こんにちわ、こっぺです。
「せっかく育てようと思っていた新人が、気づいたら辞めてしまった…」
「最近の若い子って、メンタルが弱いのかな…?」
そんなふうに悩んでいませんか?
僕も以前、毎年新人が定着せず、「教えても無駄なのでは」と落ち込んだことがあります。
でもあるとき、“伝え方”を変えるだけで、驚くほど辞めなくなったんです。
本記事では、新人の離職を防ぐために、上司としてできるシンプルな関わり方をご紹介します。
「うちの職場でも試せそう!」と思える具体例も交えてお伝えしますね。
なぜ新人はすぐ辞めてしまうのか?
よくある離職理由ベスト3

実際、リクルートマネジメントソリューションズの調査によると、若手社員が「退職・転職を考えた理由」として多かったのは、
- 1位:労働条件が良くない(25.0%)
- 2位:やりがい・意義を感じない(20.9%)
- 3位:職場の人間関係が良くない(14.5%)
という結果でした。
引用元:リクルートマネジメントソリューションズ「若手社員の早期離職に関する調査2023」
https://www.recruit-ms.co.jp/news/pressrelease/0000000417/
新人がすぐに辞めてしまう背景には、表面的な理由だけでなく、職場で“心理的安全性”が確保されていないことが深く関係しています。
ここでは、リクルートマネジメントソリューションズの調査結果をもとに、「よくある離職理由ベスト3」を心理的側面から解説します。
① 労働条件がよくない(25.0%)
- 長時間労働・休みが取りにくい・業務量の多さなど、物理的な働きづらさ。
- しかし、それに加えて「言い出しづらい雰囲気」「相談しづらい文化」があると、改善を求める前に辞める決断をしてしまいます。
- 👉 「困っている」と言える環境がない=心理的に不安定な職場です。
② 仕事にやりがい・意義を感じない(20.9%)
- 作業の目的が伝わっていない、結果を見せてもらえない、「ありがとう」がない。
- 自分の成長や存在意義が見えないことで、“いてもいなくても同じ”と感じやすくなる。
- 👉 「自分はここにいてもいい」と感じられない=心理的安全性が低い状態です。
③ 職場の人間関係がよくない(14.5%)
- 上司が怖い、話しかけづらい、誰にも頼れない――それは新人にとって致命的な環境。
- たとえ業務がシンプルでも、「何かあったら助けてもらえる」という空気感がなければ、人は不安になります。
- 👉 失敗を恐れて萎縮する環境では、挑戦も学びも続きません。
💡 心理的安全性がある職場こそ、定着率が上がる
離職理由の多くは、「能力不足」や「根性のなさ」ではありません。
失敗しても大丈夫、話しても大丈夫、評価されていると感じられる――そんな心理的な安心感が、新人の定着と成長のカギなのです。
その“空気”を作るには、日々のフィードバックが最も重要なツールになります。
❗️指摘ばかりだと、心が折れる
新人の立場で想像してみてください。
「また違うよ」
「それ前にも言ったよね?」
「なんでそんなミスをするの?」
——そんな言葉を毎日浴びていたら、どう感じるでしょうか?
もちろん、上司や先輩にとっては“業務上の普通の指摘”かもしれません。
でも、受け取る側にはこう聞こえることがあります。
「自分はダメなんだ」
「ここにいてはいけないのかも」
「頑張ってもどうせまた怒られる」
失敗するたびに“否定された”と感じ、やがて口数が減り、報連相も減り、ついには心を閉ざしてしまいます。
これが続くと、「もう無理かもしれない」「いっそ辞めたほうが楽だ」と感じてしまうのです。
職場でのフィードバックが「評価」ではなく「ダメ出し」になってしまうと、人は萎縮し、学びも挑戦も止まります。
どんなにポテンシャルのある人材でも、「どうせ何をしてもダメなんだ」と思ってしまえば、成長の芽を摘んでしまうのです。
だからこそ、「できているところ」「努力している部分」にまず目を向け、前向きな言葉で伝えることが、新人の成長を後押しします。
新人の離職を防ぐカギは“関係性の質”
「教え方」より「伝え方」が大切
スキルを伝えることも大切ですが、それ以上に重要なのは「あなたのことを見てるよ」「できてる部分もちゃんとあるよ」と伝えることです。
私自身、以前こんな経験がありました。
2年間“放置”されていた新人に、ただ「できたこと」を見つけて言葉にして伝えるようにしたところ、たった3年で主任に昇格するまでに成長したのです。
フィードバックは“褒め変換”で伝える
指摘ばかりでは心が閉じてしまいます。
「言いづらいこと」ほど、“褒め”を交えた伝え方=褒め変換が有効です。
たとえば、
- NG:「ここ、また間違ってたよ」
- OK:「前よりスピードが上がったね!あとはここだけ直せば完璧だよ」
同じ内容でも、伝え方次第で受け取り方はまったく変わります。
新人の離職を防ぐ3つのステップ
① いいところを先に伝える
「昨日は○○が上手くいってたね」
まずは**“できていること”に目を向ける習慣**を持ちましょう。
評価されている実感は、新人の安心感につながります。
② 指摘は“期待の形”で伝える
「ここは次回こうできるともっと良くなるよ」
指摘を否定ではなく期待として伝えるだけで、前向きな気持ちで改善に取り組めるようになります。
③ 雑談タイムをつくる
週に1度、3分でいいので「業務と関係ない雑談」をしましょう。
プライベートを掘り下げる必要はありません。
「最近どう?」「疲れてない?」その一言が、新人の“心の逃げ場”になります。
離職を防ぐには、関わり方を変えればいい
新人が辞めるのは、本人だけの問題ではありません。
ほんの少しの言葉がけや、伝え方の工夫だけで離職率は大きく変わります。
もしあなたが「伝え方に自信がない」「毎回うまくいかない」と感じているなら、“褒めて伝える”フィードバック法を学んでみてはいかがでしょうか?
部下が伸びないのは、「やる気」ではなく「育て方」に原因があるかもしれません。
放置されていた社員がたった数年で主任に育った理由とは?
新人がたった半年で即戦力になる“ある工夫”とは?
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