【第42回】販売士1級過去問 マーチャンダイジング(平成27年2月18日) 

過去問
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この記事で分かること

第1問 (正誤問題)

次のア~オは、小売業における商品(在庫)管理について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア 的確な商品(在庫)管理を実施するには、ダラーコントロールとユニットコントロールの、両方を行う必要がある。

イ ダラーコントロールの実施方法に部門別管理方式があるが、これは通常、品種を単位として商品を分類し、管理する方法である。

ウ ダラーコントロールの記録や計算方法には、その評価基準として原価評価法や売価評価法がある。

エ 売価棚卸法は、棚卸資産の一評価法として、売価から原価に還元し、棚卸資産の額を算定し、期間損益の正確な算定を目的とするものである。

オ 現品棚卸法は、商品の受入・搬出・価格変動など、在庫商品の増減に影響をもたらす一方の諸条件を、帳簿上に記録・計上するものである。

ア:1 イ:2 ウ:1 エ:2 オ:2
【解説】
イ:品種ではなく部門を単位とするので間違い
エ:「売価から原価に」ではなく「原価から売価に」の誤り
オ:現品棚卸法は手持ちの在庫数量・単価・金額を実際に数える方法なので誤り

第2問 (正誤問題)

次のア~オは、小売業における商品(在庫)管理について述べている。正しいものには1を、誤っているものには2を、答案用紙の所定欄にマークしなさい。(10点)

ア 物流ABCは、活動基準原価計算と呼ばれるものであり、物流業務を行う現場でのさまざまな作業の1つひとつにかかるコストを把握しようとする手法である。

イ 物流ABCにおける活動(アクティビティ)の設定は、どの作業に改善余地があるか詳しく調べるため、通常、入荷から出荷までの作業基準は約1,000個ほどとし、しかもできるだけ細かく設定する必要がある。

ウ 物流ABCを演出する際に使用されるコストドライバーという用語は、活動ごとのコストの発生要因を意味する。

エ ABM(Activity Based Management)とは、ABCをベースにして業務プロセスを改善したり、物流の取引条件を見直したりするなど、経営改善を行うことである。

オ 物流ABCを行うことで、「その作業にいくら(または何人)がかかっているのか」が明らかになり、コスト低減効果の高い取組み方を発見することができる。

ア:1 イ:2 ウ:1 エ:1 オ:1
【解説】
イ:作業基準は60個〜80個ほどとするので、誤り

第3問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、商品のライフサイクルを考慮した価格設定政策について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

価格は、商品のライフサイクルを考慮して決定することが一般的である。たとえば、導入期の新商品の価格政策には、〔ア〕や〔イ〕がある。
〔ア〕は、価格感度の高い消費者層をターゲットにするのではなく、〔ウ〕でも購買する層をメインターゲットとする価格設定手法であり、〔エ〕に利益を確保することを優先している。
一方、〔イ〕は、〔エ〕での利益獲得よりも〔オ〕の確保を優先する戦略である。

【語群】
1.低価格
2.短時間
3.EDLP政策
4.市場シェア
5.上澄み吸収価格戦略
6.ハイ・ロー・プライシング政策
7.キャッシュフロー
8.長期間
9.市場浸透価格戦略
10.高価格

ア:5 イ:9 ウ:10 エ:2 オ:4

第4問 (文章穴埋め問題)

次の文章は、仕入計画について述べている。文中の〔 〕の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

チェーンストアの〔ア〕では、定番商品の仕入れにあたっては、各店舗での販売量に合わせて計画的、かつ、定期的に仕入時期を設定し、発注コストを節減しながら〔イ〕のや売れ残りを生じさせないような仕入数量の割出しを行い、〔ウ〕の引き下げに努める。
一方、〔エ〕の仕入計画を策定するときは、〔オ〕の商品が品薄となる前に必要量を確保することが競争戦略上において重要となる。

【語群】
1.物流センター
2.ロングテール商品
3.サプライヤー
4.万引きロス
5.固定費
6.本部
7.在庫コスト
8.需要サイド
9.欠品
10.流行商品

ア:6 イ:9 ウ:7 エ:10 オ:3

第5問 (組み合わせ問題)

次のア~オは、期末棚卸商品の評価方法について述べている。最も関係の深い文章を、右側から選んで、答案用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。(10点)

ア 棚卸商品の種類別取引数量などを考慮せず、取得単価を取引回数で割った値の平均値で評価する方法。
イ 仕入の古い順に販売されたものと仮定し、期末棚卸商品は、期末に最も近い時に取得したものから構成されているとみなして評価する方法。
ウ 棚卸商品の単品ごとの取得原価(実際原価)によって評価する方法。
エ 棚卸商品を種類別に区分し、期首繰越を含め取得原価別合計額を仕入総数量で割った額を単位価格として評価する方法。
オ 棚卸商品を種類別に区分し、新しい仕入がおこなわれたつど、残高評価額に仕入価格を加えた金額を、残高数量に仕入数量を加えた数量で割った値の平均価格で評価する方法。

【語群】
1.後入先出法
2.移動平均法
3.総平均法
4.個別法
5.単純平均法
6.先入先出法
7.低価法
8.最終仕入原価法

ア:5 イ:6 ウ:4 エ:3 オ:2

第6問 (記述)

次のA店のデータにもとづいてGMROIを計算し、計算式と答えを答案用紙の所定欄に記入しなさい。(25点)

A店の月間の営業成績は次のとおりである。
・純売上高 :6,000千円
・粗利益率 :20%
・売上高営業利益率:18%
・売価値入率:25%
・商品回転率(売価):6回転

①原価ベースでの商品回転率を求める。
商品回転率(原価)=純売上高÷在庫投資額(原価)
=純売上高÷(6,000千円÷6×0.75)
=6000千円÷750千円
=8回転
②商品投下資本粗利益率を求める
GMROI=20%×8=160%

第7問 (記述)

商品の販売価格を決定する方法のうち、コストプラス方式と損益分岐点分析による方式についてそれぞれの概要を簡単に答案用紙の所定欄に記述しなさい。
あわせてそれぞれの方式について、どのような特性を持つ商品に適しているか答案用紙の所定欄に記述しなさい。(25点)

①コストプラス方式
製造原価(または仕入原価)に利益を加えて価格を決定する方法です。
この方法では、売り手となる企業側にコストダウンが意識されにくいという問題があります。したがって、この方法は需要に対して供給が不足する「売り手市場」の場合か、市場における競争が激しくない場合に限って有効な方法です。
②損益分岐点方式
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