中小企業診断士 一次試験「経営情報システム」は難しい。48点だった僕が感じたことと対策

中小企業診断士の一次試験の中でも、経営情報システムは油断しやすいのに、実はかなり厄介な科目だと感じています。

令和7年度の経営情報システムは、科目合格率14.2%でした。令和3年度10.6%、令和5年度11.5%、令和6年度15.6%、令和7年度14.2%と見ても、近年は「安定して難しい科目」と言っていい水準です。

僕自身、令和7年度の一次試験で、この科目は48点でした。

あと一歩届かなかっただけ、とも言えます。
でも実際に受けて感じたのは、単なる「あと2問」では片づけられない難しさでした。

なぜなら、経営情報システムはテキストを読んだだけでは太刀打ちしにくい問題が出るからです。

目次

経営情報システムは、テキスト通りにいかない科目

中小企業診断士の一次試験は、基本的にはテキストと過去問を軸に学習するのが王道です。
ただ、経営情報システムだけは、その王道がそのまま通用しにくいと感じました。

理由は単純で、試験問題がテキストの内容とかけ離れて見えることがあるからです。

もちろん、完全に範囲外という意味ではありません。
ただ、受験生が一般的な診断士テキストで学ぶレベルよりも、IT寄りの細かい知識や、見慣れない用語、制度・規格・技術要素の理解を求められる問題が混ざります。

TACの分析でも、経営情報システムは令和3年度で一気に難化に転じたとされており、難しい年度は「詳細なIT技術の知識やガイドライン」の比重が高まると整理されています。

この科目は、
「テキストをちゃんと読んだから大丈夫」
とはなりにくいです。

IPA関連の問題も増えていると感じる

最近の経営情報システムは、IPA(情報処理推進機構)系の知識と相性がいい問題が増えていると感じます。

実際、経営情報システムは、一定の情報処理技術者試験合格者が科目免除の対象になる科目です。つまり、試験制度そのものが、情報処理系試験との接点を前提にしているとも言えます。

だからこそ、診断士向けのテキストだけで理解しようとすると、

  • 用語の意味が浅いまま暗記になる
  • 仕組みがイメージできない
  • 問題文の選択肢の違いが見抜けない

という状態に陥りやすいです。

僕もまさにそうでした。
「見たことはある言葉だけど、違いまでは説明できない」
この状態だと、本試験ではかなり苦しくなります。

従来のテキストだけだと心細い

経営情報システムは、診断士試験の中では少し特殊です。

他の科目なら、テキストの理解を深めて過去問を回せば、ある程度戦えます。
でもこの科目は、補助教材があるかどうかで理解の深さがかなり変わると感じました。

特に、ITに苦手意識がある人ほど、

  • なぜその仕組みになるのか
  • その用語と似た用語の違いは何か
  • どこが頻出で、どこが応用なのか

を、診断士向けテキストだけで補い切るのは難しいです。

だから僕は、これから経営情報システムを勉強する人には、最初から「診断士テキスト1冊で完結させよう」と思わない方がいいと伝えたいです。

おすすめのメインテキストは「ニュークイックマスター 経営情報システム」

診断士向けのメイン教材としておすすめしたいのは、
同友館『ニュークイックマスター 経営情報システム』です。

理由は、他の教材と比べても、

  • 論点の整理が比較的わかりやすい
  • 診断士試験に必要な範囲を意識してまとまっている
  • 初学者でも全体像をつかみやすい

と感じるからです。

経営情報システムは、細かい論点に入る前に、まず
「ネットワーク」「データベース」「システム開発」「セキュリティ」
といった分野ごとの地図を頭に入れることが大事です。

その意味で、最初の1冊としては使いやすいと思います。

補足テキストは「キタミ式 応用情報処理技術者」がおすすめ

ただし、メインテキスト1冊だけでは不安が残ります。

そこで補足教材としておすすめしたいのが、
**『キタミ式 応用情報処理技術者』**です。

これは診断士試験専用の本ではありませんが、
論点の仕組みをイメージで理解しやすいのが強みです。

さらに、キタミ式はイラストで分かりやすく書かれているので、ITが苦手な人でも理解が早いです。

たとえば、

  • OSやハードウェアの基礎
  • ネットワークの考え方
  • データベースの概念
  • セキュリティの基本
  • システム開発やマネジメントの考え方

こういった部分は、診断士テキストだけよりも、IT寄りの補助教材を挟んだ方が頭に入りやすいです。

経営情報システムで点が伸びない人は、暗記量の問題というより、
「理解の解像度」が足りないことが多いと思います。

その穴を埋めるのに、キタミ式はかなり相性がいいです。

YouTubeで補強するなら「すーさん」の動画も候補

【基本情報技術者試験YouTuber】すーさん

僕自身は使っていませんが、Xの診断士勉強垢界隈でも名前を見かけることが多いのが、YouTubeチャンネル「基本情報技術者試験YouTuber すーさん」です。

このチャンネルは、YouTube上で基本情報技術者試験に特化した完全無料の学習チャンネルとして案内されていて、記事執筆時点では登録者12.1万人、動画118本の規模があります。

