販売士1級、CBT試験に変更で前よりも合格しづらくなった【対策法も】

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こんにちわ、こっぺです。

  • CBT試験に変更されてからの販売士1級試験のことを知りたい
  • これからの販売士1級試験の対策法を知りたい

という方いらっしゃいませんか?

この記事ではそんな人に向けて、CBT試験に変更されてからの販売士1級試験の状況と個人的な見解を含めた対策法を紹介しています。

この記事で分かること

販売士1級試験がCBTになってから合格しづらくなった理由

販売士1級の試験制度が2021年10月からCBT試験に変わりましたね。

CBT試験に変更されてから、旧試験制度の時よりも合格しづらくなった印象を受けます
具体的に言ってしまえば、合格するまでに2〜4回受験する方が増えた感じです。

なぜそんな現象が起きているかというと、2つの理由があります
それは「合格基準の変更」「試験時間の変更」です

合格しづらくなった理由①合格基準の変更

合格しづらくなった理由の一つは、「合格基準の変更」です。

旧試験制度とCBT試験の合格基準の比較をしてみます。

旧試験制度とCBT試験の合格基準の比較
  • 旧試験制度 → 全科目50点以上で平均点70点以上
  • CBT試験 → 全科目70点以上

旧試験制度では、全科目で50点以上、合計で350点以上取れていれば合格できました。
つまり、70点が取れていない科目があっても、他の科目でカバーして合格することができたんです。

ところが、CBT試験では各科目70点以上必ず取らないと合格できなくなってしまったんですよね。

不得意な科目を作れない試験になってしまって、辛みです。

合格しづらくなった理由②試験時間の変更

合格しづらくなったもう一つの理由は、試験時間の変更にあると思います。

旧試験制度とCBT試験の試験時間の比較をしてみます。

旧試験制度とCBT試験の試験時間の比較
  • 旧試験制度
    小売業の類型・マーチャンダイジング・ストアオペレーション→120分
    マーケティング・販売経営管理→80分
  • CBT試験 → 5科目で90分

CBT試験の試験時間は旧試験制度の半分以下になっていますね。

「CBT試験はパソコン入力になるから試験時間が短くても良い」という思惑はわかりますが、知識を思い出すための時間が短くなり、結構しんどいと思います。

販売士1級試験、CBT試験の鬼門科目は「マーケティング」

販売士1級試験、CBT試験の鬼門科目は「マーケティング」ですね。

僕はTwitterで中小企業診断士受験生の方や中小企業診断士の方と絡ませていただいています。
中小企業診断士に合格されてからCBTでの販売士1級試験を受験される方を多く見かけましたが、皆さん、マーケティング科目の合格に苦労されていらっしゃいます

補足ですけど、販売士1級のマーケティング科目は、中小企業診断士で出題されるマーケティングの範囲をさらに深堀した内容で出題されます。

中小企業診断士試験の内容よりも覚えることが多いんですよね。

これから販売士1級を受験される方は、マーケティング科目の勉強には多くの時間を費やすことをお勧めします。

販売士1級、CBT試験の対策法3つ

対策法①テキストの内容を網羅する

CBT試験の対策法の一つは、旧試験制度と変わらず、ハンドブックの内容を網羅することです。

択一式穴埋め問題は知識が曖昧でも消去法で解けます。
でも、記述式問題は内容を覚えておかないと点数がもらえません。
だから、どんな問題が出ても点数を得られるようにハンドブックの内容を網羅する必要があります。

しんどいですけど、ハンドブックは隅から隅まで読んでおかなくちゃいけないっていうことです、辛み。

対策法②過去問を解く

CBT試験の対策法、もう一つはハンドブックを読んだら「過去問を解く」です。

僕の個人的な見解なんですけど、過去問を解くことには2つのメリットがあると思うんです。

過去問を解くメリット
  1. 知識の定着ができる
  2. 頻出論点を抑えられる

どの科目でもそうなのですが、「過去問は最良の問題」と言われています。

実際に出題された問題を解くことで、知識の定着ができますし、頻出論点を抑えられます。

販売士1級は元々、各科目での問題数が少ないため、頻出論点が無いようにも思われますが、過去問を見てみると、実務において大事なところは、択一式穴埋め・記述を通して結構頻出されているんですよね。

旧試験制度での記述式問題では、過去10年間で形を変えながら2回出題された論点がありました。

頻出論点は、記述式問題で出題される可能性が高いです。
販売士1級試験では、意地悪なことに、ハンドブックに掲載されていない論点からも出題されることがあります
頻出論点を押さえておくことで、意地悪な問題が出た時に点数が取れそうになくても、それをカバーするための施策に出来ます

過去問は何回か解いておくことをオススメします。

因みに、僕のブログでも平成22年〜令和2年までの過去問と解説を載せてありますのでご活用ください。

数人の方から参考になったとのツイートも頂いておりますので、やる価値はあると思います。

書店で販売されている「販売士1級」の問題集について、個人的な意見

Amazonや書店で販売されている「販売士1級」の問題集ですが、僕は科目によって買うべきだと思います

その理由はいくつかあります。

一般販売されている「販売士1級」の参考書を使うデメリット
  • 新試験範囲に対応していない
  • 問題が多すぎてしんどい
  • 効率的じゃない

僕も初めての受験の時、問題集を使いましたが、実際に出題された箇所は各科目でたった数ページです。

5科目全てをやろうと思ったら、相当な時間がかかります。

実際の試験ではテキストの補足の部分や太字が入っていない箇所から問題が出たりするので、一般販売されている問題集を回すよりは、ハンドブックを熟読した方が効率が良いと感じましたし、過去問から頻出される論点は限られているので、そちらを重点的に抑えたほうが点数取れました。

それでも不安という方には、計算問題が多く出る「マーチャンダイジング」、鬼門科目の「マーケティング」だけ買えば良いと思います。

マーチャンダイジングは計算問題と解き方が掲載されていますし、鬼門科目のマーケティングはテキスト内容を網羅しておいた方が良いのでアウトプットと知識定着に繋がります。

対策法③商工会議所の問題講評を読んでおく

対策法の3つ目として、「商工会議所の問題講評」を読んでおくことをオススメします。

商工会議所の問題講評って読んだことありますか?

問題講評は第87回までしか載っていないんですけど、読んでみると結構面白いんですよ。

何が面白いかって、解答を間違っていた人の例や覚えるコツを挙げているんです
例えば、第87回のマーケティングの講評の一部を抜粋すると

ネルソンの立地選定の8原則のうちで、中間阻止性、累積的吸引力、および競争回避の原則についての要点を問う問題です。
 全体の傾向として、競争回避の個所は記述できていたものの、中間阻止については十分な回答をされている人は少ないようでした。また都市レベルの商圏に関するライリーの法則を記載している答案も見受けられました。

1級記述式問題講評(第87回)より抜粋

休憩がてらに問題講評を見てみると、反面教師として知識の整理が出来たり、ちょっとした勉強法を教えてくれているので参考になります

読んでみよ♪と思う人はチェックしてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

試験制度がCBT試験に変更されると同時に合格基準、試験時間も変更になって、旧試験制度よりも合格しづらくなりました。

ハンドブックに載っている内容は時代に沿った必要とされる知識が加えられたものの、大幅な変更はなく、各科目の内容を網羅して、過去問を解き、知識を定着させることが一番の対策です。

そして、問題講評を読んで、過去の受験生が間違えた例を反面教師にし、知識の整理をすることも必要です。

CBT試験になって合格しづらくなっていますが、きちんと対策をして、少ない課金で皆さんが合格できることを祈っています。

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