第1問 販売計画における予算管理(正誤問題)
次のア~オは、販売計画における予算管理について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(15点)
ア 予算管理とは、将来の一定期間における企業の目標利益などを達成するために、必要な計画を貨幣額によって示した総合的な利益管理のための技法の1つである。
イ 予算管理における調整機能は、垂直的調整と水平的調整に分けられ、垂直的調整には独立的な部門活動におけるセクショナリズムの弊害を排除する機能がある。
ウ 経常予算とは、経常的業務活動の期間予算であり、損益予算と資金予算の2種類が含まれる。
エ 積上予算とは、各部門から予算原案を提出させ、総合的に調整して編成される予算である。
オ 予算体系において、設備予算と投資予算は、損益予算に含まれる。
【解説】
イ:独立的な部門活動におけるセクショナリズムの弊害を排除するのは「水平的調整」なので誤り
オ:設備予算と投資予算は「資金予算」に含まれるので誤り
第2問 小売業の物流センター(文章穴埋め問題)
次の文章は、小売業の物流センターについて述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)
小売業の物流センターは、一般的に、下記の3つのタイプに分類される。
〔ア〕…商品在庫を持ち、店舗からの発注を受けるごとにオーダーピッキングによって出荷する在庫集約型センターである。
〔イ〕…商品を在庫せず、卸売業あるいはメーカーから納品された商品を店舗別・商品カテゴリー別などに仕分けする通過型センターである。
〔ウ〕…集荷した商品を、惣菜などに加工処理して、各店舗に配送するセンターである。
なお、スーパーマーケットの代表的な物流センターには、下記のセンターがある。
〔エ〕…加工食品、菓子、雑貨などを扱うセンターである。
〔オ〕…惣菜や日配品などを扱うセンターである。
【語群】
ア 1.TC 2.DC 3.FC 4.PC
イ 1.TC 2.DC 3.FC 4.PC
ウ 1.TC 2.DC 3.FC 4.PC
エ 1.冷凍センター 2.生鮮センター 3.ドライセンター 4.チルドセンター
オ 1.冷凍センター 2.生鮮センター 3.ドライセンター 4.チルドセンター
第3問 商品在庫統制(正誤問題)
次のア~オは、商品在庫統制について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)
ア ダラーコントロールは、商品の在庫量を統制するためのものではなく、商品に投下された資本の額を統制するための管理方法である。
イ ダラーコントロールにおける継続的帳簿棚卸法のうち、部門別管理方式とは、原価表示にもとづいて、各部門別に在庫統制を行うものである。
ウ ユニットコントロールの方法のうち、継続的在庫統制法には、売上伝票を用いる方法や、出庫伝票を用いる方法などがある。
エ ユニットコントロールの短所の1つは、会計システムや資金繰りと結びつきにくいことである。
オ ユニットコントロールにおいて、定期的在庫計算法を用いた場合、ある期間の売上数量は次の式で求められる。
「前回棚卸時の手持数量+その期間の仕入数量-今回棚卸時の手持数量」
【解説】
イ:「原価表示」ではなく「売価表示」なので誤り
第4問 商品計画と利益管理(文章穴埋め問題)
次の文章は、商品計画と利益管理について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記に示すア~オのそれぞれの語群から最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(15点)
小売業の資金投下の3大領域は、①土地および設備、②商品、③〔ア〕である。
②の商品としての在庫投資は、一定の売上高に対して過大になれば〔イ〕を著しく圧縮することになる。したがって、〔ウ〕を合理的に抑制し、商品回転率を計画的に引き上げる高商品回転経営が求められる。
投資回収の効率を高めるためには、在庫投資収益率を示す〔エ〕が重視される。また、商品回転率に粗利益率を掛けた〔オ〕もエとほぼ同様の目的に利用される
【語群】
ア 1.商圏 2.人材 3.アローワンス 4.リベート
イ 1.利益 2.費用 3.リードタイム 4.リベート
ウ 1.販売費 2.年間値入額 3.年間原価予算 4.年間平均在庫高
エ 1.CPFR 2.GMROI 3.VMI 4.ROA
オ 1.交差比率 2.実現値入率 3.連環比率 4.売価値入率
第5問 (記述)
月初適正在庫高の算定方法のうち、①基準在庫法、②在庫・販売比率法について、所定の解答欄にそれぞれの方法の内容を2行程度で記述しなさい。(25点)
各月の売上高予算に安全在庫としての基準在庫(年平均在庫高(売価)から平均月売上を引いたもの)を加えて算定する方法。一年の商品回転率が6回を超えない商品に適用される。
②在庫・販売比率法
該当する月の実績月初在庫高を実績売上高で割って比率を求め、当月売上高予算に掛ける。
第6問 (計算)
下図は、貢献度分析における交差比率貢献度分析の一部である。商品カテゴリーA~Eに関し、売上高、売上総利益(粗利益)、商品回転率の数値が与えられた時、表中のア~オを求めなさい。求める際は、表中に与えられた単位に気を付けて答えること。(25点)