【第43回】販売士1級 過去問 マーケティング(平成28年2月17日)

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第1問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、市場細分化について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群のから最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

標的市場を明確に設定することによって、その標的市場に適合した〔ア〕を計画・実行することが可能となる。標的市場を決定するためには、一般に市場細分化が必要となるが、P.コトラーによれば市場細分化には以下に示されるいくつかの前提条件がある。

セグメントの規模・購買力・顧客情報が容易に入手できるという〔イ〕、セグメントの顧客に対してメディアやチャネルなどを利用して接近できるという〔ウ〕、セグメントが独自のマーケティング活動を実施するだけの価値を持ち、その市場規模が十分な利益の回収を見込める大きさを持っているかという〔エ〕、セグメントに対して魅力的なプログラムを行えるか、セグメントごとの独自の特徴や反応があるかという〔オ〕、などが市場細分化の前提条件となる。

【語群】
ア 1.ライフスタイル分析 2.マーケティング・ミックス 3.サイコグラフィック分析 4.デモグラフィック分析
イ 1.測定可能性 2.入手可能性 3.閲覧可能性 4.維持可能性
ウ 1.実行可能性 2.伝達可能性 3.到達可能性 4.分割可能性
エ 1.到達可能性 2.分割可能性 3.実質性 4.社会性
オ 1.収益性 2.生産性 3.価値性 4.実行可能性

ア :2 イ:1 ウ:3 エ:3 オ:4 

第2問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、マーケティング・ミックスについて述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群のから最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(15点)

マーケティング・ミックス策定においては、〔ア〕のニーズやウォンツを満足させるために4Pからなるマーケティング手段を関係・調整させながら組み合わせることによる、〔イ〕の最大化をはかることが重要である。
小売業のマーケティング・ミックスを考える場合には、製造業とは異なるマーケティング手段を理解することが必要である。たとえば、Productにおいては〔ウ〕、Placeにおいては〔エ〕、Promotionの手段であるセールス・プロモーションにおいては〔オ〕などが製造業とは異なる小売業のマーケティング・ミックスの手段となっている。

【語群】
ア 1.チェリー・ピッカー 2.セグメンテーション 3.標的市場 4.ステークホルダー
イ 1.シナジー効果 2.ハロー効果 3.バンドワゴン効果 4.スノップ効果
ウ 1.製品ライン 2.品ぞろえ 3.パッケージング 4.製品デザイン
エ 1.系列化 2.迂回率 3.ブランド 4.店舗立地
オ 1.クレジット 2.店舗の雰囲気 3.PB商品 4.EDLC

ア:3 イ:1 ウ:2 エ:4 オ:2 

第3問 (正誤問題)

次のア~オは、マーケティング・リサーチについて述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア 1次データを整理し分析することは、2次データ収集を行う際の予備知識を得るために必要である。

イ 回帰分析において、結果となる独立変数は、原因と考えられる従属変数によって説明される。

ウ 深層面接法の狙いの1つは、被調査者自身もはっきりとは自覚していない購買動機などを知ることである。

エ 広義での競争店調査を意味するストア・コンパリゾンは、直接、競争しない店舗も含め、自店と比較・検討し、顧客満足などの改善に活かすための調査手法である。

オ ストア・コンパリゾンに活用するPFグラフは、品目ごとの原価とフェイシングを組み合わせて自店の品ぞろえの問題を発見し、改善に結びつけることを目的としている。

ア:2 イ:2 ウ:1 エ:1 オ:2
【解説】
ア:2次データを分析することにより、1次データ収集を行う際の予備知識となるため、問題文は逆のことを述べている。
イ:従属変数が結果となり、独立変数が原因となるため、問題文では逆のことを述べている。
オ:品目ごとの売価とフェイシングを組み合わせるので、「原価」が間違い

第4問 (正誤問題)

次のア~オは、小売業のマーケティングの種類と特徴について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)

ア データベース・マーケティングとは、仕入情報と販売情報をデータベース化し、管理することによってロイヤル・カスタマーの育成などを行うことを目的としている。

イ ロイヤルティ・マーケティングとは、既存顧客との関係の構築よりも新規の優良顧客の創造を志向する活動である。

ウ FSPはロイヤルティ・マーケティングの1手段として活用される。

エ イベントベース・マーケティングとは、店頭や店内において実演販売や企画販売などのイベントを実施し、来店客数や売上高の増大を目指すものである。

オ ソーシャル・マーケティングとは、1970年代の公害問題やコンシューマリズムの台頭を契機として登場したもので、顧客と企業の利益だけでなく、社会やコミュニティの利益も同時に実現しようというマーケティングのことである。

ア:2 イ:2 ウ:1 エ:2 オ:1
【解説】
ア:発想や行動の状況をデータベースに取り入れるので、「仕入情報」と「販売情報」が誤り
イ:新規顧客の獲得よりも既存の顧客との関係性を深めることがロイヤルティ・マーケティングなので、問題文では逆のことを述べている。
エ:イベントベースマーケティングとは、顧客ニーズの発生や変化を「イベント」として捉えるので、問題文は誤り

第5問 (記述)

SWOT分析について以下の設問に応えなさい。(25点)

(1)SWOT分析の4つの要素とその内容についてそれぞれ1行以内で説明しなさい。
(2)SWOT分析の意義について2行以内で説明しなさい。

⑴強み:競争上の優位を作り、優れた企業成果の源泉となるような経営資源
弱み:企業成果にマイナスを与える経営資源
脅威:現行の戦略や企業成果にマイナスを与えるような外部環境要因
機会:現行の戦略や企業成果にプラスを与えるような外部環境要因
⑵4つの要因を徹底的に分析し、仮説を設定することで戦略的思考が行われて経営戦略が策定されて、市場機会の探索と創出が行われる。 

第6問 (記述)

新・小売引力(コンヴァース)の法則は何を説明しているか4行程度で記述しなさい。(25点)

商業中心地である都市とその商圏内または商圏の近くにある消費者の居住する都市は、ほぼ両者の人口に正比例し、慣性因子の2乗に反比例して消費者の居住する歳の小売販売額を分け合う
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