こんにちわ、こっぺです。
- 行政書士試験対策で予備校を利用するか検討している。
- 予備校をどうやって選べば良いか知りたい
- 高いお金を払うんだから、予備校選びに失敗したくない
と言う方いらっしゃいませんか?
この記事では、これから行政書士試験対策のために予備校の利用を検討している初学者・再受験者のために、同じ行政書士試験受験者の僕が、受験者視点から後悔しない予備校の選び方を紹介しています。
【予備校を選ぶ前に】行政書士試験の実施日・試験科目・攻略法
行政書士試験対策で予備校を選ぶ前に、そもそも行政書士試験ってどんな試験でどうやったら合格できるの?ということを知っておいてください。
行政書士試験の実施時期
行政書士試験は毎年11月の第2日曜日に実施されます。
行政書士試験の試験科目
行政書士試験は以下の科目から出題されます。
科目 | 択一式 | 多岐選択式 | 記述式 | 合計 |
---|---|---|---|---|
基礎法学 | 2問(8点) | 2問(8点) | ||
憲法 | 5問(20点) | 1問(8点) | 6問(28点) | |
行政法 | 19問(76点) | 2問(16点) | 1問(20点) | 22問(112点) |
民法 | 9問(36点) | 2問(40点) | 11問(76点) | |
商法・会社法 | 5問(20点) | 5問(20点) | ||
一般知識 | 14問(56点) | 14問(56点) | ||
合計 | 54問(216点) | 3問(24点) | 3問(60点) | 60問(300点) |
そして、行政書士試験に合格するには次の基準があります。
つまり、法令科目で120点以上、一般知識で24点以上とりつつ、全体で180点以上取れば合格、っていうことになります。
法令科目で160点とっても一般知識で20点だったら不合格、って言うことになります。
一般知識を満点とっても、法令で124点取らなければ合格できないという基準とも捉えられますね。
行政書士試験の攻略法
行政書士試験に合格するなら、絶対的に「行政法」「民法」に注力すべきなんです。
なぜかというと、①配点が高い、②難しい、からなんです。
行政法は配点が全体の約40%を占めていて、”行政事件訴訟法、第○条”みたいな条文知識、過去の裁判の判決である「判例」から出題される上に、記述式では手続きや訴訟に関しての知識を問われます。
民法は配点が全体の約25%を占めていて、条文知識、判例から知識を問われる出題はもちろん、記述式では民法を使う力が問われます。
あの、勉強していると分かるんですけど、民法とか行政法(まとめてこう言っちゃいます)は、ただ暗記するだけでは試験で全然点数を取れないんですよ。
暗記しただけでは選択肢から選べないし、記述式で全く点数が取れないんです。
つまり、行政法・民法、共に暗記だけでは合格することが難しいんです、使いこなせないから。
僕も初回の受験の時には暗記だけで臨みましたが、法令科目で見事に足切りでした。
「行政法」「民法」の難しさを痛感しましたね。
だから、行政法・民法をきちんと理解・整理・暗記して、択一式・多岐選択式・記述式で高得点をとることが、行政書士試験の攻略法になります。
行政書士試験対策で予備校を使うメリット
行政書士試験対策で予備校を使うメリットって何なのかというと、①分かりやすい講師の講義とテキストで理解を深めることができ、②試験対策が盛り込まれたカリキュラムで合格に近づける、と言う点にあるんですよね。
上でも書きましたけど、「行政法」「民法」は合格するために注力すべき2大科目です。
ゆーき大学のゆーき先生や伊藤塾の坂本先生もおっしゃっていますけど、法律の勉強って理解・整理・暗記、が大事なんですね。
広範囲で複雑な「行政法」「民法」を予備校の通学や通信を利用することによって、理解と整理を独学の何十倍も早められます。
それに試験の出題傾向にも精通している予備校のテキストや問題集を使ったカリキュラムで試験までに合格できるくらいの実力をつけられる、と言うのも予備校を利用するメリットになります。
後悔しない「行政書士試験予備校」の選び方、ポイント3つ
行政書士試験の概要と攻略法は把握できました?
ここからは、行政書士試験受験者である僕が、受験者視点から後悔しない行政書士試験予備校の選び方ポイント3つを紹介します。
ポイント①:予備校は「講師」で選べ!
行政書士試験対策の予備校を選ぶ時に一番着目して欲しいのは「講師」です。
もっと突っ込んで言えば「講師と自分との相性」です。
ご存知の方も多いと思いますが、「法律の勉強」って本当に難しいです。
予備校を利用するメリットは、その難しい法律を分かりやすく解説してくれる「講師の講義」が聞けることと言っても過言じゃないです。
「自分に合った講師」の講義が聞けて理解や知識が深まり、合格に近づけるところにあるんですよね。
講師にもいろいろなタイプの方がいらっしゃいます。
明るい雰囲気で説明してくれる講師、淡々と説明してくれる講師。
事細かく説明してくれる講師、メリハリをつけた効率的な説明してくれる講師。
そして、受験者さんにも講師の好き・嫌いがあります。
「ゆーき大学」のゆーき先生もおっしゃっていましたけど、予備校を選ぶ時にはyoutubeで各予備校講師の無料講座を何個も見て、自分に合った先生がいる予備校を選んだ方が後悔しません。
ポイント②:予備校は「費用」で選ぶな!
