【第42回】販売士1級 過去問 マーケティング(平成27年2月18日)

過去問
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この記事で分かること

第1問 (正誤問題)

次のア~オは、小売業のマーケティング戦略策定に必要な要件について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア 企業の経営理念には、経営目的や社会的ミッションなどが示される。

イ 小売業におけるマーケティングの基本理念は、販売志向と利潤志向である。

ウ 戦略ドメインを設定するうえでは、自らの事業内容を顧客志向の観点から定義することが必要である。

エ マーケティング戦略を策定する手法の1つに、機会と脅威を理解するための外部環境分析がある。

オ マーケティング戦略を策定する手法の1つに、内部資源の強みと弱みを理解するための競争構造・顧客特性・流通構造などの分析がある。

ア:1 イ:2 ウ:1 エ:1 オ:2
【解説】
イ:「販売志向」ではなくて「顧客志向」の誤り
オ:内部資源の強みと弱みを理解するために流通構造は含めない?

第2問 (正誤問題)

次のア~オは、出店や商圏分析に関する事項について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア A地域とB地域の人口1人当たり小売販売額を比較した時に、A地域の人口1人当たり小売販売額がB地域に比べて高ければ、A地域の小売業の中心性の方がB地域より高い。

イ 商業集積の取扱商品を比較すると、一般に集積規模や集客力が下位の商業集積ほど買回品の取扱比率が高い。

ウ ある市の商業人口は、その市の小売業販売額をその都道府県平均の人口1人当たり小売業販売額で割って算出する。

エ ハフの確率モデルは、消費者の商業集積への出向選択確率が、商業集積の売場面積と商業集積までの時間距離に比例する、としたものである。

オ 大規模小売店舗立地法は、大型店の出店や営業時間などを調整し、大型店の出店を促進するための法律である。

ア:1 イ:2 ウ:1 エ:2 オ:2
【解説】
イ:「買回品」ではなく「専門品」の比率が高い
エ:ハフの確率モデルは「消費者の商業集積への出向選択確率が、商業集積の売場面積と商業集積までの時間距離に反比例する」としたものである。
オ:大規模小売店舗立地法は、大型店の出店を促進するものではない。

第3問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、消費者の購買行動のプロセスについて述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

消費者の購買行動は、一連のプロセスを形成している。
一般に、①〔ア〕→②欲求を満たすために解決すべき問題認識→③〔イ〕→④評価行動→⑤購買決定→⑥消費・使用→⑦〔ウ〕と続く。
最寄品の場合は、〔ウ〕の結果によって満足ならば〔エ〕、不満足ならば〔オ〕の可能性が高まる。

【語群】
1.ライフスタイル
2.反復購買
3.欲求の知覚
4.認知的不協和
5.情報探索
6.購入後の評価
7.バラエティー・シーキング
8.複雑な意思決定
9.ブランド・スイッチ
10.知覚リスク

ア:3 イ:5 ウ:6 エ:2 オ:9 

第4問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、小売業のマーケティング・ミックスについて述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

B.ローゼンブルームは4Pにもとづくマーケティング・ミックスから、小売業のマーケティング・ミックスを導いてくれる。これによれば、Productとしては品質や品ぞろえなど、Priceとしては価格の魅力度や〔ア〕など、Promotionとしては広告宣伝や〔イ〕など、Placeとしては店舗の立地や〔ウ〕の立地などを挙げている。
4Pを全体的に連係・調整し、単なる4つの加算的効果ではなく〔エ〕効果を創出し、競争企業に対し〔オ〕を獲得することが望ましい。

【語群】
1.パッケージング
2.ライフサイクル
3.流通センター
4.シナジー
5.アフターサービス
6.クレジット
7.差別的優位性
8.店舗の雰囲気
9.生産者
10.ブランド

ア:6 イ:8 ウ:3 エ:4 オ:7 

第5問 (組み合わせ問題)

次のア~オは、新しいマーケティングについて述べている。最も関係の深い文章を、右側から選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

【語 群】
ア 顧客を個客として捉え、そのニーズ・嗜好・購買履歴などにあわせて展開するマーケティング。
イ 購買金額や購買頻度の高い顧客には一層の優遇をはかり、FSPなどを展開するマーケティング。
ウ サービス・マーケティングにおけるサービス提供者の重要性の認識から生まれたマーケティング。
エ あらかじめ承認を受けた顧客に対してのみ、勧誘や販売を行うマーケティング。
オ 持続可能な循環型経済社会において重要性と関心を高めているマーケティング。

1.ロイヤルティ・マーケティング
2.パーミッション・マーケティング
3.ワン・トゥ・ワン・マーケティング
4.ダイレクトマーケティング
5.インバウンド・マーケティング
6.環境マーケティング
7.ステルス・マーケティング
8.インターナル・マーケティング

ア:3 イ:1 ウ:8 エ:2 オ:6 

第6問 (記述)

市場細分化基準としてサイコグラフィックス要因を3つあげ、それぞれの内容を簡潔に答案用紙の所定欄に記述しなさい。(25点)

1:社会階層
下流の下、下流の上、中流の下、中流の上、上流の下、上流の上
2:ライフスタイル
平均的タイプ、流行先端者、芸術家タイプ
3:パーソナリティ
強圧的、権威主義的、社交的、野心的 

第7問 (記述)

CRMにおいて新規顧客の開発よりも既存顧客の維持を重要視している理由を箇条書きで3つ解答用紙の所定欄に記述しなさい。(25点)

1:既存顧客を維持する方が、新規顧客の開拓よりよコストがかからないから
2:一度離れた既存顧客を元に戻すのは、離反させないように顧客を満足させるよりもはるかに高コストだから
3:新商品は新規顧客に販売するよりも、既存顧客に販売する方がはるかに簡単で楽だから 
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