高める諸活動であり、インターナル・マーケティングは、顧客満足度を高める諸活動である

ア:1 イ:1 ウ:2 エ:1 オ:2
ウ:接近可能性は設定したターゲットに対して「マーケティング努力を集中できる可能性が高いこと」が正解で、設問文は「測定可能性」に関する記述。オ:内容が逆で、エクスターナル・マーケティングは顧客満足を高める諸活動、インターナル・マーケティングは従業員満足度を高める諸活動のこと。

問題3(文章穴埋め問題)

[問題] 次の文章は、CRMについて述べている。

カスタマーリレーションシップ・マネジメント(CRM)とは、【ア】の情報の活用によって顧客の利便性と満足度を高め、【イ】を築きながら長期間にわたって顧客との関係を維持することで、企業にとっての顧客の【ウ】を最大化する経営戦略といえる。このように、CRMは【エ】、かつ、戦略的な概念であるため、顧客に自店に対するロイヤルティを形成することが求められる。そのためには、企業の全社的な取組みが不可欠であり、【オ】のイニシアティブの下に進めていくことが重要である。

[語群]
1 中・長期的
2 仕入部門
3 参加意識
4 経営トップ
5 生涯価値
6 顧客一人ひとり
7 新規獲得
8 友好関係
9 多くの顧客
10 短期的

ア:6 イ:8 ウ:5 エ:1 オ:4

第4問(組み合わせ問題)

[問題] 次のア~オについて、最も関係の深いものを選べ。

ア 多くの利用可能な商業集積がある場合に、そのうちのどの商業集積を利用するかという確率は、その商業集積が、ある地区の住民に対して与える効用に比例すると言う考え方で、商業集積の規模とそこまでの距離によって決定される。

イ 住居地あるいは勤務先と従来の買物先の小売店、または商店街との中間に立地すると、顧客を途中で食い止めることができる。

ウ 通常の状態のもとにあっては、2都市はそれらの中間にある小都市、町から、人口の持っているある力に正比例して、中間都市から、これらの2都市までの距離の持っている力に反比例して、小売取引を吸引する。

エ 人口分布、その他がまったく一様に分布していると仮定した平面に3つの商業集積があり、それらが等距離に位置し、等質であり、消費者も等質で最も近い商業集積を利用すると仮定すると、それぞれの商圏の境界は6角形になる。

オ 商業中心地である都市と、その商圏内または商圏の近くにある消費者の居住する都市は、ほぼ両者の人口に正比例し、慣性因子の2乗に反比例して消費者の居住する都市の小売販売額を分け合う。

[語群]
1 クリスタラーの立地と商圏モデル
2 マクネアの小売の輪の理論
3 ライリーの小売引力の法則
4 ハフの確率モデル
5 コンヴァースの新・小売吸引の法則
6 ネルソンの立地選定の原則
7 ウィリアム・ウェルズのAIOアプローチ
8 ホランダーのアコーディオン理論

ア:4 イ:6 ウ:3 エ:1 オ:5
2:マクネアの小売の輪は、革新的小売業者が既存の小売業者のシェアを争奪するが、一巡すると次の革新的小売業者が生まれてシェアを奪われてしまうという理論。6:ウイリアム・ウェルズのAIOアプローチは「ライフスタイル分析の代表的手法として、AIOアプローチがあります。このアプローチでは、消費者のライフスタイル特性をActivities(活動=どのようなことに時間を使っているか?)、Interests(関心=どの様なことに興味・関心を持っているか?)、Opinions(意見=政治や社会問題など様々な出来事について、どう思っているか?)の3つの側面で捉えようとするもの」 8:ホランダーのアコーディオン理論は「小売の輪の理論や真空地帯理論などと同様、小売業革新の進展を説明する理論仮説です。 総合的な広い商品を品揃えする小売業と、専門的な狭い商品を品揃えする小売業とが交互に出現することによって小売業革新が進展するという考え方」

第5問(図表穴め埋問題)

[問題] 次の図は、ライフスタイルセグメンテーションの標準的な手順を表している。

[語群]
1 グルーピング
2 フィードバック
3 商圏設定
4 効果測定
5 商品テスト
6 調査設計
7 特定セグメント
8 単純集計・クロス集計
9 二次データ調査
10 ベネフィットセグメンテーション・アプローチ

ア:6 イ:8 ウ:1 エ:7 オ:2

第6問 (記述)

ストアコンパリゾンの調査項目には、競争店の概要、物件や所属チェーンの特性、インストアマーチャンダイジング、商品の鮮度管理・品質・価格などがあげられる。これらのうち、インストアマーチャンダイジングについて具体的な項目を3つあげ、それぞれの説明を簡潔に記入しなさい。

①全体の統一感:売り場構成、品揃え、プロモーションなどに統一感があるか。
②売場構成:部門別、カテゴリー別の陳列位置や陳列スペース、エンドの活用法がポイントになる。
③品揃え:売れ筋商品、重点商品の品揃え、品揃えの違い、新商品・季節商品の導入、欠品の有無がポイントになる。
※他にプロモーションの実施内容:催事(販促媒体の活用方法)がある

第7問 (記述)

小売業のマーケティング・ミックスの要素を4つあげ、それぞれの説明を簡潔に記入しなさい。

①商品・サービス(product):品揃えの深さと幅、ファッション、品質、サービス、ブランドなど
②販売する場所(place):店舗の立地、流通センター、輸配送、商品の取り扱いなど
③宣伝活動(promotion):広告宣伝、人的販売、販売促進、店舗の雰囲気、店舗レイアウト、店舗及びウインドウ・ディスプレイなど
④価格(price):価格ライン、価格ポイント、価格の魅力度、クレジットなど
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