予備校は「費用」で選ばない方が良いです。
正直、合格率の高い予備校の講座って良い値段しますよね。。。
だから、他の安い通信講座とか見ちゃうと高い予備校を利用するかどうか躊躇してしまいます。
でも、上でも書いた通り、予備校は「自分と相性の良い講師のわかりやすい説明」が大事です。
安い通信講座を受講してみたものの、分かりやすさに欠けてて試験に合格できなかったら、その通信講座に払ったお金が無駄になってしまいます。
価格で予備校を選ぶと後悔することの方が多いです。
ポイント③:予備校はカリキュラムを吟味しろ!
予備校はカリキュラムを吟味して選んでください。
各予備校で、初級・上級・速習、受験生の希望に合わせたコースを用意していますが、その中身もきちんと見ておいてください。
どの科目にどれくらい時間をかけるカリキュラムなのか、どんな内容の問題をやるカリキュラムなのか、各予備校ごとに違います。
それに、受験者さんが確保できる勉強時間の中で消化可能なカリキュラムを選ぶことも大事です。
無理しちゃうと、せっかく高いお金を払っても予備校のカリキュラムをこなせなくなると、焦りますし、モチベーション下がりますからね。
カリキュラムも予備校選びには大事な要素です、中身をきちんと見て、総合的に判断してください。
予備校の選び方まとめ
予備校は、「講師」と「カリキュラムの内容」を見て、気持ちが奮い立つ予備校を選んでください。
価格も大事な要素ですけど、価格が安い予備校にはそれなりの理由があります。
価格で選ぶのは博打行為でもありますので、注意してください。
行政書士試験対策の予備校はいつから利用すればいい?
行政書士試験対策の予備校は、できれば試験の1年前から、遅くても半年前(5月)から利用し始めた方がいいです。
行政法と民法をしっかり学習するのであれば少なくても2ヶ月ずつは必要ですし、基礎法学・憲法・会社法・商法で1ヶ月、一般知識・記述式対策・総復習で1ヶ月、合計6ヶ月は必要です。
各予備校のカリキュラムも「1年のカリキュラム」「6ヶ月のカリキュラム」を組んでいるところが多いので、11月、5月から予備校を利用し始めることをお勧めします。
行政書士試験対策予備校ランキングのどこがマズイのか?
タイトルにも書きましたけど、検索で出てくる行政書士試験「予備校ランキング」には惑わされない方が良いです。
ここからは、じゃ、どうして予備校ランキングがマズイのか、持論を書いていきます。
理由①:そもそもランキングなんて付けられない
理由の1つは行政書士試験対策の予備校にランキングなんて付けられないからです。
行政書士対策予備校は各校で特色があります。
受験者さんは、働く業種によって勉強時間の確保の仕方も違いますし、好みの先生・講義の内容も違います。
受験者さんにとってベストなのは、合格率の高い予備校の中から、自分に合った講師を探し、カリキュラムの内容を吟味し、その時間を確保できそうな予備校を選ぶ、と言うこと。
例えば、ランキングサイトでも上位に位置し、2021年の試験後のツイッターで合格した人が多かった「アガルート」ですけど、カリキュラムの内容を見ると結構な勉強時間の確保が必要ですので、あまり勉強時間が確保できない人にはお勧めできません。
それから同じくランキングサイトで上位に位置している「フォーサイト」ですけど、講義は分かりやすくテキストも見やすいが、合格に必要な箇所だけ重点的にやる傾向があって省いてる部分が多い、過去問の解説が不親切ということから、受験の際に不安を持つ人も多いようです。
というように、受験生によって予備校選びの基準が違うから、誰かの基準に沿って作られたランキングは鵜呑みにせず、参考程度にとどめておいた方がいいと言うことです。
理由②:「価格で選ぶ」とか言っちゃってる
理由の2つ目は、価格で選ぶとか言っちゃってることです。
もし、講師・講義の内容・テキスト・カリキュラムの内容が皆同じだったら、価格で選んでもいいかもしれませんが、予備校によってそれらは全然変わってきます。
上の方でも書きましたけど、予備校は価格で選んじゃダメです。
自分に合いそうな予備校の価格が安かったならそれはいい事ですけど、価格が安くても講義が分かりづらい、テキスト・問題集の質が悪い、問題量が少ない、などで合格に近づけなければ意味がないです。
なのに、「値段で選ぶならココ」とか言っちゃってるランキングは、何も知らない初学者を間違った方向に進ませる可能性があります。
理由③:初学者にとって本当に必要な情報が少ない
理由のその3つ目は、初学者にとって本当に必要な情報がないことです。
ランキングを見てみると、価格や合格率、カリキュラムのメニューのようにネットから拾える情報が載っているだけ。
「この予備校の〇〇講師の講義が分かりやすくて、カリキュラムでは□□を重点的にやれるから良い」と言うような、初学者にとって予備校選びで本当に必要な情報は少ないです。
必要な情報を併せたランキングではないので、参考程度にとどめておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
予備校は、「講師との相性」「カリキュラム」で選んだ方が後悔しないと言うこと。
ランキングサイトは受験者ファーストで作成されていないので参考程度にとどめておく事。
をお伝えしました。
と言うのもこの記事を書いたきっかけは、ユーザーが行政書士試験の予備校に興味があったことと、予備校をランキングで紹介しているサイトが予備校を探している初学者に対して不親切な情報しか載せていないことでした。
ランキングを紹介しているサイトは、アフィリエイト報酬目的で記事を作成しているんです。
どうせアフィリエイトするなら、もう少し予備校を探しているユーザーに対して親切な情報を提供してやれ!っていう、受験者でもある僕の怒りがこの記事を生みましたw
予備校にかかるお金って、本当に高いから失敗したくないですよね。。。
自分に合った予備校を見つけて、共に行政書士試験に合格できることを祈っています。