【第37回】販売士1級 過去問 マーケティング(平成22年2月17日)

過去問
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この記事で分かること

第1問 (正誤問題)

次のア~オについて、正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア ワン・トゥ・ワン・マーケティングの目的は、顧客の一人ひとりが何回も自店の商品やサービスを購入していくれる顧客シェアの深耕にある。

イ ロイヤルティ・マーケティングは、新規顧客を創造したり、競争他社・他店の顧客を奪うことによって、自社の競争上の立場を有利にしようとするマーケティング手法である。

ウ データベース・マーケティングは、インディビジュアル・マーケティングを基礎として成立した手法である。

エ フィリップ・コトラーが唱える市場細分化における市場標的の測定可能性とは、選択したセグメントに対して、マーケティング努力を集中できる可能性が高いことを指す。

オ フィリップ・コトラーが唱える市場細分化における市場標的の実質性とは、独自のマーケティング活動を特別に開発するだけの価値をセグメントが持っていることを指す。

ア:1 イ:2 ウ:2 エ:2 オ:1
イ:ロイヤルティ・マーケティングは顧客を区分・ランキング化してそれぞれのランクに対応したアプローチを行うロイヤルティプログラムの事。
ウ:インディビジュアル・マーケティングはワン・トゥ・ワン(One To One)マーケティング、パーソナル・マーケティングと同義語。
エ:測定可能性は「セグメントされた市場の規模と購買力を容易に測定できること。購買者の特徴に関する情報が存在し、しかも入手できる可能性が高いこと」

第2問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、環境マーケティングについて述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

環境マーケティングの概念は、〔ア〕の考え方をさらに地球規模の環境問題へと拡張した形で誕生した。
環境マーケティングは、企業や組織が地球環境と生活の質および生活者満足との共生と調和をはかりながら、〔イ〕を用いて、商品・サービスの〔ウ〕段階から廃棄後の再活用までの全プロセスでの〔エ〕を最小にするようなシステムを構築することを主旨としている。このシステムとは、持続可能な発展をめざす〔オ〕経済社会システムである。

【語群】
1.ソーシャル・マーケティング
2.生産
3.LCA
4.循環型
5.コスト
6.PLC
7.完結型
8.環境負荷
9.インターナル・マーケティング
10.原材料の採取

ア:1 イ:3 ウ:2 エ:8 オ:4

LCA=ライフ・サイクル・アセスメント

第3問 (組み合わせ問題)

次のア~オは、マーケティングリサーチの一手法である質問調査の方法に関する事項である。最も関係の深い文章は、下側から選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

ア 言語連想法
イ オープンエンド質問
ウ 上位下位関係分析法
エ TAT
オ ラダリング法

1.人間の営みや体験を表す絵を提示し、その絵から登場人物の感情・欲求、そして過去・現在・未来を含めた物語を構成させ、その内容から被験者の欲求体系を明らかにする。

2.実際に自分自身で所定の役割を演じることにより、納得の度合いも高くなり、対象者の態度変容に大きな効果が期待できる。

3.文字や単語を1つずつ、一定の間隔で対象者に示し、制限時間内で浮かんだ単語を反射的に解答してもらう。

4.標準的な質問群を用意して、手紙や電話などで調査を行うもので、消費者が自由に自分の言葉で意見が言えるように工夫する。

5.異なった特性グループが存在するとき、その分類の基準を明確にし、新たなサンプルがどのグループに所属するのかを判定し、その妥当性を明らかにする。

6.同様の質問を繰り返すことによって、商品やブランドが有する具体的な属性、中傷的な結果、その内容などを明らかにする。

7.ニーズの深層構造理論をベースに、雑多な情報から消費者ニーズを抽出し、「目的―手段」の関係で構造的にすることにより、真の消費者ニーズを発見する。

8.多数のデータの背後にある現象の構造を明らかにしたり、何らかの共通特性を見出し、それによりグループ化を可能にしたりする。

ア:3 イ:4ウ:7 エ:1 オ:6

第4問 (正誤問題)

次のア~オは、広告について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア 企業広告の主たる目的は、商品、またはブランドの需要を喚起し、売上の維持や促進を目的として行われるものであり、多くの広告がこれにあたる。

イ リマインダー広告とは、情報を提供したり、消費者への説得をねらったりするものではなく、自社ブランドを忘れさせないことを目的とした広告である。

ウ フィリップ・コトラーによれば、広告とは、明示された広告主によるアイデア、財、サービスに関する非人的な提示とプロモーションであり、しかも有料形態をとるものとされている。

エ 比較広告とは自社ブランドと競争ブランドを直接的、あるいは間接的に比較したものであり、消費者の反感を招く可能性もあるため、欧米ではほとんど行われていない。

オ オットー・クレプナーによれば、商品広告は、商品ライフサイクルの各段階に応じて、開拓的広告・競争的広告・維持的広告が螺旋状に繰り返されるとしている。

ア:2 イ:1 ウ:1 エ:2 オ:1
ア:前半は当たっているが、「売上の維持・促進」を主な目的にしている訳ではない。
エ:?

第5問 (図表穴埋め問題)

次の図は、一般的な小売業のマーケティング戦略の体系について表している。図中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

【語群】
1.顧客志向
2.販売
3.立案
4.マーケティング・ミックス
5.脅威
6.市場標的
7.ドメイン
8.サプライチェーン
9.コントロール
10.生活の質

ア:1 イ:7 ウ:6 エ:4 オ:9

第6問 (記述)

カスタマーリレーションシップ・マネジメントを成功させるためには、ターゲットの絞り込みが不可欠である。その手法として、①顧客の年齢・性別・職業など人口統計的特性を用いるデモグラフィック分析、②顧客のライフスタイル、嗜好、趣味など心理学的特性を用いるサイコグラフィック分析、③RFM分析などがある。

そのうちのRFM分析について、「R」、「F」、「M」それぞれの名称と内容を示すとともに、この分析手法を活用するねらいを答案用紙に簡潔に記入しなさい。(25点)

R(Recency):最新購買日、最後に購買した日からの継続時間である直近購買日のこと
F(Frequently);購買頻度、何回購買したか
M(Monetary):累計購買金額、いくら支払ったか
以上の3変数から顧客をいくつかの層に分類し、その分布状況から各顧客層に対するマーケティングを行うため

第7問 (記述)

新規出店など店舗投資を行う場合、初期投資と採算性を十分に検討する必要がある。そのひとつの方法として、立地条件から売上額を予測し、その売上予測から投資可能額を算出する外的アプローチがある。

外的アプローチは、①商圏設定、②潜在購買力の予測、③吸収目標シェアの把握、④目標売上額の予測、⑤投下資本額の検討といった5つのステップで行われる。

上記のうち、②~④に関する計算式を答案用紙に記入しなさい。(25点)

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