経営情報システムは、中小企業診断士向けテキストだけだとイメージしづらい論点があります。そんなときに、動画で仕組みをつかめる教材は相性がいいはずです。

特に、

  • ネットワーク
  • データベース
  • セキュリティ
  • システム開発
  • 基礎理論

のような、文章だけだと頭に入りにくい分野は、動画で流れごと理解した方が早いことがあります。

実際、チャンネルのプレイリストや動画一覧を見ると、基本情報技術者試験向けではあるものの、基礎理論やシステム開発、過去問対策など、経営情報システムと重なる領域を幅広く扱っています。

もちろん、中小企業診断士の試験対策としてはこれだけで十分というわけではありません。
ただ、「テキストだけでは理解しにくい論点を補う」 という使い方なら、かなり相性がいいと思います。

過去問は「過去問ドットコム」で十分使える

過去問ドットコム

過去問演習は、過去問ドットコムを活用するのがおすすめです。

理由はシンプルで、
量を回しやすいからです。

経営情報システムは、インプットだけでは点になりにくい科目です。
実際に問題を解きながら、

  • どの論点が頻出なのか
  • どこが毎年ひねられるのか
  • どの分野で取りこぼしているのか

を把握していく必要があります。

また、過去問ドットコムは広告が多いのが少し気になるものの、スマホ上で解けるのでスキマ時間の勉強に向いています。通勤時間やちょっとした空き時間でも問題を回せるのは大きな強みです。

それに加えて、解説の中では、知識をイメージできるように分かりやすい他サイトの解説リンクを貼ってくれることがあるので、単に正誤を確認するだけで終わらず、理解を深めやすいのも便利なところです。

紙の問題集も悪くありませんが、回転数という意味では、すぐ解ける環境は強いです。
特に経営情報システムは、一問一答的に知識を確認する回数がそのまま得点力につながりやすいと感じます。

48点だった僕が思う、経営情報システムの現実

令和7年度の僕の点数は48点でした。

この点数をどう見るかは人それぞれですが、僕としては、
「惜しかった」よりも
「対策の仕方を少し間違えると普通に40点台になる科目だ」
という印象の方が強いです。

経営情報システムは、得意な人には取りやすく見えます。
でも、非IT系の受験生にとっては、かなり差がつく科目です。

しかも令和7年度の科目合格率は14.2%。
7人受けて1人ちょっとしか科目合格しない計算なので、やはり簡単な科目ではありません。

「なんとなく苦手」
「用語が難しい」
その感覚を放置すると、気づいたら本試験で40点台になりやすい。

だからこそ、経営情報システムは最初から、

  • 診断士テキストで全体像をつかむ
  • 補助教材で仕組みを理解する
  • 動画で曖昧な論点を補う
  • 過去問で頻出論点を固める

この流れで進めた方がいいと思います。

僕がこれからやるなら、この組み合わせで勉強する

いまの自分が最初からやり直すなら、こう進めます。

1. メイン教材

同友館 ニュークイックマスター 経営情報システム

まずは診断士試験で問われる全体像をつかむ。
細かい暗記より、分野の地図を頭に入れる。

2. 補足教材

キタミ式 応用情報処理技術者

意味が曖昧な論点を、そのままにしない。
イラストで理解しやすいので、ITが苦手でも頭に入りやすい。
「なぜそうなるのか」を補うために使う。

3. 補助教材(動画)

YouTube「基本情報技術者試験YouTuber すーさん」

僕自身は使っていないものの、Xの診断士勉強垢界隈で評判を見かけることが多い学習チャンネル。基本情報技術者試験向けの無料講義だが、経営情報システムと重なる論点も多い。テキストだけでは理解しにくい論点を、動画で補強したい人には合いやすそうです。

4. 演習

過去問ドットコム

頻出論点を回し、苦手分野を可視化する。
スマホで解けるのでスキマ時間でも進めやすい。
広告はやや多いが、解説や外部リンクも含めて学習ツールとしてはかなり便利。

この組み合わせは、ITが得意ではない人ほど相性がいいはずです。

まとめ

中小企業診断士の一次試験における経営情報システムは、近年も科目合格率14%前後の難しい科目です。令和7年度は14.2%で、決して易しい科目ではありません。

そして、この科目のやっかいなところは、
テキストを読んだだけでは本試験に対応しきれないことがある点です。

詳細なIT知識やガイドラインが絡む問題もあり、IPA系の知識と相性がいい論点も見られるので、従来の診断士テキスト1冊だけでは心細い場面があります。

僕自身、令和7年度は48点でした。
だからこそ言えるのは、経営情報システムは
「なんとなく」で受けると危ない科目だということです。

おすすめは、

この組み合わせで、理解と演習の両方を回していくことです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次