こんにちわ、こっぺです。
昨年実施された、令和5年度中小企業診断士試験二次試験の結果が届きました。
結果としては、216点の不合格でした。
そこで、令和4年度中小企業診断士二次試験結果の点数と比較しながら、昨年してきた勉強法とその効果について振り返りをしてみたいと思います。
令和4年・5年の点数比較と反省
令和4年度の二次試験の点数と令和5年度の各事例の点数を比較してみます。
事例/年度 | 令和4年 | 令和5年 | 増減 |
---|---|---|---|
事例Ⅰ | 65点 | 42点 | 🔺23点 |
事例Ⅱ | 61点 | 56点 | 🔺5点 |
事例Ⅲ | 48点 | 67点 | +19点 |
事例Ⅳ | 43点 | 51点 | +8点 |
事例Ⅰは昨年よりも23点減らし、42点という結果でした。
事例Ⅰで点数を落とした原因なんですが、1年間一緒に勉強させていただいた有志勉強会メンバーの再現答案(A評価)と比較して分かった事があったので、別記事で共有したいと思います。
事例Ⅱも🔺5点でしたが、ある程度想定内でした。
事例Ⅲが一番想定外で、+19点と点数を伸ばすことが出来ましたが、手応えは全く感じませんでした。
その理由は、過去問演習で書くような生産管理に関する解答をほとんど書いてなかったからです。
運が良かったのかなと感じています。
事例Ⅳは昨年よりも8点、点数を伸ばす事が出来ましたが、手応えよりは点数が取れていませんでした。
記述でハズしていたか、CVPが間違っていたか、どちらかが点数を取れていない原因だと感じました。
それでも、1年間の勉強の中で得たものがあったので、下の方で共有していきます。
1年間やってきた勉強とその効果
令和4年二次試験結果発表からの1年間、やってきた勉強法はこんな感じでした。
- 「月刊企業診断」の問題を解いた
- 模試の振り返り
- 簿記1級の問題集を解いた
- TAC事例Ⅳ特訓問題集を解いた
二次試験の勉強は、基本独学で、主にココスタの有志勉強会のメンバーの皆さんと一緒にしていました。
定時になったらzoomに集まり、時間をとって問題を解き、後でディスカッションをするというスタイルで勉強していました。
「月刊企業診断」の問題を解いていた
月刊企業診断に掲載されている問題に取り組んだ理由は、「初見問題への対応」に慣れるためです。
人にも依ると思いますが、過去問を何回も解いていると、答えだけを覚えてしまって勉強の質が高まらなくなるという意見がありました。
そこで、月刊企業診断の問題を、80分の中で解いてみて、参加者の答えを比較してディスカッションをする勉強をしていました。
メリットとしては、「初見対応力がかなり着く」事です。
本試験って、もちろん見たこともない問題ですから、与件文と設問文に目を通した時に、過去問演習に無いような問われ方をするとパニクりますよね。
令和4年度の二次試験、僕はそんな心理状況でした。
そんなメンタルを強化するために、初見問題に慣れる事が必要だと感じました。
そこで、有志勉強会のメンバーが「月刊企業診断」の問題を解いてみようと提案してくださったので、zoomに集まり、80分の時間内で一緒に解き、議論のディスカッションを行いました。
これがかなり良かったです。
模範解答と他のメンバーの解答、自分の解答を見比べて、何が足りないのかが分かるし、疑問に思ったことを聞けることで自分に足りなかった知識や視点がわかるので、非常に有意義でした。
デメリットとしては、「問題によってはかなり難しい」事です。
月刊企業診断の問題は、各予備校が作成してくれるのですが、たまに難しい問題があって、「こんなの解けねー」ってなります。
模範解答や解説を見ても、「どうしてそういう解答になるの?」「どうしてそういう解釈になるの?と思う事があります。
無理やり腑に落として終わってましたけどねw
結果的には、本試験時にメンタルが全く落ちなかったので、やって良かったなと思います。
模試の振り返り
二つ目は模試の振り返りです。
僕はTACの二次試験模試を2回受けました。
TACさんの模試は、本試験問題と同じくらいのクオリティがあり、解答へのフィードバックがとても分かりやすいです。
模試は、何点取れたか?よりも予備校からもらえるフィードバックが大事だと感じました。
設問に問われていることにきちんと解答できていたか?
解答文に何の要素が足りなかったか?
という自分に足りない部分をフィードバックで教えてくれるので、受けて良かったと思います。
簿記1級の問題集を解いた
事例Ⅳ対策の一つとして、有志勉強会の中で簿記1級の問題集を解いていました。
有志勉強会のメンバー内で使っていた問題集がこれです。
この簿記1級の問題集を、有志勉強会の中で時間内に解くという勉強法をやっていました。
簿記1級の問題集を時間内に解く練習をすることで、「早く計算する」という意識がつきます。
そして、「初見問題への対応がつく」「問題パターンを覚える」というメリットが得られます。
ただし、ストレート合格を狙う受験者さんにはオススメできません。
理由は、一次試験後から二次試験までの3ヶ月間は、過去問や30日完成、全知全ノウで演習する方が効率的だからです。
他年度の受験者さんで、30日完成や全知全ノウをやり尽くしても事例Ⅳの点数が上がらない、CVPやNPVを強化したいという人はやってみたほうがいいかもです。
TAC事例Ⅳ特訓問題集を解いた
最後の勉強法は、TAC事例Ⅳ特訓問題集を解いたことです。
「TAC事例Ⅳ特訓問題集」は、市販されている中小企業診断士 第2次試験 事例IVの解き方ではなく、TACの二次本科生が講義で利用する問題集です。
「TAC事例Ⅳ特訓問題集」は市販されていませんが、メルカリで中古品が販売されているのでそちらで購入しました。
「TAC事例Ⅳ特訓問題集」と「事例Ⅳの解き方」の構成は基本的に同じです。
各論点において、初歩的な問題から解いていき、応用問題、過去問演習と進めていく構成になっています。
二冊の違いは、応用問題と過去問掲載数です。
「TAC事例Ⅳ特訓問題集」の方が、応用問題と過去問掲載数が多いです。
応用問題、過去問掲載数が、市販の「事例Ⅳの解き方」よりも1問〜2問ほど多く、問題ごとに丁寧な解説が書かれています。
僕は1ヶ月で2周ほどしましたが、それだけでも理解が深まりました。
その結果、昨年よりも点数を伸ばせたのだと思います。
まとめ
令和5年の中小企業診断士二次試験の結果は217点の不合格でした。
そして、その振り返り、令和4年の二次試験結果発表から令和5年の試験までに勉強してきたことを書きました。
勉強内容の中で良かったこと、悪かったことを書きましたが、これから2次試験を受験される方の、勉強方法や参考書選びの参考になればと思います。